ICE 2

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ICE 2
ICE 2
ICE 2
基本情報
運用者 ドイツ鉄道
製造所 アドトランツシーメンス
製造年 1995年 - 1997年
製造数 44編成
主要諸元
編成 8両編成
軌間 1,435 mm
電気方式 交流15kV 16.7Hz
最高運転速度 250 km/h
設計最高速度 280 km/h
自重 77.5 t (動力車)
45 - 50 t (客車)
全長 20,560 mm (動力車)
26,400 mm (客車)
台車 SGP400 (客車)
軸重 19.5 t
主電動機出力 1,200 kW
編成出力 4,800kW
制御方式 VVVFインバーター制御
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ICE 2は、ドイツ鉄道が運行する高速列車ICEの第二世代車両である。1995年 - 1997年にかけて44編成が製造された。また、予備の動力車2両(ICE Sを参照)と予備の制御客車1両も製造された。

ICE 1との違い[編集]

ICE 1の成功により、ドイツ国内のインターシティを順次ICEに置き換えることになった。しかし、ICE 1は標準で14両編成を組むものの、運行区間によっては輸送力が過剰となる場合があった。そのため、ICEの第二世代車両では、編成の一端に動力車を、もう一端には制御客車(運転台付き客車)を配し、この間に6両の客車を連結して8両編成の構成とした。短い編成とすることで需要の少ない区間への乗り入れを行えるようにしたほか、分割併合に対応することにより複数の行先をカバーできるようになった。

制御客車を先頭に走行する際には、最高速度が200km/hに制限される。そのため高速運転時での運用に支障が生じるため、高速新線上では原則として、制御客車同士が向き合う形で2編成を併結して運行される。しかし、そのために輸送力の過剰化などのデメリットも否めない点が同系列のウィークポイントとなっている。

編成[編集]

動力車[編集]

動力車の形式は402形。形状はICE 1の動力車 (401形) とほとんど差異はないが、分割併合に対応するため、先頭の連結器カバーの形状が異なっている。

制御方式も基本的にはICE 1と同様で、インバータ制御方式を採用し、定格出力1,200kWの三相交流誘導電動機を4個搭載する。

客車[編集]

改装後の1等車
2等車

ICE 1と異なり、区分室や多目的室(会議室)が廃止され、食堂車も縮小されるなど、接客サービスを簡素化し定員の増加を図った。

車体長は26,400mmで、ヨーロッパの客車の標準寸法である。自重は車種にもよるが、ICE 1より軽量化されており、45 - 50t程度である。台車は、枕バネを空気バネとしたSGP400を使用する。

制御客車と、編成中間の客車は、以下の形式が存在する。

805形(開放式一等車)
区分室のない開放式一等車。6-7号車に連結される。
806形(開放式二等車)
区分室のない開放式二等車(例外あり)。2-4号車に連結される(4号車には区分室がある)。
807形(食堂車)
"Bord Restaurant"。レストランとビストロ(立食スペース)があり、その間に厨房がある。6号車に連結される。
808形(開放式二等制御客車)
運転台付き開放式二等車で、制御客車。先頭形状は動力車と大差はないが、運転室後ろに機器スペースがある。1号車に連結される。

参考文献[編集]

  • 『世界の高速列車II』 地球の歩き方、ダイヤモンド社、2012年、182頁-187頁。ISBN 978-4-478-04279-3