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ピキ

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ピキ
ニューメキシコ州サンタフェのホテルのレストランで出されるピキ
種類 パン
発祥地 アメリカ合衆国
地域 アメリカ合衆国西部
主な材料 コーンミールブルーコーン英語版、灰、水
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ピキ(Piki)は、コーンミールから作られるホピ族パンである。

作り方

ホピ族の主食であるブルーコーン英語版は、まず石皿で細かい粉状にし、ニシュタマリゼーションのために水とビャクシンの灰と混ぜる[1][2][3]。アメリカ原産のカボチャヒマワリ、500年以上前にアフリカからアメリカに伝わってきたスイカから取った油を塗って加熱した大きく平たい焼き石に薄い生地を手で塗る[4]。ほぼ瞬間的に焼き上がり、石から剥がすと、薄くて向こう側が透けるほどである[5]。何枚かのピキを緩く丸めることもある[6]

粉に挽くところからピキを作るのに数日間かかる。交際期間から結婚式までの様々な段階で女性が作り、結婚式の朝にはカップルで食べる習慣がある[7][8]

出典

  1. ^ Linda Murray Berzok (2005). American Indian Food. Greenwood Press. ISBN 978-0-313-32989-0. https://books.google.com/books?id=B_y0ekzJvwQC 2007年10月15日閲覧。 
  2. ^ Jennie Rose Joeand Robert S. Young (1993). Diabetes As a Disease of Civilization: The Impact of Culture Change on Indigenous People. Walter de Gruyter. ISBN 978-3-11-013474-2. https://books.google.com/books?id=Io0sdbsTK08C 2007年10月15日閲覧。 
  3. ^ Gale Jack and Alex Jack. “Whole Grains and Grain liroducts”. Amberwaves. 2007年10月15日閲覧。
  4. ^ Daniel E. Moerman (1998). Native American ethnobotany. Timber Press. ISBN 978-0-88192-453-4. https://books.google.com/books?id=UXaQat5icHUC 2007年10月15日閲覧。 
  5. ^ Carol Locust (1994). The Piki Maker: Disabled American Indians, Cultural Beliefs, and Traditional Behaviors. Native American Research and Training Center, University of Arizona. http://nartc.fcm.arizona.edu/publications/monographs/monograph13.htm 
  6. ^ Lois Essary Jacka (October 2, 1998). “On the Mesas of the Hopis”. New York Times. https://query.nytimes.com/gst/fullpage.html?res=940DEFDD143DF931A35753C1A96E948260&sec=&spon=&pagewanted=3 2007年10月15日閲覧。 
  7. ^ Sharon Watts (2003). Bride's Book of Etiquette. Conde Nast Publications. ISBN 978-0-8058-9566-7. https://books.google.com/books?id=YW7iSPg9ImUC 
  8. ^ Robert Boissiere (1985). the Hopi way. Sunstone Press. ISBN 978-0-86534-055-8. https://books.google.com/books?id=bETh7YRsJc0C 2007年10月15日閲覧。 

外部リンク