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新思考

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新思考(しんしこう、ロシア語: Новое мышление)または新政治思考(しんせいじしこう、ロシア語: Новое политическое мышление)は、ミハイル・ゴルバチョフ政権下のソビエト連邦で提唱された新しい外交理念。この理念に基づいて展開された一連の外交を新思考外交と呼ぶ。

ブレジネフ・ドクトリンの撤廃、アフガニスタンからのソビエト連邦軍の撤退、東西対立の解消、東欧の民主化ドイツ統一の容認、核兵器削減の進展といった形で結実し、東西冷戦の終結に大きな役割を果たした。

1986年2月のソビエト連邦共産党第27回大会におけるゴルバチョフ書記長の政治報告が、ペレストロイカとともに新思考の実質的な始まりをなすものであった。1991年12月のソビエト連邦の崩壊により新思考外交は終わりを迎えたが、その諸理念はゴルバチョフ政権の後を受けたボリス・エリツィン政権によってロシア連邦の外交政策に受け継がれた[1]

脚注

  1. ^ 宮崎英隆, 「ソ連対外政策の転換 : 新思考外交の理念と成果」『東海大学紀要. 教養学部』24号 p.175-189, 1993年, 東海大学教養学部, NAID 110000193476

関連項目