The Elder Scrolls

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The Elder Scrolls
The Elder Scrolls Logo.svg
ジャンル RPG
開発元 ベセスダ・ソフトワークス
1作目 The Elder Scrolls: Arena
(1994年3月25日)
最新作 The Elder Scrolls: Blades
(2020年5月12日)
公式サイト 公式サイト
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The Elder Scrolls (ジ・エルダー・スクロールズ 略:TES)[1]ベセスダ・ソフトワークスが開発したコンピュータRPGシリーズである。1994年に第1作が発売された。オープンワールドゲームの先駆けで、第1作から巨大な街を1つの空間として作り込む方法で差別化を図っていた。

概要[編集]

3Dで描かれたマップを旅するコンピュータRPGである。第2作からは建物内部を除く世界全体がひとつの巨大な空間となった。その広大な世界 (第2作Daggerfallの世界の広さは約16万平方キロメートルである[2]) を自由に行き来できること、民間人を助けることも襲撃することも可能な自由度が売りのひとつである。第3作Morrowindではストーリー上で重要な役割を持つキャラクターですら強盗やモンスターに殺され、ゲームが進行不能になることすらあった。The Elder Scrolls Construction Set によって MOD制作が容易であることから、ファンによって様々な改良が施され、サイドストーリーも作られている。

また作中に書物が登場し、シリーズ5作と外伝で蓄積された文章量は膨大で、複雑な世界情勢や歴史・神話が細かく記載されている。第4作Oblivionに収録されている書物のデータ量は10 MBを超える。

世界[編集]

物語の主な舞台はムンダスという空間にあるニルンという惑星であり、その惑星の中にタムリエルと呼ばれる大陸がある。各シリーズの主人公はほぼこの大陸と地方で活躍する。

ムンダス (Mundus)[編集]

惑星ニルンがある世界。現実世界で宇宙に相当する。この世界とは別次元の世界に、The Elder Scrolls IV: Oblivion で オブリビオンの門を通じてアクセスできるデイドラ王の一人シェオゴラスが支配し、The Elder Scrolls IV: Shivering Isles の舞台となる 「シヴァリング・アイルズ」、An Elder Scrolls Legend: BattlespireThe Elder Scrolls V: Dawnguard に登場する死者の魂が彷徨う 「ソウル・ケルン」などの異次元世界が存在する。

ニルン (Nirn)[編集]

タムリエル大陸がある惑星。現実世界における地球に相当する。マッサー (Masser) とセクンダ (Secunda) という大小2つの衛星を持つ。

タムリエルの北に幽霊の海を挟んでノルドや人間の祖先であるネディック達が住んでいた大陸アトモラ、西にレッドガード達が住んでいたヨクーダの大陸、東にアカヴィル達が住んでいたアカヴィルの大陸、南西にエルフの祖先アルドマー達が住んでいたアルドメリ大陸があったと言われている。

タムリエル (Tamriel)[編集]

中心部は The Elder Scrolls IV: Oblivion の舞台でシロディールと呼ばれ、中央には大河ニベン川が流れている。そこに浮かぶ島に帝都がある。西部コロヴィアは格式が高く、東部を見下す傾向にある。シロディールの北には The Elder Scrolls V: Skyrim の舞台となる寒冷地スカイリム地方、北東には中心に The Elder Scrolls III: Morrowind の舞台となるヴァーデンフェルの火山島があるモロウィンド地方、北西と西には The Elder Scrolls II: Daggerfall の舞台となるハイ・ロックと砂漠地帯のハンマーフェルがある。南西にはサマーセット・アイルズと呼ばれる島、南の西半分にはヴァレンウッドと呼ばれる森、東半分にはエルスウェーアと呼ばれる地域がある。シリーズ第1作である The Elder Scrolls: Arena ではこのタムリエル大陸全体が物語の舞台となる。

