SoundFont

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SoundFont(サウンドフォント)とは、Sound Blaster及び対応ソフトウェアの、サンプラー機能に与える音色のデータフォーマットである。ファイルの拡張子はファイルフォーマットが“SoundFont 1”の場合が「*.sbk」、“SoundFont 2”が「*.sf2」となる。現在の主流は「*.sf2」フォーマットであり、略称としてもSF2(エス・エフ・ツー)で親しまれている。本項でも以降「SF2」と略記する。

概要[編集]

SF2は、服の重ね着をするような感覚で音色を組み合わせることのできる、サンプラー音源のようなもの。かつてはE-mu Systemsの登録商標だったが、現在はクリエイティブテクノロジーに移行している。

一昔前は、コンピュータのスペックがその作業にあたって不充分であったことからも、存分に特性を生かせなかったため多くのコンピュータユーザーからは軽視されていたが、現在は徐々に見直されつつある。

用途[編集]

これらSF2のデータはサウンドカード上の ROMに入っていたり、ファイルとしてHDD上に置き、システムメモリやサウンドカード上のメモリに読み込んで使う。OSを起動してMIDIデータの使用やサウンドフォントの編集時などにバンクマネージャーに既に読み込まれているSF2はその際に読みこまれる。 SF2は文字フォントの扱いによく似ている。

文字フォントは、あらかじめ組み込まれている文字が読み出されることによって一字一字を現すことができ、それと同様にSF2内に組み込まれている音色を読み出して発音する。

基本的には、先ずひとつのファイルに一纏めにしたものを読み込み、後から楽器単体の音色を読み込むそれぞれのSF2を重ねて使用することも出来、様々にメロディックプールを組み替えることが可能。

様々な使い方があるが、基本的にはGMGS)音色配列と同様にすることが多いがそれだけでもなく、作曲等を行う際に一部の音色だけをSF2で表現するという使い方をするユーザーも少なくはない。

特徴[編集]

音色のピッチフィルタの操作、ボリュームの変化やモジュレーションエンベローブ等も操作でき、その他リバーブやコーラスの操作、ビブラートの速さのエフェクト操作を簡単に行える。

GM規格で定義されている128種の音色配列に捉われず、自分の好みに合わせて配列できる性質があるので、任意のwavファイルを一つのインストゥルメントに纏めて一つの音色に仕上げられる事から、AKAIやE-MUのサンプラーと同じような事をリーズナブルに実現可能。

大抵は一般聴取用(一般的なMIDIの聴取)のSF2、製作用(作曲用)のSF2に創り分けて使う場合が多い。ただし、製作用は新たに曲を作成する場合に組み直して使う、あるいは新たに創らないといけないことがある。

自分でサンプリングした波形データや有料のサンプリングCDなどに収録されている波形データからもSF2を生成できるが、多くのユーザーはネット上でフリーのSF2を収集して使用するという形が多く、英語圏のサイトも含めると膨大なSF2ファイルがネットに公開されており[1]、SF2の性質上、波形の段階からエフェクトを加える事も可能であるため、著作権も気にしなければならない部分があるものの並以上のサウンドに仕上げることも可能。

一般的に、波形ファイルが大きいものほど良いものと見なされる場合が多いが、これはMIDI音源全般に言える事だが必ずしも「大容量=高品質」というわけでもなく、小さな容量でもどのようなオケにも馴染ませやすい音色があり、大手メーカーのサンプラーと同様、ユーザーの感性や技術次第で音質や特性が左右される。

長所と短所[編集]

SF2でMIDI再生できるようにするには、高価な専用機材に比べて比較的安価なSound Blasterシリーズを購入したり、フリーのプレイヤーソフトウェア[2]をインストールすることで安価かつ手軽に導入することができる。

GM音色の配列にとらわれることなく自由な番号(プリセットナンバーやバンクナンバー)に振り分けることができる。例えば、作曲する上で「オルガンは要らないけどギターを沢山入れたい」という風に、作曲で使う音だけを入れたフォントなどの作成も可能。

ただし、様々に音色を入れ替えることができるためにかなりの自由度を誇り、その自由度の高さについていけなくなるユーザーも少なくはなく、途中で挫折する人も多々出てくる。

大きなフォントを組めば、その分メモリも大量に消費するためにコンピュータの動作が重くなるということもあり、特に動作に当たっての必要なスペックが満たされていないコンピュータでSF2プレイヤー等のソフトウェアでMIDI再生すると、音抜けが頻発したり最悪フリーズしてしまうこともある。また、過去の一部のSound Blasterシリーズでは、同時発音する際の波形データの総容量が32MBを超えると再生できなくなるという制限があり、OSのレジストリを書き換えるという裏技を用いてこの32MB制限を回避する必要もあったが、昨今ではVSTiやスタンドアロンのソフトウェアサンプラーでSF2を扱う事が多く、諸々の制限に対する懸念は無くなっている。

昨今では、SF2以外にも無料だったり安価でありながら秀逸と評判のソフトウェア音源やKONTAKTやその他のサウンドライブラリが普及している事もあり、大手のSF2配布サイトが次々閉鎖している事も相まって、その規模は縮小傾向にある事が否めず、今でも主力となるSF2をネット上で簡単に入手できるが、バリエーションが狭まっている事もあってなかなか好みの音が見つからないこともある。

注釈[編集]

  1. ^ 中でも海外サイトが比較的に多く、主にSF2MIDI.COM(英語)等が有名。
  2. ^ 例えば、MIDIプレイヤーやTiMidity++等がある。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]