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サウスポー・グラマー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『サウスポー・グラマー』
モリッシースタジオ・アルバム
リリース
録音 1995年3月 - 4月[1]
ジャンル オルタナティヴ・ロックインディー・ロック
時間
レーベル イギリスの旗欧州連合の旗RCAレコード
アメリカ合衆国の旗カナダの旗サイアー・レコード/リプリーズ・レコード
プロデュース スティーヴ・リリーホワイト
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 4位(イギリス[2]
  • 14位(スウェーデン[3]
  • 38位(フィンランド[4]
  • 66位(アメリカ[5]
  • 79位(オランダ[6]
  • モリッシー アルバム 年表
    ワールド・オブ・モリッシー
    (1995年)
    サウスポー・グラマー
    (1995年)
    マルアジャスティッド
    (1997年)
    テンプレートを表示

    サウスポー・グラマー』(Southpaw Grammar)は、モリッシー1995年に発表した5作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    「ザ・ティーチャーズ・アー・アフレイド・オブ・ピューピルズ」は11分を超える大作で、モリッシーは「ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターの未完成の曲を引き継ぐようなつもりで作った」と語っている[7]。本作のジャケットには、左利きのアメリカ人ボクサー、Kenny Laneの写真(『ザ・リング』誌1963年4月号より転載)が使用された[8]

    反響・評価

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    全英アルバムチャートでは4週トップ100入りし、最高4位を記録した[2]。本作からのシングル「ダガンハム・デイヴ」は全英26位、続く「ザ・ボーイ・レイサー」は全英36位に達した[2]。アメリカでは『ユア・アーセナル』(1992年)、『ヴォックスオール・アンド・アイ』(1994年)ほどの成功を収められず、Billboard 200では最高66位に終わり、全米トップ40入りを逃した[5]

    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「『ヴォックスオール・アンド・アイ』がモリッシーの成熟ぶりを示した作品だとすれば、『サウスポー・グラマー』は、より粗削りで混乱した面を示しているように聴こえる」と評している[9]。また、Richard Cromelinは1995年9月16日付の『ロサンゼルス・タイムズ』紙において4点満点中3点を付け「ビートルズスペクターモリコーネの如きオーケストレーションによる、過剰に仰々しいイントロダクションで始まるが、何とか失敗に終わらずに済んでいる」「プロデューサーのスティーヴ・リリーホワイトとモリッシーのバンドは、ロックの攻撃性とポップの楽天性を融合し、活力に満ちた音楽的冒険を繰り広げている」と評している[10]

    収録曲

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    特記なき楽曲はモリッシーとアラン・ホワイトの共作。

    1. ザ・ティーチャーズ・アー・アフレイド・オブ・ザ・ピューピルズ "The Teachers Are Afraid of the Pupils" (Morrissey, Boz Boorer) – 11:20
    2. リーダー・ミート・オーサー "Reader Meet Author" (Morrissey, B. Boorer) – 3:43
    3. ザ・ボーイ・レイサー "The Boy Racer" – 4:46
    4. ジ・オペレイション "The Operation" – 6:53
    5. ダガンハム・デイヴ "Dagenham Dave" – 3:16
    6. ドゥ・ユア・ベスト・アンド・ドント・ウォーリー "Do Your Best and Don't Worry" – 4:07
    7. ベスト・フレンド・オン・ザ・ペイロール "Best Friend on the Payroll" – 3:43
    8. サウスポー "Southpaw" – 10:01

    2009年リマスターCD

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    1. "The Boy Racer" - 4:45
    2. "Do Your Best and Don't Worry" - 4:07
    3. "Reader Meet Author" (Morrissey, B. Boorer) - 3:40
    4. "Honey, You Know Where to Find Me" (Morrissey, B. Boorer) - 2:55
    5. "Dagenham Dave" - 3:14
    6. "Southpaw" - 10:00
    7. "Best Friend on the Payroll" - 3:44
    8. "Fantastic Bird" - 2:51
    9. "The Operation" - 6:51
    10. "The Teachers Are Afraid of the Pupils" (Morrissey, B. Boorer) - 11:20
    11. "You Should Have Been Nice to Me" (Morrissey, B. Boorer) - 3:55
    12. "Nobody Loves Us" - 4:50

    参加ミュージシャン

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    • モリッシー - ボーカル
    • アラン・ホワイト - ギター、バッキング・ボーカル
    • ボズ・ブーラー - ベース(on #6)、ギター
    • ジョニー・ブリッジウッド - ベース
    • スペンサー・ジェイムス・コブリン - ドラムス

    脚注

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    1. ^ CD英文ブックレット内クレジット
    2. ^ a b c MORRISSEY songs and albums | full Official Chart history
    3. ^ swedishcharts.com - Morrissey - Southpaw Grammar
    4. ^ finnishcharts.com - Morrissey - Southpaw Grammar
    5. ^ a b Morrissey - Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2023年11月26日閲覧。
    6. ^ Morrissey - Southpaw Grammar - dutchcharts.nl
    7. ^ Burke, David (2022年2月14日). “The complete guide to Morrissey”. Classic Pop. Anthem Publishing. 2023年11月26日閲覧。
    8. ^ 『ザ・スミス・ファイル』シンコー・ミュージック、2003年11月3日、164頁。ISBN 4-401-61829-7 
    9. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Morrissey - Southpaw Grammar Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年11月26日閲覧。
    10. ^ Cromelin, Richard (1995年9月16日). “Album Reviews : Morrissey's Essence Remains the Same”. Los Angeles Times. 2023年11月26日閲覧。

    外部リンク

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