モロウィンド/モロウウィンド (Morrowind)
The Elder Scrolls III: Morrowind の舞台となる、ヴァーデンフェル島及び島をUの字のように覆っている大陸北東端の地域。最大の都市は生き神の名前にもなっている ヴィベック (Vivec)。中央にはレッドマウンテンが聳え、そこから灰の嵐という赤い砂嵐が吹き荒れている。後にこのレッドマウンテンが噴火したため、ダンマー達は全員ヴァーデンフェル島から北西のソルスセイム島に避難している。スカイリムの東、シロディールの北東、ブラックマーシュの北に位置する。
モーンホールド (Mournhold)
The Elder Scrolls: III: Tribunal の舞台。ヴァーデンフェル島の南にあるモロウィンドの首都。The Elder Scrolls: III: Tribunal では Barenziah 元女王の息子 Helseth 王がこの都市を統治している。またモロウィンドでかつて実権を握っていたチャイマーである生き神の女神 Almalexia がこの都市の北側にある Tribunal Temple に祀られている。
シロディール (Cyrodiil)
The Elder Scrolls: IV: Oblivion の舞台。インペリアルの故郷である温暖な地。中心には白金の塔という塔がそびえる帝都がある。スカイリムの南、モロウィンドの南西、ブラックマーシュの西と北西、ハンマーフェルの東と南東、ヴァレンウッドとエルスウェーアの北に位置する。
スカイリム (Skyrim)
The Elder Scrolls V: Skyrim の舞台。ノルドの故郷である寒冷地。首都はソリチュード。シロディールの北、モロウィンドの西、ハイ・ロックの東、ハンマーフェルの北東に位置する。
ソルスセイム (Solstheim)
The Elder Scolls III: Bloodmoon の舞台となる島。「幽霊の海」を挟んでスカイリムの北東、モロウィンドの北西にある。その殆どをノルド達が支配しているが、後から帝国の East Empire Company が入植し、Raw Ebony を採掘するために鉱山都市レイブン・ロックを建設している。(ブラッドムーンではそのレイブン・ロックを何もない荒野から開拓して鉱山都市に作り上げるクエストがある)
島北部には Skaal という村があり、スコールという名のノルドの部族が暮らしている。
ハンマーフェル (Hammerfell)
The Elder Scrolls II: Daggerfall の舞台でシロディールの西、ハイ・ロックの南東に位置する。砂漠地帯で黒人のような浅黒い肌を持つレッドガードの故郷。
ハイ・ロック (High Rock)
The Elder Scrolls II: Daggerfall の舞台でスカイリムの西、ハンマーフェルの西、北西に位置する。魔法に強く魔法を使いこなせる才能があるブレトンの故郷。半島状の土地で、南が半島の先端になっており、そこにダガーフォールという町がある。
サマーセット島 (Summerset Isles)
シロディールとヴァレンウッドの西、ハンマーフェルとハイ・ロックの南にある島。アルトマーの故郷。The Elder Scrolls V: Skyrim ではアルドメリ自治領の本拠地となっている。
ヴァレンウッド (Valenwood)
シロディールの南サマーセット島の東、エルスウェーアの西にある森林地帯。ボズマーの故郷。The Elder Scrolls V: Skyrim ではアルドメリ自治領の支配下に置かれている。
エルスウェーア (Elsweyr)
シロディールの南、ヴァレンウッドの東、ブラックマーシュの西にある砂漠地帯。カジートの故郷。The Elder Scrolls V: Skyrim ではアルドメリ自治領の支配下に置かれている。
ブラックマーシュ (Black Marsh)
シロディールの東、モロウィンドの南にある湿地帯。アルゴニアンの故郷。The Elder Scrolls V: Skyrim ではレッドマウンテンの大噴火の混乱に乗じて帝国から離反し、モロウィンドを陥落させている。

アルドメリ (Aldmeris)[編集]

タムリエルの南にあると言われている大陸。エルフ達の祖先アルドマーはこの大陸からやってきたと言われている。

ヨクーダ (Yokuda)[編集]

タムリエルの西にあると言われている大陸。第一期に沈没し、レッドガードの祖先はこの際にヨクーダからタムリエルへやってきたと言われている。沈没後も群島状の陸地は残存しているが、文明が存在しているかは不明。

アトモーラ (Atmora)[編集]

タムリエルの北、「幽霊の海」と呼ばれる海を挟んで存在する大陸。ノルドの祖先達はここからやってきて、タムリエルに初めて上陸・定住した人間と言われている。 アトモーラで起きた内戦から逃げて来たノルドのイスグラモル[3]は、先住していたファルメル達と遭遇。両種族は初めは平和的に過ごしていたが、ファルメルに比べて寿命が短い反面繁殖力が旺盛なノルド達は、物凄い勢いで人口を増やし、生態系の安定を損なう野蛮な種族と見なされた。ノルド達の繁殖を防ぐためにファルメルによって戦争が起こされ、イスグラモルは再びアトモーラに帰還する。イスグラモルは、後にThe Elder Scrolls V: Skyrim に登場する戦士達の組織、「同胞団」の原型となる軍隊 「500の同胞団 (Five Hundred Companions)」を引き連れて再びスカイリムに上陸、ファルメル達を追い出して初代帝国を築いた。

