セカンドハンド・デイライト

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セカンドハンド・デイライト
マガジンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1979年1月
ジャンル ポストパンクアート・パンク
時間
レーベル ヴァージン
プロデュース コリン・サーストン
専門評論家によるレビュー
マガジン アルバム 年表
リアル・ライフ
(1978年)
セカンドハンド・デイライト
(1979年)
ザ・コレクト・ユース・オブ・ソープ
(1980年)
『セカンドハンド・デイライト』収録のシングル
  1. 「リズム・オブ・クルーエルティ」
    リリース: 1979年2月
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セカンドハンド・デイライト』(Secondhand Daylight)はイギリスポストパンクバンドマガジンの2ndアルバム。1979年3月30日発売。発売当時の邦題は『夜明けのロンドン・ストリート』だった。

概要[編集]

前作『リアル・ライフ』リリース後にドラマーのマーティン・ジャクソンがバンドを脱退し、1978年10月にジョン・ドイルが新たに加入して1981年のバンド解散まで在籍した。本作では前作に比べてバンドメンバー単体による作曲が増え、より長尺な楽曲が目立つ内容となった。プレスからは「マガジンはもはや無視できない存在となった」と評される一方、「1970年代のあの無意味なプログレッシブ・ロックへの後退」という批判もあった[1]

制作[編集]

バンドは当初ジョン・バリートニー・ヴィスコンティにプロデュースを依頼するも都合がつかず、デヴィッド・ボウイの『ヒーローズ』のエンジニアを担当したコリン・サーストンをプロデューサーに迎えた。サーストンは本作が初めてのプロデュース業だった。

1979年1月ロンドンのグッド・アース・スタジオにてレコーディング。スタジオの予約期間を超過しながら制作されたが、その後はムーディー・ブルースがスタジオを予約していたため、残りのトラックはヴァージン・レコード所有のモバイル・スタジオで行われた[1]。収録曲で唯一のインストゥルメンタルである「ザ・シン・エアー」は当初歌が入る予定だったが、ディヴォートの歌詞の制作が間に合わず、結局インストのまま収録された[1]。同年3月30日にリリースされ、全英最高38位を記録[2]

収録曲[編集]

全曲ハワード・ディヴォートによる作詞。作曲は原題横に記載

A面[編集]

  1. フィード・ジ・エネミー "Feed the Enemy" (Formula) - 5:45
  2. リズム・オブ・クルーエルティ "Rhythm of Cruelty" (Devoto/Adamson) - 3:03
  3. カット・アウト・シェイプス "Cut-Out Shapes" (Devoto) - 4:43
  4. トーク・トゥ・ザ・ボディ "Talk to the Body" (McGeoch) - 3:34
  5. アイ・ウォンテッド・ユア・ハート "I Wanted Your Heart" (Formula/Adamson) - 5:13

B面[編集]

  1. ザ・シン・エアー "The Thin Air" (Devoto/McGeoch) - 4:10
  2. バック・トゥ・ネイチャー "Back to Nature" (Formula) - 6:40
  3. ビリーヴ・ザット・アイ・アンダースタンド "Believe That I Understand" (Devoto/Adamson) - 4:00
  4. パーマフォレスト "Permaforest" (Devoto) - 5:25

2007年リマスター版ボーナス・トラック[編集]

  1. ギヴ・ミー・エヴリシング "Give Me Everything" (Devoto) - 4:23
  2. アイ・ラヴ・ユー、ユー・ビッグ・ダミー "I Love You, You Big Dummy" (Don Van Vilet) - 3:54
  3. リズム・オブ・クルーエルティ (オリジナル・シングル・ヴァージョン) "Rhythm of Cruelty (original single version)" (Devoto/McGeoch) - 3:04
  4. TVベイビー "TV Baby" (Formula) - 3:48

参加ミュージシャン[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c LINER NOTES FOR MAGAZINE SECONDHAND DAYLIGHT, Kieron Tyler, January 2007
  2. ^ Chart Stats - Magazine”. chartstats.com. 2015年2月3日閲覧。