EXPRESS (レゲエ)

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EXPRESS
生誕 1980年
出身地 日本の旗 日本大阪府茨木市
ジャンル レゲエ
職業 レゲエ歌手
活動期間 2000年頃 -
レーベル BURN&GROW MUSIC
TEAM BLOCKA
公式サイト Express Official
EXPRESS
YouTube
チャンネル
活動期間 2011年 -
ジャンル 音楽
登録者数 2.5万人
総再生回数 2453万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2022年6月24日時点。
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EXPRESS(エキスプレス、1980年[1] - )は、日本レゲエ歌手大阪府茨木市出身[2][3]。印象的な極太ハスキーヴォイスでストレートな等身大のリリックを放つレゲエDeeJay[4][5]

概要[編集]

2000年頃にレゲエセレクターとして活動を開始し、後にレゲエDeeJayへと転向[4]。レゲエグループ『55LEVEL』を結成してグループで活動していたが、後に解散[4]2011年からソロで活動し、同年にリリースした配信シングル『もぐらの唄』が大ヒット[4][5]YouTubeに投稿されている『もぐらの唄』のミュージックビデオは、純粋なジャパニーズレゲエとしては日本で最も再生されており、再生回数は現在までに2100万回を超える[6]。EXPRESSの名前は、実家が運送会社で『〇〇エキスプレス』という会社名だったことに由来する[7]

略歴[編集]

2000年代初頭に大阪のレゲエSOUNDであるFIREWORKSに加入した後[1]2005年に同世代のレゲエDeeJayのMONGO、ZOVE KING、Hi-BREAD、STEREONと共にレゲエグループ『55LEVEL』を結成[1][5][8]2007年8月に1stミニアルバム『TAKE YOU HIGH ~Mission No.55~』、2010年7月に1stフルアルバム『RESPECT & MANNERS』を発売し[9]2008年2010年Mighty Jam Rock主催の野外レゲエフェスティバルであるハイエストマウンテンに出場するなどしたが、2011年に解散した[5]

55LEVELの解散後、ジャマイカに渡って修行を積み、帰国後にソロとして活動を再開する[5]

2011年12月、Mighty Jam RockのTAKAFINがプロデュースした『もぐらの唄』を配信リリース。この曲はレゲエ関係者から火が付き[10]iTunesレゲエチャートなどの音楽配信サイトで1位を獲得[4]。全国のレゲエSOUNDからDUB録音の依頼が殺到し[11]、関係者だけでなく一般人からも結婚式用のDUB録音の依頼が多数あり、レゲエ業界のみならず一般層にまで広がるなど[10]、レゲエ界で近年稀に見る大ヒットとなった[5][11][12]。後に本人は「なぜ売れたのか分からない」と話している[13]

その後も『モグラの道』や『LIFE』などの配信シングルが、iTunesレゲエチャートなどで1位を獲得している[14][15]2012年2013年にはソロとしてハイエストマウンテンに出演した[5]

2018年5月に発売された、レゲエSOUNDのBANTY FOOTのアルバム『everyday is a NEW DAY』に収録されている『交差点 feat. EXPRESS』が注目を浴び、ミュージックビデオの再生回数は現在までに1100万回を超え[16]、『もぐらの唄』に次ぐヒットとなった。

プロ野球選手の選手登場曲[編集]

ヒット作となった『もぐらの唄』や『交差点』は、多数のプロ野球選手が自身の登場曲として使用している。

球団 選手 使用曲 備考
ボストン・レッドソックス 田澤純一 もぐらの唄 [17]
東京ヤクルトスワローズ 村上宗隆 I CAN [18]
大西広樹 闘う貴方へ
読売ジャイアンツ 若林晃弘 交差点 feat. EXPRESS [19]
湯浅大 もぐらの唄
田中豊樹 ONE WAY feat. ZOVE KING, HI-BREAD
東北楽天ゴールデンイーグルス 浅村栄斗 交差点 feat. EXPRESS [20][21]
吉野創士 交差点 feat. EXPRESS [22][21]
福岡ソフトバンクホークス 堀内汰門 もぐらの唄 [23]
田浦文丸 交差点 feat. EXPRESS [24]
千葉ロッテマリーンズ 松川虎生 交差点 feat. EXPRESS [25]
角中勝也 もぐらの唄

ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

発売日 タイトル 収録曲 規格品番 備考
1 2013年12月11日 もぐらのアルバム
  1. INTRO
  2. RAGGAMUFFIN ATTACK (もぐら叩き)
  3. YARD MUSIQ MAGIC (もぐらの手品) feat VADER
  4. BIG UP MY FRIEND (もぐらのツレへ)
  5. ONE WAY (もぐらの兄弟) feat ZOVE KING, HI-BREAD aka FUJITA MARSHALL
  6. SHOW TIME (もぐらとネズミ) feat BOXER KID
  7. BOOM (もぐらの怒り)
  8. PUT YA HANDS UP INNA DI AIR (もぐらの祈り)
  9. LET'S PARTY UP!! (もぐらのパーティー) feat AMBI
  10. TUN IT UP!!! (もぐらの雄叫び)
  11. DO STRAIGHT (もぐらのストレートパンチ) feat ARM STRONG
  12. LION'S PRIDE (もぐライオン)
  13. TOUCH THE SKY (もぐらの空)
  14. モグラの道
  15. 手紙 (もぐらの手紙)
  16. もぐらの唄 -ALBUM VERSION-
BGM-001 BURN&GROW MUSIC

オリコン最高209位  登場回数1週

2 2017年10月11日 MIDDLE
  1. YAGAYAGA
  2. I KNOW
  3. READY MAN READY FEAT.MARSHALL AND ZOVE KING
  4. WATCH MI RIDE FEAT.TAKAFIN
  5. WE LIKE A PARTY
  6. IT'S OK FEAT.DIZZLE
  7. MY GIRL FRIEND
  8. I JUST WANNA GET HIGH
  9. SWEET GIRL FEAT.MASAZABURRO
  10. COCA COLA BOTTLE
  11. LIFE
  12. THANK U MAMA
  13. I CAN....
BGM-002 BURN&GROW MUSIC
3 2021年10月20日 Signal E
  1. Intro
  2. Rolling Stone
  3. Rudebwoy Town
  4. 約束
  5. Family a Family feat.Showga
  6. 笑う門には福来る
  7. Money (skit)
  8. Ninja Sword
  9. 50/50
  10. Holiday
  11. 闘う貴方へ (Album Version)
  12. 交差点 (Album Version)
  13. Untold Story
TBCD-001 TEAM BLOCKA

ミックスアルバム[編集]

発売日 タイトル 収録曲 規格品番 備考
1 2015年08月26日 もぐらのミックス

MIXED BY SOUND NAKA-G

  1. INTRO
  2. もぐらの唄
  3. RAGGAMUFIN ATTACK
  4. RUT YA HANDS UP INNA DI AIR
  5. BOOM
  6. LION'S PRIDE
  7. LET'S PARTY UP FEAT.AMBI
  8. BIG UP MY FRIEND
  9. DREAM FEAT.D.D.
  10. SHOW TIME FEAT.BOXER KID
  11. READY TO STEADY FEAT.PEQUU & STEREON
  12. FLY SKY HIGH FEAT.VADER & STEREON
  13. ROCK DI WORLD FEAT.ARM STRONG
  14. DO STRAIGHT FEAT.ARM STRONG
  15. TUN IT UP
  16. EVERY THING GOOD FEAT.STEREON
  17. REGGAE IS MY LIFE
  18. YARD MUSIQ MAGIC FEAT.VADER
  19. ONE WAY FEAT.ZOVE KING & HI-BREAD
  20. REMEMBER ONE TIME FEAT.ZOVE KING & HI-BREAD
  21. ジョンポ FEAT.ZOVE KING & HI-BREAD
  22. DON'T GIVE UP FEAT.ONGYA
  23. NEVER EVER ....
  24. MAN A PIRATE -常に尽くせよMY BEST-
  25. TOUCH THE SKY
  26. 手紙
ZLCP-0262 Village Again

脚注[編集]