アカヴィル(Akavir)[編集]

タムリエルの東にある大陸。この大陸に住むツァエシという種族と帝国とは、過去に度々戦争をしている。元々アカヴィリ(またはアカヴィル)と呼ばれるヒューマノイドが住んでいたが、ツァエシに食われて滅びてしまったと言われている。アカヴィルの文化は日本の文化を元に設計されている。The Elder Scrolls シリーズに度々登場する帝国の諜報機関「ブレイズ」は、アカヴィル文化の影響を受けており、日本の鎧や日本刀を帯びたスタイルをしている。 現存する国は、ツァエシ(蛇人の国)、カマル(悪魔の国)、タン・モー(猿人の国)、カ・ポツーン(猫人の国)の4カ国[4]。最大の勢力はカ・ポツーン。

ピャンドネア(Pyandonea)[編集]

タムリエルから遠く南西に位置すると言われている島。 亜熱帯の地域で、海蛇を飼い慣らしているシーエルフ(もしくはトロピカルエルフ、マオーマー)と呼ばれるエルフが生息している。海蛇を飼い慣らし他の種族と敵対的。狼の女王の記述によると、ほとんど色のないゼリー状の肌、虚ろな目、雑音のような声で話す。

サラス (Thras)[編集]

タムリエルの南西に位置する群島からなる地域。珊瑚の王国とも書かれており、スロード (Sload) と呼ばれる種族が住んでいる。

この他にもタムリエルとアカヴィルとの間にキャスノキー (Cathnoquey)、イネスレア (Yneslea)、エスロニエト (Esroniet)という島々、タムリエルとアトモーラの間にロスクレア (Roscrea)という島が存在する。

種族[編集]

人間[編集]

TESでは、エルフを意味する "Mer" (マー) に対して人間のことを "Men" と呼んで区別している。

ネディック
アトモーラ大陸から船で「幽霊の海」を渡ってタムリエル大陸に上陸した種族で、レッドガードを除く現在の人間族の祖先。タムリエル上陸後はスカイリムに定住し、人間族の原型を繁殖させていった。特にノルドにとっては直接の原型となったことから、「古代ノルド」とも呼ばれ同一視・特別視されている。タロスとして崇拝されている帝国初代皇帝タイバー・セプティムもこの系統であり、彼がノルドから絶大な支持を受ける理由の一つにもなっている。
インペリアル (Imperial)
帝国市民であり、タムリエル大陸で現在最も支配的な種族。スカイリムからシロディールに定住したネディック移民の一派を祖先とするため、シロディール人とも呼ばれる。その昔はアルドマーやアイレイドの奴隷であったが、反乱によってこれらに勝利して帝国を築き上げたことが現在の隆盛の発端となった。The Elder Scrolls IV: Oblivion で起きた オブリビオンの動乱[5] によって、マーティン・セプティムが死んで皇帝の血が途絶えるまでは、奴隷から救った神アカトシュを崇拝し、アカトシュとの契約に基づいてセプティム家を皇帝としていた。際立って秀でるわけではないものの、戦士職・魔法職のどちらにも平均以上の適性があり、文化レベルが高く、交渉事にも長ける。
ブレトン (Breton)
大陸西部ハイ・ロックの出身。元は、アルドマーとノルドの祖先ネディックとの混血(ハーフエルフ)が独自の適応・進化を遂げた種族。エルフの血を継いだ影響からインペリアルに比べて高い魔力を持ち、魔法に対する抵抗力も強い。
ノルド (Nord)
大陸北部の極寒の地スカイリム出身。後述する戦士気質の強さから、アルトマーやインペリアルからは田舎臭い野蛮人と見なされがち[6]。長身で、髪は金髪が多い。ヴァイキングのような種族で、腕力が強く性格はおおらか、また酒(特にスカイリム名産のハチミツ酒)を好む。また、排他的かつ魔法や戦士職に関連しない技術を軽視し、女性でさえ力強さや勇猛さを信奉する傾向が強く、臆病者は例え同族であっても手酷く冷遇される一方、勇敢な者は他種族であっても敬意を表する。男性は特に全身に刺青を入れることも多い。アトモーラ大陸から移民してきたネディックの子孫が、スカイリムに定住してノルドになった。寒冷地に住んでいるため寒さに強い。
レッドガード (Redguard)
タムリエル大陸の西部にある砂漠地帯ヨクーダ大陸出身。戦乱で故郷を失い、ハンマーフェルに移り住んだ。色黒で戦士タイプ。頑強な肉体を持ち、毒や疾病に強い。ノルドとは仲が悪い。

