高崎白衣大観音
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高崎白衣大観音(たかさきびゃくえだいかんのん、たかさきびゃくいだいかんのん[1])は、群馬県高崎市の高崎観音山丘陵にある大観音(白衣観音)像である。観音山の山頂、標高190mの地点(高野山真言宗慈眼院の境内)にあり、最上階(観音像の肩部分)からは高崎市街地や群馬県の主な山々、さらには八ヶ岳等まで一望できる[2]。通称「高崎観音(たかさきかんのん)」。高崎市民は「観音様」と呼んでいる。
1936年(昭和11年)、実業家の井上保三郎が建立した鉄筋コンクリート製の観音像で、高さ41.8メートル、重さは5,985トン。建立当時は世界最大の観音像だった。高崎に駐屯していた大日本帝国陸軍歩兵第15連隊の戦没者を慰霊するとともに、観光地とすることが目的だった。現在は年5万~6万人程度が拝観する[3]。内部に入ることもできる。146段の階段が9層を結んでおり、20体の仏像が安置されている。原型製作は伊勢崎市出身の鋳金工芸作家・森村酉三(日展・無鑑査)によるもので、黒川竜玉が施行の指揮をとった[2]。
歴史[編集]
- 1936年(昭和11年) 建立。同年10月20日 開眼供養。
- 1937年(昭和12年) 高崎観光協会が設立され、同観音を中心とする観光地化が始まる。
- 1938年(昭和13年) 同観音を高崎市に寄付。
- 1941年(昭和16年) 慈眼院が現在の場所へ移築、同観音が同院本尊の前仏となる。
- 1950年(昭和25年) 毎日新聞社の観光地百選に入選。
- 1961年(昭和36年) 高崎フェアリーランド(後のカッパピア)開園。
- 1995年(平成7年) 大改修が行われる。
- 2000年(平成12年) 高崎白衣大観音像として国の登録有形文化財に登録。
交通アクセス[編集]
高崎駅西口から高崎市内循環バス「ぐるりん」観音山線(農二・染料植物園コースまたは片岡・観音山コース)に乗車、「白衣観音前」停留所下車。所要約25分。
画像[編集]
その他[編集]
- 高崎観音を中心として、遊園地「カッパピア」などが整備された。「カッパピア」は2003年に閉園し、跡地は観音山公園となっている。
- バレンタインデーから1カ月間は縁結びの祈願として、観音像の小指から約30mの赤い糸が垂らされる。
- 近隣に、染料植物園や洞窟観音などがあり、自然歩道が整備されている。
- 1962年(昭和37年)に公開された映画『キングコング対ゴジラ』では、ゴジラが高崎観音と対峙するシーンが撮影されているが、本編ではカットされた。
参考文献[編集]
- 田島武夫 『高崎の名所と伝説』 高崎市役所秘書課、高崎中央ライオンズクラブ、1973年、2-3頁。NCID BA80162492。
脚注[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
座標: 北緯36度18分39.4秒 東経138度58分49.9秒 / 北緯36.310944度 東経138.980528度