FL Studio

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FL Studio
開発元 Image-Line
最新版 20.5.1 / 2019年7月30日
対応OS Windows XP,Windows Vista,Windows 7,Windows 8,Windows 10,macOS
種別 DAW
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト FL Studio Homepage
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FL Studio(エフエル スタジオ)はベルギーImage-Line社の音楽製作ソフト(DAW)。ステップシーケンサを原型としており、開発当初から一貫したユーザインタフェースを持つ。ユーザーには生涯無料でバージョンアップできる「Lifetime Free Updates」が提供される。Image-LineはiOS Android、Windows及びFL Studioのプラグインで動作するFL Studio Mobileも開発している。


概要[編集]

プラットフォームはWindowsmacOSVSTに対応し、ソフトシンセによるシーケンス制作や、オーディオ、エフェクト、ミックスを完結可能、完成した曲ないしクリップは、WAVおよびMP3、OGG他でエクスポートできる。

FL StudioはVST・ReWireホストとして動作するほか、クライアントとしても動作できる。他のDAWソフトのユーザは、自分が使用するホストDAWにFL Studioを組み込んで使用できる。この運用上の柔軟さもFL Studioの特徴である。

FL Studioはオーディオ情報を内部の32ビット浮動小数点エンジンで処理している。これにより、WDMあるいはASIO対応ドライバーでサンプリングレートを192kHzに引き上げることを可能にしている。

オーディオエンジンはマルチスレッドマルチコアCPUに対応している。

特徴的なFL StudioネイティブプラグインにDashboardがある。これはユーザーが所有するハードウェアMIDIデバイス用のインタフェースを自動的に作成することを可能にする。これによりユーザーはハードウェアMIDIデバイスをFL Studioから自由に利用することが出来る。

チーフプログラマーとして知られたDidier DambrinはFL Studio 12の大規模ベクター描画アップデートのリリースをもって開発から退いたが、開発人数は増えたとしている。

バージョンのナンバリングが12から20へスキップしたのは20周年を記念してである。

FL Studio 20ではmacOSに対応した。

ユーザインタフェース[編集]

FL Studioのユーザインタフェースは5種類のメインスクリーンにより構成されている。

チャンネルラック
インストゥルメント・オートメーション含む全てをチャンネルとして管理する。シーケンサー/サンプラーを内包し、ドラムパターンと短いメロディックパートを手早く組み立てることが出来る。
ピアノロール
ピアノロール入力画面。 縦軸に音程、横軸に演奏時間を置き、譜面入力と同様に音符に相当するデータを配置する。データには様々なプロパティを設定できる。
プレイリスト
このフィールドにステップシーケンサーやピアノロールで作成したパターンやオーディオファイルを配置して曲を完成させる。
ミキサー
オーディオレベルのバランスを取り、VSTプラグインなどによる音響効果を付加する際に使用する。
ブラウザー
オーディオサンプルやプラグイン、他のFL Studioの作業ファイル(FLPファイル)に素早くアクセスできる。

ラインナップ[編集]

FL Studioには複数のラインナップがある。それぞれのラインナップはダウンロードないしはパッケージで入手可能である。日本国内では株式会社フックアップが代理店となっている。

Express Edition
基本機能であるステップシーケンサ(ドラムマシン)のみのバージョン。現在は販売されていない。
Fruity Edition
ステップシーケンサに加えてピアノロールエディタとVSTホストプラグインを有効にしたバージョン
Producer Edition
最もポピュラーなバージョン。全てのオーディオ編集・作成機能を利用できる。
XXL Edition
Signature BundleからMaximus、Hardcoreの2つのプラグインを除いた旧製品。現在は販売されていない。
Signature Bundle
Producer Editionに6つのプラグインを追加したバージョン。

公式マスコット「FL chan」について[編集]

機能と特徴の節で記述されたとおり、FL Studio 7 (7.4β2)で「FL chan」という公式マスコットを創作、FL Studio 8ではダンスアニメーションプラグイン「Fruity Dance」のデフォルト画像として使用できる。なお、Fruity Danceで使用する画像を書き換えることも可能。

開発者の一人であるDidier Dambrin (通称:gol)が初音ミクに影響を受けて、フォーラム内でマスコットの提案を行った。フォーラムに参加していた日本人のUruidoが、開発者の要望に合わせたラフ画をアップロードしたところ、提案したgolがこれを気に入ってUruidoに対して完成画を発注し、双方のメールでのやり取りを経て、公式マスコットとなった。

DTM magazineではFL Studioの専門コーナーがあり、担当したイラストレーターによるFL chanのイラストも毎回掲載された。また、該当コーナーではImage-Line社の製品をキャラクターにしたイラストも掲載されている。なお、UruidoはDeckadanceのイメージキャラクターのデザインも担当している。

2012年8月に発売された漫画『ちびミクさん』の2巻では、FL chanを元にしたキャラクター「FLちゃん」が、ファンシーショップの店主として登場する。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]