Laravel

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Laravel
LaravelLogo.png
開発元 Taylor Otwell
初版 2011年6月(8年前) (2011-06[1]
最新版 6.x.x[2] / 2019年9月3日(44日前) (2019-09-03
リポジトリ github.com/laravel/framework
プログラミング言語 PHP
対応OS クロスプラットフォーム
サポート状況 Active
種別 Webアプリケーションフレームワーク
ライセンス MIT License
公式サイト laravel.com
テンプレートを表示

Laravel は、MVCWebアプリケーション開発用の無料・オープンソースPHPで書かれたWebアプリケーションフレームワークである。LaravelはMITライセンスの下でリリースされており、そのソースコードGitHubホスティングされている[3][4]マイクロソフト.NETの開発に関わっていたTaylor Otwell が開発し、Taylorを中心としたコミュニティーが活発な開発を続けている[5]

2019年9月現在、GitHubでのスター獲得数がPHP, Ruby, Python等のバックエンド系プログラミング言語のフレームワーク中で最も多いなど、人気のフレームワークの1つとなっている[6] [7]

最新の6系の対応PHPはバージョン 7.2以上となっている[8]

2019年9月3日、Laravel Newsにおいて、バージョン6がリリースされたことが報告された[9]

特徴[編集]

主要なwebアプリケーションフレームワークの中では後発のフレームワークであるLaravelのバージョン1は2011年6月にリリースされた。バージョン1のリリース後、バージョン2(2011年11月)バージョン3(2012年2月)と早いペースでリリースされた後、バージョン4(2013年5月)ではコードがゼロベースから書き直され、当時スタンダードになりつつあったパッケージ管理システムのComposerを採用し、PHPの歴史のあるフレームワークであるSymfonyのコンポーネントを利用するなど、抜本的な変更が行われた。[10] 2015年2月にリリースされたバージョン5.0はもともとバージョン4.3としてリリースが予定されていたところ、変更点が大きいということでメージャーバージョンアップ扱いになった経緯がある。[10] コミュニティーの活発な活動を背景に、ほぼ半年に一度のバージョンアップで繰り返し機能追加等が行われており、セキュリティフィックスの期限も1年と比較的短期間であるために、Laravelで作られたWebアプリケーションは常に最新のバージョンに対応していく必要がある。但し、バージョン5.5や最新のバージョン6はLTS(Long Term Support)となっており、これらはセキュリティフィックスの期限は3年となるため、LTSのバージョンを利用するユーザは他のバージョンから比較して多い[11]

LaravelはフルスタックのWebアプリケーションフレームワークであり、ルーティング、リエクスト処理、ビュー、クエリビルダー、ORM(オブジェクト関係マッピング)、DI(依存性の注入)、認証、ユニットテスト、ブラウザテスト等、現代的なフレームワークが要求される一通りの機能を実装している。またコンソールからArtisanコマンド(Ruby on Railsのrailsコマンドに相当)を利用することにより、コントローラやビューの雛形の作成、データベーススキーマの作成等、一通りの作業を行うことができる。また、ユーザのオリジナルのArtisanコマンドを作成したり、コントローラ等の通常のコード内からArtisanコマンドを呼び出すといったこともできる。

バージョン[編集]

