石皿

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石皿(いしざら)とは、皿型の磨製石器。

各地の石皿[編集]

中国史[編集]

仰韶文化の遺跡からは平らな形状の石皿と球状あるいは棒状の石器が出土している[1]。この道具はアワなどの穀物を食用にするときに殻を除去するために用いられ、能率の点からに取って代わられたとする説がある[1]。一方、仰韶文化の主要穀物であるアワやキビはわざわざ手間をかけて製粉する必要はなく、そのまま炊いておいしく食べることができることから穀類の製粉の道具ではないとする説もある[1]

日本史[編集]

石皿と磨石

日本の縄文時代の石皿は粉砕や製粉作業に使われた大型磨製石器である。すり潰すための石器である磨石と対になり、ドングリなど堅果類製粉など植物加工をはじめ、顔料土器の材質となる石の粉砕などの用途が考えられている。また、据付石皿や固定式石皿と呼ばれる住居に備え付けられた石皿もあり、まな板として調理に用いていたと考えられている。

素材は主に安山岩砂岩など転石や河原石の石核を素材にする場合が多い。扁平な礫材を楕円形や長方形に整え、中央に浅い窪みが作られる。定住化の普及した縄文時代全期を通じて出土し、特に早期以降の集落遺跡で多く出土する。

アメリカ大陸[編集]

メソアメリカの遺跡で発見される石皿は、特にメタテ(Metate)と呼ばれ、北米の遺跡などでも同じように呼称される。

脚注[編集]

  1. ^ a b c 林巳奈夫『中国文明の誕生』1995年、吉川弘文館、18頁

関連項目[編集]