ザナドゥー (企業)
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株式会社ザナドゥー(Xanadeux Co., Ltd.)とは、かつて存在した日本の映画製作・配給会社。
概要
[編集]1996年に沼田宏樹によって創業し、インディペンデント系洋画のミニシアター向け配給とビデオソフトの発売から事業を開始。1998年に「ムトゥ 踊るマハラジャ」を配給したことでマサラ映画を日本に紹介した功績で知られ、2003年の「呪怨」を皮切りにミニシアター系日本映画の配給・製作に進出する。以後、シネマコンプレックスによるスクリーン数の増加から日本映画の製作数が増加したことで、日本映画の配給・製作(出資)に重点を置いた。
2008年3月に郵政民営化を機に製作された長嶋一茂主演の映画『ポストマン』を全国170スクリーンで公開(ブロックバスターの半分相当であり、キー局制作ではない日本映画としては過大である)するも興行は失敗に終わる。ザナドゥーは同作製作委員会に加わっており同年秋にはDVDを発売したが、2009年春に破綻・解散。代表者は債権者への連絡なしに夜逃げしたことが2009年8月に明らかにされた[1]。
同社により2009年秋に公開予定だった『ニューヨーク、アイラブユー』はIMJエンタテインメントとマジックアワーの配給により2010年2月27日に公開。
会社概要
[編集]事業内容
[編集]- 映像著作物の企画、製作、販売および輸出入
- 音楽著作物の企画、製作、販売および輸出入
- 出版著作物の企画、製作、販売および輸出入
- 各種催事物の企画、運営
- コンピュータのハードウェアおよびソフトウェアの企画、製作、販売および輸出入
配給・製作作品
[編集]- サブウェイ
- ムトゥ 踊るマハラジャ
- オール・アバウト・マイ・マザー
- イギリスから来た男
- レクイエム・フォー・ドリーム
- 修羅雪姫 (東京テアトルと共同配給)
- Laundry
- 呪怨/呪怨2(東京テアトルと共同製作・配給)
- ぼくんち(宣伝協力)
- 銃声
- カクト
- 蛇イチゴ
- 2LDK
- 花
- 東京原発
- シルヴィア
- イザベルアジャーニの惑い
- 血と骨(松竹と共同配給)
- ノロイ
- いぬのえいが
- ニライカナイからの手紙
- 奇談
- 親指さがし
- ボーダータウン
- アヒルと鴨のコインロッカー
- 怪談
- 叫
- きみにしか聞こえない
- 歌謡曲だよ、人生は(アルタミラピクチャーズ、ポニーキャニオンと共同製作)
- ヒートアイランド
- ポストマン
- 死にぞこないの青
- ジャージの二人
- ブラッディ・バレンタイン3D
出典
[編集]- ^ “業界困惑! 映画配給会社「ザナドゥー」夜逃げ状態”. ZAKZAK (産業経済新聞社). (2009年8月14日). オリジナルの2009年8月16日時点におけるアーカイブ。 2022年12月18日閲覧。