エルフ[編集]

人間と異なる独自の言語体系を持っている。彼らの言葉でエルフをマー (Mer) といい、ダークエルフをダンマーという。 The Elder Scrolls V: Skyrim の日本語版では Dunmer、Altmer、Bosmer、Dwemerをそれぞれ ダンマー、アルトマー、ボズマー、ドゥーマー と訳しているが、Falmerを「ファルマー」ではなく「ファルメル」と訳していることで、訳語不統一を引き起こしている。またスカイリムのゲーム内に登場する書物では、これらを「マー」ではなく「メル」で終わる語として翻訳している文も一部存在する。

アルドマー (Aldmer)
タムリエル大陸に根付くほぼ全てのエルフの祖先。アルドメリ大陸からやってきたと言われており、最初の入植地であるサマーセット島を本拠に、原住の獣人族を駆逐してエルフ一強の時代を創成した。
チャイマー (Chimer)
ダンマーの祖先。The Elder Scrolls III: Tribunal に登場するダンマーの女神で、かつてのモロウィンドの Tribunal Temple で実権を握っていたアルマレクシア (Almalexia)は、肌の色が変わらないままのチャイマーで、色白である。
ダンマー (Dunmer)
タムリエル大陸の北東部モロウィンドの出身。「ダークエルフ」とも呼ばれる、青黒い肌と紅い瞳を持つエルフ。人間が悪魔と忌み嫌うデイドラや祖先の霊を崇拝しており、人間の神々を嫌っている。ノルド以上に排他的・差別的な種族であり、基本的に自分達以外の種族 (特に人間と獣人) はすべて見下す傾向にある。 その昔はチャイマーと呼ばれる種族であったが、崇拝するデイドラ王の一柱・アズラの定めた禁忌を破った罰で受けた呪いによって現在の肌の色に変えられた[7]。破壊魔法に長けたものが多い。気性が荒く人当たりが悪いが、人情深く義理高いが、疑り深い。炎に強い。
アルトマー (Altmer)
大陸西南の島サマーセット出身。「ハイエルフ」とも呼ばれ、エルフの中では大柄で、輝くような白い肌をしている。アルドマーの直系を自負し、実際に種としての歴史も古く、その昔は絶大な魔力によって大陸を支配していた。大陸の様々な種族のなかでも文化レベルが高く、シロディールの言語、工業芸術、法律、科学などはアルドマーのものを元としている。高潔で正義感の強い性格の持ち主が多い反面、プライドが高く自信家で、他の種族を見下す傾向にある。 第一期以降はその力も弱まってしまい、大陸中に散らばった他のエルフ族を統制しきれなくなって独立をほぼ許していた上に、新たに上陸した人間族の台頭を押し留められず、第二紀にはアルドメリ自治領を結成してタイバー・セプティムの下に急速に勢力を拡大する帝国と対決するも敗れて滅ぼされ、一時は帝国の支配下に甘んじていたこともあった。しかし、第四紀には帝国の衰退と合わせるように再び勢力を増してきており、ボズマーと共にアルドメリ自治領を再結成して帝国に戦争を仕掛けて一時帝都を占領、旧帝国領のエルスウェーアを属国とするなど、大陸の覇権を争うほどになってきている。魔法への親和性が高いが故に、魔法に弱いという体質を持つ。
ボズマー (Bosmer)
