LMMS

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LMMS
Lmms logo.png
LMMS 1.0.0.png
LMMS 1.0.0のスクリーンショット
開発元 Tobias Doerffel / Paul Giblock / Danny McRae / Javier Serrano Polo
その他
初版 2004年, 12年前
最新版 1.1.3 / 2015年3月8日
リポジトリ https://github.com/lmms/lmms, https://github.com/LMMS/lmms.git
プログラミング言語 C++
対応OS クロスプラットフォーム / Linux, Windows, macOS
プラットフォーム x86, x64
対応言語 16種類
サポート状況 開発中
種別 DAW
ライセンス GNU General Public License
公式サイト lmms.io
テンプレートを表示

LMMS (Linux Multi Media Studio)GPLライセンスの下で配布されるオープンソースソフトウェアDAWである。公式サイトから無料でダウンロードして利用することができる。

このソフトには典型的な種類のソフトウェア・シンセサイザーが付属しており、その他サンプラーSoundFont等の音源も利用できる。打ち込みにはMIDIキーボードあるいはマウスでピアノロールに演奏情報を入力することによって、音楽作品を制作する事ができる。

どのようなジャンルの音楽作品でも制作可能だが、ユーザーインターフェース設計の関係上、同様な音形の繰り返しで構築されるミニマル・ミュージックの制作に適している。公式には、テクノハウス等のクラブ向けダンスミュージックの制作を志向している。

概要[編集]

システム要件[編集]

LMMSはクロスプラットフォームで開発されているため、さまざまなOSで動作可能である。GNU/Linux, OpenBSD, Windows、バージョン1.10からはmacOSのサポートが開始された。

LMMSは最低1GHzで動作するCPU、512MBのRAMと2チャンネルのサウンドカートを最低要件としている[1]

特徴[編集]

LMMSはソフトウェア・シンセサイザーとその他のプラグイン、これらのプリセットやサンプルファイル、そしてインポートしたスタンダードMIDIファイルを利用できる。プロジェクトファイルはLMMS専用形式.mmpzの拡張子で保存される。WAV形式、Ogg Vorbis、スタンダードMIDIファイルでエクスポートする事が出来る。

将来的には予定である。更に、ほとんど全ての(インストゥルメントを含む)コントロールを近代的なミキシングデスクのフェーダーを動かし、オートメーション機能を活用する事によって自動化できる。

LMMSはVSTを使うことができるが、Linux上でVSTi、VSTeを利用する際はWine経由で利用可能[2]としている。

新しいヴァージョンが現在活発に開発されており、主に焦点は新しいQt4 GUIにおいてのソフトウェア間の移植に置かれている。この開発は、LMMSをQt4がサポートされるWindowsを含む全てのプラットフォームで動作させる事を可能にする。

プラグイン[編集]

LMMSには数多くのユニークな楽器プラグインが存在する。

楽器プラグイン[編集]

  • AudioFileProcessor - サンプリングされた様々な音声ファイルを再生する。サンプルを逆再生したり、簡単なループ機能が付いている。しかし、ループ機能については、ループさせるA-B間を付属のノブや数値でしか設定できないため、実用には程遠いものといえる。
  • BitInvader - 任意の波形を入力することができる波形メモリ音源。原音のままでは音がざっくりしているため、フィルターやエフェクトの併用が望ましい。
  • FreeBoy - ゲームボーイの音色を再現する。
  • Kicker - バスドラムのシンセサイザー。使い方によってはバスドラム以外にも活用方法がある。ピアノロールで音の高さは指定できないため、付属のノブ使って調整する。
  • LB303 - モノフォニックシンセサイザーTB-303の音色を再現する。
  • Mallets - 木琴や鉄琴のような音を再現する打楽器のシンセサイザー。
  • Monstro - 3つのオシレータのシンセサイザー。
  • Nescaline - ファミリーコンピュータの音色を再現する。
  • OpulenZ - YM3812 (OPL2)を再現したFM音源。
  • Organic - 8つのオシレーターを使ってオルガンのような音色を作ることができるシンセサイザー。
  • PatMan - GUS互換のパッチプレーヤー。
  • SF2 Player - FluidSynthをベースにしたSoundFont 2プレーヤー。
  • SFXR - 独特なサウンドエフェクトを作ることができるシンセサイザー。
  • SID - コモドール64で使用されたSID音源をエミュレートする。
  • TripleOscillator - 3つのオシレーターを駆使し、よりたくさんの音色をシンセサイズできる。
  • VeSTige - VSTiのホストプラグイン。Synth1などの有名なシンセイサイザーも扱うことができる。
  • Vibed - 震える弦の音を再現するシンセサイザー。
  • Watsyn - 4つのオシレータのシンセサイザー。
  • ZynAddSubFX - 倍音加算合成方式のシンセサイザー。非常にプリセットが充実しているため、それを使用するだけでも十分である。

ユーザインタフェース[編集]

LMMSのユーザインタフェースFL Studioに大きく影響を受けている[要出典]。8種類のメインスクリーンにより構成されている。

ビート+ベースラインエディター
ドラムパターンと短いメロディックパートを手早く組み立てることが出来る。作ったものはソングエディタに配置して使う。
ピアノロール
いわゆるピアノロール入力画面。縦軸に音程、横軸に演奏時間を置き、譜面入力と同様に音符に相当するデータを配置する。ピアノロール下で、各ノートのベロシティやパンなどを設定できる。
オートメーションエディター
シンセサイザーエフェクターに対しての操作を記録させ、自動化させることができる。
ソングエディタ
このフィールドにビート+ベースラインエディタやピアノロールで作成したパターンやサンプルファイルを配置して曲を完成させる。
FXミキサー
オーディオレベルのバランスを取り、LADSPAプラグインや、VSTプラグインなどによるエフェクトを付加する際に使用する。最大で64チャンネルまで扱え、1つのチャンネルにつき、複数のプラグインを連結させることができる。
サイドバー
LADSPAインストゥルメントプラグイン、サンプルファイルや楽器のプリセット、LMMSの作業ファイル(.mmpz, .mmp)に素早くアクセスできる。
コントロールラック
すべてのプロパティの操作をLFOを使って自動化できる。
プロジェクトノート
プロジェクトファイルに関してのメモを記す事ができる。

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]