映像 (テレビ番組)

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映像
ジャンル ドキュメンタリー番組
ナレーター MBSアナウンサーなど(交代制)
製作
制作 毎日放送MBSテレビ
放送
映像形式字幕放送(作品による)
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1980年4月 -
放送時間原則として毎月最終日曜深夜(月曜未明)0:50 - 1:50
放送分60分
公式サイト

特記事項:
1990年より『映像90』、2000年より『映像00』、2010年以後、放送年度の下2桁が入る。
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映像』(えいぞう)は、毎日放送MBSテレビ)で1980年4月から毎月1回(原則として最終日曜日の深夜24:50-25:50<月曜0:50-1:50>)に放送されているドキュメンタリー番組。2020年に放送40周年を迎えた。

1990年から1999年は『映像90』、2000年から2009年までは『映像00』、2010年以降は題名にその年の西暦年度の下2桁を(2021年の場合は『映像'21』)を番組のタイトルに使用している。

番組概要

MBSは1975年3月31日ネットチェンジを機に、朝日放送(現在の朝日放送テレビ)と入れ替わる格好で、TBS(当時は東京放送)が基幹局として運営するJNNへ加盟した。TBSは日本のテレビ放送史に残るドキュメンタリーを多々輩出してきたが、1980年の4月改編でドキュメンタリー番組のレギュラー放送枠が消滅。この状況に危機感を抱いたMBSが、「(放送対象地域である)近畿地方だけでも『現代史を映像で記録する本格的なドキュメンタリー番組』を定期的に放送する」という方針の下に、同年4月11日金曜日)に『映像80』というタイトルでレギュラー放送を開始した。初回の作品は「6歳未満 沖縄・戦災傷害者の証言」で、開始当初は原則として毎月第2金曜日の23:50 - 24:25に放送されていた。

実際には、近畿地方と(大半の地域で毎日放送の番組を視聴できる)徳島県を主な対象に、地域の出来事・課題と向き合った作品、出身・在住者の著名人に密着した作品、地域の文化を扱った作品などを制作。関西ローカルの番組でありながら、放送対象外地域(初回の作品では沖縄県)に関する作品を制作・放送することや、放送済みの作品が日本の内外を代表するテレビ番組コンクール国際エミー賞ギャラクシー選奨芸術祭賞日本民間放送連盟賞地方の時代映像祭など)で入賞することも多い。1999年に放送した「ふつうのままで」では、国際エミー賞のドキュメンタリー作品部門でグランプリを受賞。2001年の「生まれてくるわが子へ」でも同コンクールで入賞した。

2020年11月の時点では、MBS報道局(2021年4月1日のラジオ放送事業分社化以降は「報道制作局」)のドキュメンタリー報道部が、プロデューサー1名・ディレクター4名という体制で制作を担当。1本の作品に対して、取材におよそ3か月、撮影済み映像の編集に2週間を費やしている。2016年の『映像'16』で放送された「がんとお金~“夢の薬”の光と影~」(第24回坂田記念ジャーナリズム賞受賞作品)および、『映像'17』(2017年1月)以降に放送された全ての作品については、本編の動画を『MBS動画イズム』(MBSが運営する放送済み動画のインターネット配信サービス)の有料(月額見放題)コースで視聴できる。

2020年11月29日の深夜(30日の未明)には、通算488本目の作品を「映像シリーズ40年 関西発・真夜中のドキュメンタリズム」と題して放送。西靖(MBSアナウンサー)による顔出しの進行とナレーションで当番組の歴史や制作現場を紹介しながら、井口岳洋(MBSテレビ編成部長)や藤田貴久(朝日放送テレビ報道局プロデューサー、同局では日曜日の早朝に放送されている『テレメンタリー』向けのドキュメンタリー制作を担当)に対する西のインタビュー映像などを盛り込むなど、「関西ローカルでドキュメンタリーを作り続ける意味」「(MBSを初めとする)民放テレビ局でドキュメンタリーの放送枠が深夜に集中している理由」「ローカル・ドキュメンタリー番組のあり方」を問い掛けた。

ナレーション

MBSの新旧アナウンサーが主に担当。2020年の時点では、現役のニュースキャスター(『Newsミント!』メインキャスター)でもある西靖、東京支社報道部記者(元・アナウンサー)の石田敦子、元・アナウンサーの小山紀一などを交互に起用している。

かつては、藤本永治高梨欣也吉田智子小堀豊子などの元・アナウンサー(担当時点ではフリーアナウンサーや大学教授など、高梨以外は故人)がナレーターを務めていた。また、2011年3月27日の『映像'11』で放送された「母と娘の告白~虐待から絆への18年~」では、現役アナウンサーの松川浩子(当時は『Newsミント!』の前身番組『VOICE』のサブキャスター)がナレーションと取材(ディレクター)を兼務していた。

外部リンク