ノイズリダクション

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ノイズリダクション(Noise reduction)とは、音声及び映像信号から雑音と見なされる成分を除去する処理である。 記録時にエンコード処理、再生時にデコード処理をおこなうタイプと再生時のみ処理をおこなうタイプに大別される。

音声信号用ノイズリダクション[編集]

個別のノイズリダクションの詳細に関しては関連項目を参照のこと。

音声帯域におけるノイズリダクションは、特にアナログテープレコーダーのヒスノイズ対策として開発が進んだ。

もっとも原始的には再生時にヒスノイズの目立つ高域を再生時にカットすることから始まり、ついで録音時に高域を持ち上げ再生時に高域を減衰させることでトータルとして周波数特性を補償しながらテープレコーダーから発生するヒスノイズを低減させる方法が取られた。あるいはテープレコーダーのもっともS/N比が良好な部分に信号の振幅を圧縮して記録し、再生時に振幅を拡大するダイナミックレンジ圧縮伸張方式が登場した。

これに対して無音時あるいは低振幅信号時にはカットオフ周波数を下げたローパスフィルターを通し、振幅の大きい信号が入ってきたときにはフィルターのカットオフ周波数を高域に移動させてノイズを低減する試みが行われた。これらは主に電気楽器電子楽器において用いられた。

2012年現在、デジタル化された音声ファイルに用いられる音声ノイズ低減ソフトウェアは10以上の帯域で特性を個別指定可能な専用ソフト/プラグインも存在する(ドルビーAタイプでは4帯域に分割)ものの、簡易型・専用ソフトに関わらずノイズと音声信号のしきい値(スレッショルド)より音量レベルの低い部分で指定したスピードとタイミングによるダイナミックレンジ伸張を行う基本動作に違いは無い。

映像信号用ノイズリダクション[編集]

テレビ、S-VHSのビデオデッキなどの代表的なDNRとして3次元Y/C分離などがあげられる。アナログのコンポジット映像信号で起こる色の滲みやざらつきなどを抑えるためのもの。Y(明るさ)C(色)を分離し、そこに時間軸を加えて上下のライン信号を比較し高精度の分離を行う。但しこの処理は万能ではなく動きの激しいシーンが苦手であるため、適宜時間軸での処理をOFFに出来る(動き適応3次元Y/C分離)。Y/Cについての詳細はS端子を参照のこと。

また、アナログ地上波放送のゴーストを低減させるゴーストリダクションという機能を備えたテレビやチューナーも存在する。

無線通信用ノイズリダクション[編集]

アナログの無線通信ではコンパンダと呼ばれるノイズリダクションが使われる。コンパンダはコンプレッサとエキスパンダのかばん語である。送信機ではコンプレッサ(圧縮回路)で音声信号のダイナミックレンジを予め圧縮、受信機ではエキスパンダ(伸張回路)で元のダイナミックレンジに戻す。こうすることで聴感上のS/Nが改善される。

様々なノイズリダクションシステム[編集]

関連項目[編集]