バージョン リリース時期 サポート 必要PHPバージョン
v1 2011年6月[1]
v2 2011年11月[1]
v3 2012年2月[1]
v4.0 2013年5月[1] 5.3以上[12]
v4.1 2013年12月 5.3以上[13]
v4.2 2014年6月 5.4以上[14]
v5.0 2015年2月 5.4以上 [15]
v5.1 2015年9月 LTS 5.5.9以上 [16]
v5.2 2015年12月 5.5.9以上 [17]
v5.3 2016年8月 5.6.4以上 [18]
v5.4 2017年1月 5.6.4以上 [19]
v5.5 2017年8月[20] LTS 7.0以上 [21]
v5.6 2018年2月[22] 7.1.3以上 [23]
v5.7 2018年9月[24] 7.1.3以上 [25]
v5.8 2019年2月[26] 7.1.3以上 [27]
v6 2019年9月[9] LTS 7.2以上 [8]
  • LTS(Long Term Support) のリリースはバグフィックスが2年間、セキュリティフィックスは3年間
  • LTSではない通常のリリースはバグフィックスが半年、セキュリティフィックスは1年間[28]
バージョン別機能比較 (Laravel 1 to 4)[1]
バージョン Laravel 1 Laravel 2 Laravel 3 Laravel 4
認証(Auth)
キャッシュ
Eloquent
MySQL
PostgreSQL
SQLite
SQLServer - -
マイグレーション - -
IoCコンテナ -
Config
Formヘルパー
HTMLヘルパー
URLヘルパー
ルーティング
コントローラー -
モデル
ビュー
モデル間のリレーションシップ -
リダイレクト
レスポンス
String(文字列)ヘルプ関数
バリデーション -
ユニットテスト - -
Bladeテンプレートエンジン - -
DB Seeding - - -
キュー - - -
メール - - -
ファサード(Facade) - - -
コマンドライン(CLI) - -
拡張性 モジュールライブラリ モジュールライブラリ バンドルライブラリ Composerパッケージ
Laravel 4 と Laravel 5 のディレクトリ構造の違い[29][30]
Laravel 4 Laravel 5
app/commands app/Console
app/config config
app/controllers app/Http/Controllers
app/database database
app/lang resources/lang
app/models app
app/start 無し
app/storage storage
app/tests tests
app/views resources/views
app/filters.php 廃止(app/Providers/FilterServiceProviderに定義)
app/routes.php app/Http/routes.php(5.2以降はapp/routes/api.phpに定義)
app/database/production.sqlite storage/database.sqlite(ファイルはないので自分で作る必要あり)

他のPHPアプリケーションフレームワークとの比較と動向[編集]

  • Laravelは、他の主要なPHPアプリケーションフレームワークと比べて、ベンチマークでのテスト時の速度が遅かったというデータがある[31]
  • Eloquent ORM・Redisサーバーの利用やクラスのオートロードなど、Laravelは先進的な機能を持っている[5]
  • ドキュメントの充実に力を入れている[5]
  • CodeIgniterがバージョン 3.0 においてGPLと互換性のない「Open Software License (“OSL”)」を採用した為、コミュニティの反発を買っており、英語圏ではCodeIgniterからLaravelにユーザーが流れる動きが進んでいることが見られる[32]。その後、CodeIgniter 3.0はMITライセンスに改められた[33]
  • CodeIgniterからFuelPHPに移行したユーザーもいるが、CodeIgniterやLaravelには数が及ばない[32]。ただし、日本では2013年時点でLaravelを引き離しCodeIgniterに匹敵するほど人気がある[31]
  • CakePHPは、世界的にはCodeIgniterと並ぶ人気であり、日本においては圧倒的人気である[31]
  • Yiiは、日本では人気がないが、世界的にはCodeIgniterやCakePHPに次ぐ大きなシェアを占めている[31]。しかし、アメリカでのGoogleの検索数は、Laravelが追い抜くだろうと予想される状態である[34]

カンファレンス[編集]

Laraconは Laravelのコンベンション(カンファレンス)のことである[35]。様々なスポンサーの追加支援を受けたUserScape[36]によって大規模にオーガナイズ化されて開かれている[37][38][39]