大陸西南部の森林ヴァレンウッド出身。「ウッドエルフ」とも呼ばれ、文明を嫌って森に住んだと言われる小柄なエルフ。敏捷で狩人の素質を持ち、信奉するエイドラのイフレが森の植物を害することを固く禁じているため、ほとんどの者が肉食一辺倒という偏った食性を有し、食料が少なくなると時に人食いも辞さない苛烈な一面を持つ。また、いたずら好きで奇人・変人が多く、妄想に取り付かれる者もいる。他のエルフに比べてより動物的・野性的な外見をしており、その野蛮さや文明度の低さから見下される傾向にある。
オルシマー (Orsimer)
大陸西の山岳地帯ドラゴンテイル山脈出身。「オーク」とも呼ばれ、デイドラであるマラキャスを崇拝している[8]。醜い顔のせいで偏見を持たれやすいが、名誉と掟を何より大切にする戦士部族である。知能こそ他のエルフに一歩劣る面があるものの、強さこそが全てだとする文化を持っているため、腕っ節はかなりのもの。その能力を生かして帝国軍に入隊する者も多い。鍛冶の技術にも優れており、彼等の作った武器や防具は高額で取引されている。古くは「邪悪なエルフ」などと蔑まれていた。本来は醜い姿ではなかったが、彼らの信仰するエイドラのトリニマックがデイドラのボエシアに喰われてマラキャスに転生した際に、今の姿に変化したと言われている[8]
ドゥーマー (Dwemer)
現在は消滅した種族。「ドワーフ」とも呼ばれ、文化的には魔法よりも機械技術に傾倒し、ロボットを製造するほどの高度な科学技術も有していた。信心深いエルフ族には珍しく信仰する神を持たず、地下に住むことを好み、余りに異質な発展を遂げたことから、他のエルフ族には敬遠されてほぼ孤立した状態にあった。第一紀に宗教観の違いから勃発したチャイマーとの戦の最中、地中より発見された太古のアーティファクトを起動した結果、種族全体がこつ然と姿を消した。スカイリム、モロウィンドにはドゥーマーの遺跡が数多く残されており、第四紀になってもその遺産は高値で取引されている。日本版のゲームではドゥエマーと訳されることもある。
アイレイド(Ayleid)
帝国以前にシロディールを支配していた種族。デイドラ神の一柱・メリディアを崇拝していた。各地に散らばったエルフ族の中でも特に強大な勢力を築き、アルトマー以上に傲慢であったとされ、シロディールに入植したネディック(インペリアルの直接の祖先たる一派)を奴隷にした。しかし、人間に残虐な圧政を敷いたため、アレッシア率いる反乱奴隷の武装蜂起を招き、内戦の末に敗れて滅亡した。現在は白金の塔などの遺物や遺跡が存在の痕跡として残るのみとなっている。
ファルメル (Falmer)
「スノーエルフ」とも呼ばれ、寒冷地に適応した白い肌と銀髪を特徴とする種族。The Elder Scrolls V: Skyrim で言及され、The Elder Scrolls V: Dawnguard で少数が登場する。かつてはスカイリムを支配していたが、入植したネディックを警戒して「涙の夜」と呼ばれる虐殺事件を引き起こしたことを切っ掛けに抗争に発展し、これに敗北して滅ぼされた。その後は地下に逃れた生き残りがドゥーマーと共存して暮らしていたが、ドゥーマーに騙されて拷問や各種実験により盲目にされてしまい、多くの者が知性を失って人間を襲う醜悪で凶暴な怪物と成り果てている。ゲーム中に登場するファルメルはこの怪物化してしまった姿であり、世間一般では、知性を持つかつてのファルメルは絶滅したとされている。

獣人[編集]

