コンテンツにスキップ

火成岩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
化学組成による火山岩の分類

火成岩(かせいがん、igneous rock)は、マグマが冷えて固まった岩石(若干の異物を取り込んだものを含む)。

火成岩は大きく分けて、火山岩(マグマが急激に冷えて固まったもの)と深成岩(マグマがゆっくり冷えて固まったもの)の2つに分類される。以前はその中間として半深成岩という分類もあったが、現在では使われない。火山岩と深成岩の分類において重要なのは、冷え固まったスピードであり、どの場所で固まったかは分類に関係しない。

また、SiO2の含有量(重量%)によって、超塩基性岩塩基性岩中性岩酸性岩と分けられる。苦鉄質鉱物(マフィック鉱物)と珪長質鉱物(フェルシック鉱物)の量比により、超苦鉄質岩苦鉄質岩中間質岩珪長質岩と分けられ、色指数により、超優黒質岩・優黒質岩・中色質岩・優白質岩と分けることもある。いずれの境界も、定義により値は異なる。

国際地質科学連合(IUGS)による分類

[ソースを編集]

火成岩を構成している鉱物グループの量比(容量%)によって分類する。

有色鉱物(M)が90%以下の火成岩は、石英(Q)、長石(A)、斜長石(P)、準長石(F)の4種類の量比によって分類する。石英(Q)と準長石(F)は共存しないため、石英(Q)と準長石(F)を対角とする菱形ダイアグラムの領域によって定義される。

有色鉱物(M)が90%を超える火成岩は、カンラン石輝石角閃石斜長石の3成分、あるいは、カンラン石、角閃石、輝石の3成分の量比によって分類する。それぞれを頂点とする三角ダイアグラムの領域によって定義される。

成分による分類

[ソースを編集]
深成岩
超塩基性岩
かんらん岩
塩基性岩
斑れい岩
中性岩
閃緑岩
酸性岩
花崗閃緑岩花崗岩
火山岩
超塩基性岩
キンバリーライト
塩基性岩
玄武岩
中性岩
安山岩
酸性岩
デイサイト流紋岩

主な火成岩の化学組成

[ソースを編集]
化学組成[1]
成分コマチアイトアルカリ玄武岩洪水玄武岩海洋島玄武岩深海底玄武岩島弧玄武岩カルクアルカリ安山岩カルクアルカリデイサイトカルクアルカリ流紋岩花崗岩
SiO2 45.845.450.0150.5150.6851.959.267.275.272.2
TiO2 0.303.001.002.631.490.800.700.500.200.30
Al2O3 7.3014.717.0813.4515.6016.017.116.213.514.6
Cr2O3 0.20---------
Fe2O3 -4.10-1.78--2.902.001.00-
FeO 11.29.2010.019.599.859.564.201.801.102.40
MnO --0.140.17-0.17----
MgO 26.17.807.847.417.696.773.701.500.501.00
CaO 7.6010.511.0111.1811.4411.87.103.801.601.70
Na2O 0.703.002.442.282.662.423.204.304.202.90
K2O 0.101.000.270.490.170.441.302.102.704.50
P2O5 --0.190.280.120.110.200.200.10-
合計 99.398.799.9999.7799.70100.099.699.6100.199.6

形状による分類

[ソースを編集]
  1. 国立天文台 編「おもな火成岩の化学組成」『理科年表 2021』丸善、2020年、651頁。ISBN 978-4-621-30560-7

参考文献

[ソースを編集]

関連項目

[ソースを編集]

外部リンク

[ソースを編集]