銃声

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大砲の発射の瞬間。大きな砲声が発生する。

銃声(じゅうせい)とは、などが発射された際に生じる爆発音のこと。発射する銃によって銃声は異なってくる。大砲の場合、砲声と呼ぶ場合もある。

詳細[編集]

爆発音の理由[編集]

現代の銃で弾丸を発射するには、まず、銃身(バレル)の根元の薬室(チェンバー)と呼ばれる部分に、弾薬(カートリッジ)を装填し、遊底(ボルト)と呼ばれる部品で蓋をする。だいたいの場合、遊底には穴が開いており、撃針(ファイアリングピン)という針のような部品がとおっている。 次に、撃鉄(ハンマー)と呼ばれる部品を起こす[1]。 撃鉄は、ばねによって常に撃針に向かって倒れようとしているが、撃鉄を完全に起こすと、シアという部品によって倒れないように保持される。
銃の引き金(トリガー)を引くと、これがシアを動かして撃鉄を開放し、撃鉄がばねの力で撃針を打つ。撃針は、弾薬の底部の雷管を打って発火させ、これをきっかけに火薬(発射薬/ガンパウダー)が燃焼して、高温高圧のガスが発生する。

発生した高圧のガスは急激に膨張して、カートリッジ先端の弾丸を銃口(マズル)から高速で押し出すと同時に、外部に放出される。このときに、非常に大きな音が発生する。 ほかにも、たとえばリボルバー形式の銃の場合は、薬室と銃身の間に「シリンダーギャップ」と呼ばれる隙間があり、ここからも高圧のガスが噴出する。 自動火器の場合は、弾丸の発射後、自動的に遊底が解放され、薬室から薬莢(ケース)が抜き出され、排莢口(エジェクションポート)から排出されるが、このときにも圧力の低下したガスの一部が放出される。

このように、火薬の燃焼によって発生した高圧のガスが、ほとんどは銃口から、一部はそのほかの場所から放出されることによって、爆発音が発生するのである。

一方、銃口から押し出された弾丸は、目標(あるいはそれ以外)に向かって飛行する。弾丸の速度が音速を超えていると、衝撃波が発生し、これが原因となって非常に大きな音が発生する。これも、「銃声」の一部となっている。

騒音レベル[編集]

人間がを感知したときに痛みを感じるしきい値は130dBであるのに対して一般的な拳銃の発する銃声が140~170dBであるため、耳栓などを装着する事によって115dB以下に下げられる。

合図としての利用[編集]

水泳徒競走などといった複数の人がタイムを競い合う競技ではスタートの合図として実弾を使用しないスターターピストルなどが用いられる。

歴史[編集]


参考文献[編集]

  • 床井雅美『軍用銃辞典』並木書房、2005年、ISBN 4-89063-187-9、p.47 PSSサイレンサーピストル, p.126 モデルAS消音アサルトライフル, p.233 モデルVSSサイレンサースナイパーライフル

脚注[編集]

  1. ^ ハンマー方式の場合。ストライカー方式の場合にはハンマーがないが、ここには詳細は記述しない。銃の部品拳銃なども参照のこと。

関連項目[編集]