カジート (Khajiit)
大陸南部の砂漠地帯エルスウェーア出身。一般に猫や虎に近い容姿をしている。機敏であり、動物的な見た目に反して知力も高い。暗闇でも目が利き、隠密行動に優れた者が多い。生まれた時の2つの月、マッサー (Masser) とセクンダ (Secunda) の満ち欠けによっていくつかの種族に分かれ、ボズマーにしか見えない種族、四足歩行でネコ科動物にしか見えない種族などもいる。しかし、ほとんどの種族のカジートは生涯エルスウェーアから外に出ることがないと言われている。モロウィンドでは奴隷階級にある。言語に一人称が存在せず、自らを「この者」と言ったり名前で呼ぶ。
本国は長く内戦状態にあったため、追い剥ぎとなるものも多い。エルスウェーアで最も有名なラジーンという名の盗人を、盗賊の神として崇拝するなど、窃盗行為を文化的に認めている節がある。また毒物や麻薬に強いことから、料理などに日常的にスクゥーマやムーンシュガー (麻薬) を使用するなど、麻薬への認識が他の種族とは異なるようである。これらは文化の違いでは済まされず、エルスウェーア以外の地方では犯罪であるため、スカイリム地方では街に入ることすら禁止されるなど、他種族から差別される原因となっている。またそれを利用して麻薬密売人を生業とする者もいる。
キャセイ
マッサーが上弦月、セクンダが満月の時に生まれる。ジャガーのような外見。戦闘が強い。
シュセイ
タムリエル各地でよく見られるカジート。
センシュ
マッサーが満月、セクンダも満月の時に生まれる。巨大な体躯をしており、乗り物として他のカジートを乗せて移動することもある。
オームス
マッサーが新月、セクンダが満月の時生まれる。エルフのような外見。エルフと間違われないように顔に刺青を入れている。
ダギ
マッサーが下弦月、セクンダが新月の時生まれる。体が小さい。魔法に精通している。
パーマー
マッサーが満月、セクンダが新月の時生まれる。虎のような外見。騎乗生物として扱われるが、己が認めた相手でないと乗せない。
アルフィク
マッサーが下弦月、セクンダが満月の時イエネコのような外見。言葉を話すことはできないが、魔法を使うことができる。
たてがみ
第3の月が発生した時のみ生まれる。第3の月が発生する条件は不明。1人しか存在しない、唯一無二の存在。
また、種族名の後ろのに「ラート」とつく亜種が存在し(例えば、シュセイ・ラート)、通常よりひと回り大きい。
アルゴニアン (Argonian)
大陸南東部、モロウィンドの南にある毒の沼地ブラックマーシュ地方に住むトカゲ型の獣人。沼地の環境に適応しているため、疾病に対する耐性を持っており、エラがあって水中で呼吸ができる。知能が高く、魔法に精通した者も多い。また槍の扱いにも長けており、ゲリラ戦を得意とする。アルゴニアンという種族名は、ブラックマーシュのアルドメリ語での名称「アルゴニア」から取られている。
種族として特定の神を信仰するということはしないが、ブラックマーシュに存在する「ヒスト」という種の樹木を神聖視している。ヒストは太古より存在する神秘の存在とされ、アルゴニアンの生や死、輪廻の多くの段階に密接な繋がりを持つと信じられてきた。彼等が自らの種族を指して使う「サクスリール」という言葉には「根の民」という意味が込められている。
出生したアルゴニアンに名前はなく、数年間の観察の後に、その人物を最も適切に表現する言葉が名前として与えられる。その名前は他種族には発音できないこともあり、一般的には「浅瀬に佇む者」などのようにシロディールの言語に翻訳された名前を名乗る。影座生まれのアルゴニアンはシャドウスケイルと呼ばれ、暗殺者として育てる習わしがある。彼らは皆ブラックマーシュの王に仕えており、闇の一党とも協力関係にある。
モロウィンドでは奴隷階級にあるが、シロディールでは魔術など知的な分野に携わる。第四紀には、衰退した帝国からブラックマーシュが離反し、モロウィンドを手に入れている。

アカヴィリ[編集]

ツァエシ (Tsaesci)
半人半蛇の蛇人。他種族を容赦なく捕食する精強かつ獰猛な種族で、アカヴィル大陸の人間族を食い尽くして絶滅させたとされ、周辺に住むゴブリンを捕えて奴隷兼食料にもしている[4]。中世日本風の武具を扱う独特の文化と鍛冶技術を有し、本人の戦闘力だけでなく武具の性能も高い。かつてはアカヴィルの覇権種族として猛威を振るったが、虎竜の出現で台頭したカ・ポツーンに押されて勢力を後退させた。第一紀にはタムリエル大陸にも遠征軍を送り込んだことがあるが、当時の第一帝国に敗れて生き残りが降伏・帰属し、戦士ギルドの創始者になるなどの様々な影響や伝承を残しており、全盛期には皇帝を輩出して権勢を振るったが、第三紀以降のタムリエルにおける子孫の存在は確認されていない。
カ・ポツーン
ツァエシ以上の戦闘力を誇り、ドラゴンを上位存在として崇拝する猫人。ツァエシとは過去に起きたドラゴンを巡る戦争以来因縁の仇敵同士であり、この戦いが原因でアカヴィル大陸のドラゴンが絶滅してしまったことから、彼らを「生き血を啜る蛇」と呼んで忌み嫌っている。時の最高指導者が変貌を遂げた巨大なドラゴン「虎竜」を聖人として崇めており、虎竜の統率の下、長らく覇を唱えていたツァエシを押し退けてアカヴィルの最大勢力となった。
タン・モー
群島地域を支配する猿人。争いは好まないが勇敢で戦いにも強く、カマルによる度重なる侵攻を全て撃退している。現在はカ・ポツーンと同盟を結んでいる。
カマル
寒冷地域を支配する「雪の悪魔」と呼ばれる種族。毎年夏になるとタン・モーの領域に侵攻するが、その都度撃退されている。また、第二紀にタムリエル大陸にも遠征軍を送り込んだが、こちらもダンマーに撃退されて失敗している。

