油脂

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油脂(ゆし)とは、脂肪酸グリセリンとのエステルで普通はトリグリセリド(トリ-O-アシルグリセリン)の形態を取るもの。

概要

漢字における「油」と「脂」の区別に従い、一般に常温液体のものを「脂肪油」、固体のものを「脂肪」と呼び分ける。

生物から分離される脂質には原料の違いから動物油脂植物油脂、また組成および物性の違い(不飽和脂肪酸が多く液状、飽和脂肪酸が多く常温で固体[1])から、それぞれ植物油動物油(液体)と植物脂動物脂(固体)に分けられる。ヤシ油パーム油などが植物脂で、牛脂豚脂バターが固形の動物脂で、魚油鯨油が液体で動物油である[2]

脂肪油で酸化を受けて固まりやすい順に乾性油半乾性油不乾性油と分類される。

食用、工業用など様々な用途で利用されている。

食用油脂

植物性脂肪油(常温で液体)

動物性脂肪油(常温で液体)

植物性脂肪(常温で固体)

動物性脂肪(常温で固体)

工業用油脂

脚注

  1. ^ kotobank - 世界大百科事典 「植物油」
  2. ^ 油脂工業会館 「世界の油脂原料事情 平成16年3月」

関連項目