Laracon開催スケジュール
日付 会場
2013年2月22–23日  ワシントンD.C.
2013年8月30–31日[40]  アムステルダム
2014年5月15–16日  ニューヨーク
2014年8月28–30日[41]  アムステルダム
2015年8月11–12日[42]  ケンタッキー州ルイビル
2015年8月25–26日[43]  アムステルダム
2016年7月27–29日[44] ケンタッキー州ルイビル
2016年8月23–24日[45] アムステルダム
2017年3月8日[46] オンライン
2017年7月25–26日[47] ニューヨーク
2017年8月28–30日[48][49] アムステルダム
2018年2月7日[50] オンライン
2018年7月25-26日[51] シカゴ
2019年3月6日[52] オンライン
2019年7月24-25日[53] ニューヨーク(PLAYSTATION THEATER タイムズスクエア)

ライセンス[編集]

LaravelはMITライセンス[54]の下にライセンスされているオープンソースのソフトウェアである[55]。すなわち、Laravelを誰でも自由・無制限に扱って良い。ただし、著作権表示および本許諾表示をLaravelのすべての複製または重要な部分に記載しなければならない。作者または著作権者は、ソフトウェアに関して一切の責任を負わない。

名前の由来[編集]

Laravelの名前は『ナルニア国物語』に登場するナルニア国の王都、ケア・パラベルにちなむ[56]

関連するフレームワーク[編集]