その他[編集]

スロード (Sload)
別名ベトマー。タムリエルの南西に位置する群島サラスに生息している。ナメクジ (Slag) とカエル (Toad) の混成語が示唆するように、ナメクジに足が生えたような不気味な姿をしおり、知性は非常に高く、完璧な記憶力を持ち合わせるという。幼少期は水中で暮らし、成長すると陸に上がる。幼少期は雌雄の概念がない。独自の言語(スロード語)を持つ。書籍「ガスタ クバタ クバキス」はこの言語が使われていると言われている。また、冒険心はまったく無く、決断は熟考してから。動きこそ鈍重だが、移動魔法の使い手でもある。死霊術の才能もある。第一紀の終わりに、タムリエルへ、スラシア疫病という病を持ち込み、大量の死者が出たとされる。蟲の王マニマルコの部下、ガスタもスロードである。ガスタはThe Elder Scrolls Adventures:Redguardで登場する。
シースロードと呼ばれる亜種も存在する。
イムガ
ヴァレンウッドの原住獣人族。類人猿としても知られ、生まれつき器用で、俊敏なことでも有名である。ウッドエルフと共存をしている。また、アルトマーを目上として見ており、理想的な文明社会の像としている。そのためイムガはアルトマーのように、ケープを着用し、決闘用の剣技を学び、がらがらで極端に低い声で、完璧な発声と宮廷作法で話そうとする。極端なイムガはアルトマーを真似、体毛を剃り、粉末を掛けて肌を白くする者もいる。
イムガは一人一人が何かしらの称号(男爵、公爵、首長など)を持っており、主に、サルモールの構成員に手紙を送る場合に利用している。しかし、土地を所有しているイムガは存在しないようである。ちなみに、彼らの生殖生物学はよく理解されていない。
ファリネスティのイムガの集落では、オークの木の一番柔らかい枝だけを餌にしている。また、コロッピと呼ばれるげっ歯類(木の中でも一番細い枝の最先端に棲む)を摘み採って食べる。摘み採られたコロッピは、同じ名前の簡単な庶民料理に使われている[9]

これ以外にも多くの種族が存在する。ゴブリンやオーガは自然崇拝をしたり小屋を建てを作る程度の文明をもっているが、モンスターの一種として扱われる。

文化・宗教[編集]

人間やエルフを創造した神々を、エルフの言葉で祖先という意味の「エイドラ」と呼び、それ以外の高次の存在を、祖先でない者「デイドラ」と呼ぶ[10]

闇の神パドメイの血からデイドラが生まれ、天地創造に関与した光の神アヌの血とパドメイの血が混ざったものからエイドラが生まれた。このためエイドラは善悪の二面性を持ち、死ぬこともある[10]。デイドラは基本的に悪で、不死である。またエイドラは人間界に干渉することを好まないが、デイドラは人間界に戦争や疫病、腐敗などをもたらす傾向にある[11]

デイドラの中でも特に強力なものはデイドラ王と呼ばれ、崇拝の対象となっている。デイドラは天界 (エセリウス) と人間界 (ニルン) の間にあるオブリビオンと呼ばれる世界に住んでおり、デイドラ王はそれぞれ独自の領土を持つ[11]。インペリアルはエイドラの中でも特に9人を挙げて、九大神として崇拝の対象としているが、デイドラを崇拝する者も少なくない[12]。デイドラの本質は完全な悪というより気まぐれや欲望であり、人間の運命を狂わせたり、逆に救ったりする。なお、デイドラ王の一人、メエルーンズ・ディゴンは度々人間界へ侵攻しており、一般に悪と見なされる。

