千秋庵製菓
本店が入居している複合ビル(2020年7月) | |
種類 | 株式会社 |
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略称 | 千秋庵、札幌千秋庵 |
本社所在地 |
日本 〒060-0063 北海道札幌市中央区南3条西3丁目13-2 北緯43度03分25秒 東経141度21分14秒 / 北緯43.05694度 東経141.35389度座標: 北緯43度03分25秒 東経141度21分14秒 / 北緯43.05694度 東経141.35389度 |
設立 | 1921年9月5日(創業) |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 9430001008841 |
事業内容 | 和菓子・洋菓子、冷菓類の製造・販売 |
代表者 | 中西克彦(代表取締役社長) |
主要株主 | COC |
関係する人物 | 岡部式二(創業者) |
外部リンク | https://senshuan.co.jp |
札幌千秋庵製菓(さっぽろせんしゅうあんせいか、英: Sapporo Senshuan)は、札幌市中央区に本社のある製菓メーカー。企業名は「千秋庵製菓株式会社」。
概要
1930年(昭和5年)から販売しているバターとミルクをたっぷり入れた煎餅の「山親爺」をはじめ、「ノースマン」「バター飴」などの菓子を製造・販売している。北海道内のCMで流れた「山親爺」の歌は、北海道の代表的なローカルCMの1つになっている。現在は休校しているが製パン・製菓技術に関する職業能力開発短期大学校「千秋庵製菓短期大学校」を開設しており、「北海道職業能力開発協会」の会員になっている[1]。
2018年には老朽化していた本店ビルを解体し[2][3]、2020年に新たにホテル「ザ・ノット札幌」やセイコーマートが入居する複合ビルを竣工した[4][5]。
2022年(令和4年)、後継者不在やきのとや側の和菓子部門取得の意向を背景として[6]、きのとやグループと業務提携の後[7]、9月30日に株式の過半数をきのとやグループのCOCに譲渡しきのとやが主導する「北海道コンフェクトグループ」の傘下に入った[8]。
主な商品
- 山親爺(やまおやじ)
- 雪輪の形にスキーを履き鮭を背負った熊を描いたバター煎餅。名称は熊の愛称に由来し、「出てきた出てきた山親爺」のフレーズで知られる熊やウサギをアニメーションで描いたテレビCMも好評を博した[9]。
- ノースマン
- 小熊のプーチャンバター飴
- 和菓子
- ノースフォンポテト
- デラックス栗まん
- 千秋まんじゅう
- 千秋羊羹
- 北の彩り散歩径
- 塩釜(しおがま)
- どら焼
- 洋菓子
- 月の石
- 白夜
- バウムクーヘン
- クッキー・サブレ
- 北のマドンナ
- カスティラクッキー
- とうきびサブレー
- 都ぞ弥生
- チョコレート
- 山おやじのおきみやげ
沿革
「千秋庵」は、1860年(万延元年)に秋田県出身の藩士・佐々木吉兵衛が箱館(現在の函館市)で創業した老舗であり、現在の「千秋庵総本家」が発祥となっている[11]。その後、明治から昭和にかけてのれん分けする形で北海道内各地で「千秋庵」が誕生していった[11]。1894年(明治27年)に「小樽千秋庵」が創業すると(1997年廃業)、1921年(大正10年)に小樽千秋庵から独立して「札幌千秋庵」が創業した[11]。さらに、1933年(昭和8年)には札幌千秋庵から独立して「帯広千秋庵」(現在の六花亭製菓)が創業している[11]。なお、1934年(昭和9年)に総本家から独立する形で創業した「釧路千秋庵」は1990年(平成2年)に札幌千秋庵と合併した[11]。
年表
- 1921年(大正10年):「札幌千秋庵」創業[12]。
- 1930年(昭和 5年):店舗新築し、「山親爺」販売開始[12]。
- 1946年(昭和21年):倉庫を改装し、喫茶店開店[12]。
- 1950年(昭和25年):株式会社に改組し、本店新築[12]。
- 1956年(昭和31年):本館第1期工事開始、第5期まで8年に渡り工事が続いた[12]。
- 1960年(昭和35年):「山親爺」テレビCM放映開始[12]。
- 1965年(昭和40年):本館店頭に井戸を掘り、地下水が自由に飲めるサービス開始[12]。
- 1974年(昭和49年):「ノースマン」販売開始[12]。
- 2005年(平成17年):厚別工場売却[13]。
- 2017年(平成29年):本店ビル建替えのため、別館ビルに本社工場・事務所移転[12]。
- 2020年(令和 2年):新本店開業[14]。
- 2022年(令和[7]、9月30日には株式の過半数の譲渡によりきのとやグループの傘下に入った[8]。 4年):1月、きのとやグループと業務提携を行い
店舗
札幌市内を中心に店舗を展開しているほか、新千歳空港などの道央や旭川市に出店している。かつて千秋庵が創業していた釧路などにも店舗があったが、いずれも閉店した[15]。
脚注
- ^ “会員一覧”. 北海道職業能力開発協会. 2018年8月18日閲覧。
- ^ “千秋庵製菓本店ビル跡にホテル・物販複合ビル”. リアルエコノミー (2008年5月13日). 2018年8月18日閲覧。
- ^ “千秋庵ビル跡地にホテル、店舗など複合施設を計画”. 北海道建設新聞 (北海道建設新聞社). (2018年7月11日) 2018年8月18日閲覧。
- ^ “ライフスタイルホテル「ザ ノット札幌」、8月1日コロナ下の船出”. リアルエコノミー (2020年7月31日). 2020年8月1日閲覧。
- ^ “「最も綺麗なセイコーマート」、セコマ丸谷智保会長が胸を張る「ザ ノット札幌店」”. リアルエコノミー (2020年7月31日). 2020年8月1日閲覧。
- ^ いんたびゅー 「きのとや」などグループ再編 長沼真太郎さん 北海道コンフェクトグループ代表取締役 ブランド化 世界を視野 - 北海道新聞2022年11月9日朝刊
- ^ a b 「きのとや系COC長沼真太郎代表取締役が語る『千秋庵製菓と提携した狙い』」北海道リアルエコノミー2022年4月1日
- ^ a b 「千秋庵、きのとやグループ入り 株式の過半数譲渡」北海道新聞 2022年10月3
- ^ a b 岡部卓司 - 北海道命名150年記念ほっかいどう百年物語下巻(中西出版)
- ^ 千秋庵製菓が「生ノースマン」、大丸札幌店に「ノースマン」専門店10月5日登場 - 北海道リアルエコノミー
- ^ a b c d e “函館から道内各地に広がった千秋庵”. 北海道ファンマガジン (2010年9月10日). 2018年8月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “千秋庵の歴史”. 千秋庵製菓. 2018年8月17日閲覧。
- ^ “千秋庵*「お菓子の宮殿」消える*厚別工場を売却*分譲マンションクリーンリバーに*借入金解消へ”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2005年2月4日). 2018年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
- ^ “「札幌千秋庵」新本店開業、初の「粒あんノースマン」登場”. リアルエコノミー (2020年4月27日). 2020年4月29日閲覧。
- ^ “北大通からまた一つ店消える*千秋庵釧路店が閉店*商店街関係者*「突然で残念」”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2014年1月29日). 2018年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。