Laravelを軽量化したマイクロフレームワークとして、Lumenがある。[57]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f Maks Surguy (2013年7月27日). “History of Laravel PHP framework, Eloquence emerging” (英語). maxoffsky.com. 2014年2月23日閲覧。
  2. ^ Laravel 6 Is Now Released”. laravel-news.com (9 3, 2019). 2019年9月3日閲覧。
  3. ^ Laravel Documentation”. utexas.edu. 2013年12月17日閲覧。[リンク切れ]
  4. ^ Daniel Gafitescu (2013年6月6日). “Goodbye CodeIgniter, Hello Laravel”. sitepoint.com. 2013年12月21日閲覧。
  5. ^ a b c LaravelはポストCodeIgniterの最有力候補なのか”. 2014年2月23日閲覧。
  6. ^ これでスッキリわかる!最新PHPのフレームワーク7選!” (2017年3月16日). 2017年5月19日閲覧。
  7. ^ Framework” (2019年2月27日). 2019年2月27日閲覧。
  8. ^ a b laravel/framework/framework”. 2019年9月3日閲覧。
  9. ^ a b Laravel 6 Is Now Released” (英語). Laravel News (2019年9月3日). 2019-09-3author=PAUL REDMOND閲覧。
  10. ^ a b Matt StaufferLaravel Up & Running Second EditionO'Reilly Media、p.4
  11. ^ Laravel jp”. Laravel jp. 2019年7月25日閲覧。
  12. ^ laravel/framework v4.1.0” (英語). Packagist. 2018年3月28日閲覧。
  13. ^ laravel/framework v4.2.0” (英語). Packagist. 2018年3月28日閲覧。
  14. ^ laravel/framework v4.3.0” (英語). Packagist. 2018年3月28日閲覧。
  15. ^ laravel/framework v5.0.0” (英語). Packagist. 2018年3月28日閲覧。
  16. ^ laravel/framework v5.1.0” (英語). Packagist. 2018年3月28日閲覧。
  17. ^ laravel/framework v5.2.0” (英語). Packagist. 2018年3月28日閲覧。
  18. ^ laravel/framework v5.3.0” (英語). Packagist. 2018年3月28日閲覧。
  19. ^ laravel/framework v5.4.0” (英語). Packagist. 2018年3月28日閲覧。
  20. ^ Paul Redmond (2017年8月30日). “Laravel 5.5 LTS is Now Released” (英語). Laravel News. 2017年11月7日閲覧。
  21. ^ laravel/framework v5.5.0” (英語). Laravel News. 2018年3月28日閲覧。
  22. ^ Paul Redmond (2018年2月7日). “Laravel 5.6 is Live, Here’s What’s New!” (英語). Laravel News. 2018年2月9日閲覧。
  23. ^ laravel/framework v5.6.0” (英語). Laravel News. 2018年3月28日閲覧。
  24. ^ Eric L. Barnes (2018年9月4日). “Laravel 5.7 is now released!” (英語). Laravel News. 2018年9月4日閲覧。
  25. ^ laravel/framework v5.7.0” (英語). Laravel News. 2018年9月5日閲覧。
  26. ^ PAUL REDMOND (2019年2月26日). “Laravel 5.8 is released” (英語). Laravel News. 2019年2月27日閲覧。
  27. ^ laravel/framework v5.8.0” (英語). Packagist. 2019年2月27日閲覧。
  28. ^ Release Notes - Laravel”. Laravel. 2018年9月5日閲覧。
  29. ^ Laravel 5 はこう変わる! ディレクトリ構造編
  30. ^ Laravel 5.0.dev リリースノート
  31. ^ a b c d PHPフレームワークのベンチマーク比較と2013年のトレンド”. 2014年2月23日閲覧。[リンク切れ]
  32. ^ a b 2013年において注目すべき PHP フレームワークは Laravel”. 2014年2月23日閲覧。
  33. ^ CodeIgniter 3 Will be Released Under the MIT License”. 2015年11月19日閲覧。
  34. ^ Laravel、2013年からの将来性”. 2014年2月23日閲覧。
  35. ^ Laravelの紹介
  36. ^ Userscape | Home
  37. ^ Laravel wiki”. laravel.io. 2014年1月2日閲覧。[リンク切れ]
  38. ^ Laracon EU 2013”. laracon.eu. 2014年1月2日閲覧。
  39. ^ Userscape home page”. userscape.com. 2014年1月2日閲覧。
  40. ^ Laracon EU 2013”. laracon.eu. 1 2, 2014閲覧。
  41. ^ Laracon EU 2014”. laracon.eu. 8 30, 2014閲覧。
  42. ^ Laracon 2015 will be in Louisville KY”. laravel-news.com (1 15, 2015). 7 9, 2015閲覧。
  43. ^ Laracon EU 2015”. laracon.eu. 7 9, 2015閲覧。
  44. ^ Eric L. Barnes (1 6, 2016). “Laracon tickets are now on sale”. laravel-news.com. 1 7, 2016閲覧。
  45. ^ Eric L. Barnes (1 7, 2016). “Laracon EU tickets on sale”. laravel-news.com. 4 7, 2016閲覧。
  46. ^ “Announcing Laracon Online” (英語). Laravel News. (2017年2月6日). https://laravel-news.com/announcing-laracon-online 2017年3月24日閲覧。 
  47. ^ “Laracon 2017 – Location and dates have been announced” (英語). Laravel News. (2016年11月9日). https://laravel-news.com/laracon-2017 2017年3月24日閲覧。 
  48. ^ WebEngineers. “Announcing Laracon EU 2017 the official European Laravel conference.” (英語). Laracon EU 2017. https://laracon.eu/2017/news/2017/01/12/announcing-laracon-eu-2017-the-official-european-laravel-conference/ 2017年3月24日閲覧。 
  49. ^ “Laracon EU 2017 is Announced” (英語). Laravel News. (2017年1月16日). https://laravel-news.com/laracon-eu-2017-is-announced 2017年3月24日閲覧。 
  50. ^ Eric L. Barnes (2017年10月25日). “Announcing Laracon Online 2018” (英語). Laravel News. 2017年11月7日閲覧。
  51. ^ Laracon 2018” (英語). Laravel LLC. (2018年7月25日). 2018年9月4日閲覧。
  52. ^ Announcing Laracon Online 2019” (英語). Laravel News (2019年3月6日). 2019年2月25日閲覧。
  53. ^ Laracon Ⅶ” (英語). Laravel LLC. (2018年7月24日). 2019年2月25日閲覧。
  54. ^ The MIT License (MIT)
  55. ^ Laravel PHP Framework
  56. ^ taylorotwellのツイート(339196313155563520)
  57. ^ Lumen - PHP Micro-Framework By Laravel

外部リンク[編集]