インペリアルが考える天地創造の神話もあるが、他種族の神話とは相互に若干の違いがある[13]習合によって同一の神と思われるものが別の名前で呼ばれていたり、異なる神話を持つ神が同じ神と見なされたりもする[14][13]

シリーズとプラットフォーム[編集]

以下は Elder Scrolls のメディアの一覧。ゲームのほか、小説などを含む。リリース日順に一覧化されている。

1990年代[編集]

2000年代[編集]

2010年代[編集]

  • Lord of Souls -- 2011年9月23日
  • The Elder Scrolls V: Skyrim -- 2011年11月11日 (英語版)、2011年12月8日 (日本語版) (Windows, Xbox 360, PlayStation 3,Nintendo Switch)
    • Creation Kit - 2012年1月7日
    • The Elder Scrolls V: Dawnguard - 2012年6月26日 (Xbox 360版)、2012年8月2日 (PC版)、2012年7月31日 (XBOX 360 日本語版) 、2012年10月5日 (PC日本語版) 、2013年2月26日 (PlayStation 3版)、2013年3月19日 (PlayStation 3日本語版)
    • The Elder Scrolls V: Hearthfire - 2012年9月4日 (Xbox 360版)、2012年10月5日 (PC版)、2012年10月11日 (XBOX 360 日本語版)、2012年10月16日 (PC日本語版)、2013年2月19日 (PlayStation 3版)、2013年3月19日 (PlayStation 3日本語版)
    • The Elder Scrolls V: Dragonborn - 2012年12月4日 (Xbox 360版) 、2013年2月5日 (PC版)、2012年12月21日 (XBOX 360 日本語版)、2013年2月25日 (PC日本語版)、2013年2月12日 (PlayStation 3版)、2013年3月19日 (PlayStation 3日本語版)
  • The Elder Scrolls Online - 2014年4月4日 (Windows, Mac OS XPS4Xbox One)、2016年6月23日 (Windows 日本語版)

脚注[編集]

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  1. ^ Bethesda Softworks. “The Elder Scrolls”. ベセスダ・ソフトワークス. 2009年10月31日閲覧。
  2. ^ Unreality - A Size Comparison of Massive Open World Video Game Maps[リンク切れ]
  3. ^ (日本語) ベセスダ・ソフトワークスThe Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』、Microsoft Windows、シーン: 書籍『シロディールの社会史』。
  4. ^ a b (日本語) ベセスダ・ソフトワークスThe Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』、Microsoft Windows、シーン: 書籍『アカヴィルの不思議』。
  5. ^ (日本語) ベセスダ・ソフトワークスThe Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』、Microsoft Windows、シーン: 書籍『オブリビオンの動乱』。
  6. ^ (日本語) ベセスダ・ソフトワークスThe Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』、Microsoft Windows、シーン: 書籍『スカイリムのノルド』。
  7. ^ (日本語) ベセスダ・ソフトワークスThe Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』、Microsoft Windows、シーン: 書籍『レッドマウンテンの戦い』。
  8. ^ a b (日本語) ベセスダ・ソフトワークスThe Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』、Microsoft Windows、シーン: 書籍『オークの素性』。
  9. ^ (日本語) ベセスダ・ソフトワークスThe Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』、Microsoft Windows、シーン: 書籍『赤い台所読本』。
  10. ^ a b (日本語) ベセスダ・ソフトワークスThe Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』、Microsoft Windows、シーン: 書籍『エドラとデイドラ』。
  11. ^ a b (日本語) ベセスダ・ソフトワークスThe Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』、Microsoft Windows、シーン: 書籍『オブリビオンについて』。
  12. ^ (日本語) ベセスダ・ソフトワークスThe Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』、Microsoft Windows、シーン: 書籍『災いの徒党』。
  13. ^ a b (日本語) ベセスダ・ソフトワークスThe Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』、Microsoft Windows、シーン: 書籍『帝国内の様々な宗派』。
  14. ^ (日本語) ベセスダ・ソフトワークスThe Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』、Microsoft Windows、シーン: 書籍『アルドゥイン・アカトシュ二分法』。

外部リンク[編集]