  1. ^ a b c 『HARDEST MAGAZINE vol.19』HARDEST MAGAZINE、2007年5月、7頁。 
  2. ^ エキスプレス / もぐらのアルバム”. CD Journal. 2022年6月24日閲覧。
  3. ^ EXPRESS アルバムリリースINTERVIEW | 『EXPRESSから13のSIGNALをお届け!』”. レゲエZION (2021年12月24日). 2022年6月24日閲覧。
  4. ^ a b c d e EXPRESS”. iFLYER. 2022年6月24日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g EXPRESS『もぐらのアルバム』12/11 発売!”. レゲエ・ダンスホールミュージック専門 STINGMUZIK (2013年11月12日). 2022年6月24日閲覧。
  6. ^ EXPRESS-もぐらの唄”. YouTube (2011年12月24日). 2022年6月25日閲覧。
  7. ^ 【渋谷レゲエ祭】EXPRESS・ライブダイジェスト & インタビュー (2020.9.12 REGGAE JAPAN FESTIVAL'20)”. YouTube (2021年6月14日). 2022年6月25日閲覧。
  8. ^ 55LEVEL”. iFLYER. 2022年6月24日閲覧。
  9. ^ Respect & Manners”. HMV&BOOKS online. 2022年6月24日閲覧。
  10. ^ a b 絶対知ってるジャパレゲ振り返り[日本レゲエの歴史]”. YouTube (2022年6月22日). 2022年6月25日閲覧。
  11. ^ a b 【プロフィール文章寄稿】EXPRESS(レゲエDeeJay)”. ラストダンスはブンバイバイ (2017年6月28日). 2022年6月24日閲覧。
  12. ^ 【インタビュー】EXPRESS | Signal E”. BUZZLE MAGAZINE (2021年12月17日). 2022年6月24日閲覧。
  13. ^ もぐらの唄が売れた理由を知りたい?!RED SPIDER✖️EXPRESS対談(前編)”. YouTube (2021年8月14日). 2022年6月25日閲覧。
  14. ^ 祝!iTunes チャート1位獲得!EXPRESS / モグラの道 絶賛配信中”. レゲエ・ダンスホールミュージック専門 STINGMUZIK (2012年9月27日). 2022年6月24日閲覧。
  15. ^ EXPRESS 『LIFE』が iTunes、レゲエZION のランキングで1位に!”. P-VINE, Inc.: (株)Pヴァイン (2016年1月29日). 2022年6月24日閲覧。
  16. ^ BANTY FOOT / 交差点 feat. EXPRESS (OFFICIAL MV)”. YouTube. 2022年6月25日閲覧。
  17. ^ 『もぐらの唄』に託されたレッドソックス 田沢純一の熱き思い。(一村順子) - 個人”. Yahoo!ニュース (2013年7月25日). 2022年6月24日閲覧。
  18. ^ 選手登場曲 | 東京ヤクルトスワローズ”. 東京ヤクルトスワローズ公式サイト. 2019年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月24日閲覧。
  19. ^ テーマ曲・スタジアムミュージック|読売巨人軍公式WEBサイト”. 読売巨人軍公式WEBサイト. 2022年6月24日閲覧。
  20. ^ 選手登場曲|東北楽天ゴールデンイーグルス”. 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト. 2020年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月24日閲覧。
  21. ^ a b 「浅村選手の動画を観ていたら『あ、あの曲だ』って」“相思相愛”だった楽天と吉野創士(ドラフト1位)…監督「運命的なものを彼は持っている」(田口元義)”. Number Web (2021年12月5日06:02). 2022年6月24日閲覧。
  22. ^ 選手登場曲|東北楽天ゴールデンイーグルス”. 楽天イーグルス オフィシャルサイト. 2022年6月24日閲覧。
  23. ^ 球場使用曲一覧|福岡ソフトバンクホークス”. 福岡ソフトバンクホークス. 2019年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月24日閲覧。
  24. ^ 球場使用曲一覧|福岡ソフトバンクホークス”. 福岡ソフトバンクホークス. 2019年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月24日閲覧。
  25. ^ 選手登場曲|千葉ロッテマリーンズ”. 千葉ロッテマリーンズ オフィシャルサイト (2022年5月31日). 2022年6月24日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]