響灘

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響灘、北九州市若松区脇田海水浴場付近

響灘 (ひびきなだ)は、関門海峡の北西に広がる海域であり、北東側は日本海に続き、西側には玄界灘が隣接する。

定義[編集]

現代の日本における一般的な定義では山口県長門市川尻岬から関門海峡西口を経て福岡県宗像市鐘ノ岬地島大島に至る海域を指すとされている[1]

響灘と玄界灘[編集]

「響灘」は" ひぢきの灘 " が長い年月を経て〝 ひびき(響)灘〝 にかわったものであるという説がある。「昨日こそ 船出はせしか 鯨魚(いさな)取り 比治奇(ひぢき)の灘を 今日見つるかも」(3893 万葉集 巻第十七 読人知らず) 古代ではこのあたりはひじき (海藻の一、食用)、わかめなどの海産物が多く採れることで知られ、これらの海産物が平城京(奈良の都)へ献上された記録が残っている。(奈良文化財研究所 木簡データベース参照)

「玄界灘」の初出は江戸時代の辞書『書言字考節用集』(槇島昭武1717年(享保2年)以前初版)。九州の北限の海を漠然と指す。日本海の一部で、大韓民国や日本の島根県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県に面しており、広さは不確かだが約13,000平方キロメートルである。韓国では「玄海灘」(ヒョンヘタン)と呼ぶ。何となく九州側から見た海を玄海灘という言葉を当て、中国地方毛利藩側から見た海を響灘と言う。後に、行政区分上名称に区切りをつけたため混同されるが、重なる領域があるのはこの理由からである。

沿岸部[編集]

下関市の西部の北浦海岸が響灘に面し、国道191号沿線に安岡、吉見、室津など良好な漁港が点在している。北九州市の沿岸部は、大規模工場が集積する北九州工業地帯を形成しており、北九州学術研究都市北九州港の一郭を成している。また、漁業も盛んであり、玄界灘と同じく日本有数の漁場である。響灘ではイワシフグウニなどの魚が水揚げされる。その他に浜田仙崎・豊北・若松・芦屋波津鐘崎などの沿岸部には釣りの名所と知られる場所も数多く存在する。海水浴場も所々に点在し、夏季の海水浴シーズンには周辺から海水浴客が訪れる。

沿岸部の気候は温暖であり、冬は対馬海流の影響で霜柱が立つことは無いが雲が発生しやすいため、曇天の日が多く、雨や雪を降らせることもある。日照時間も非常に短く、北西の季節風の影響で肌寒く、波は穏やかで荒れることは少ない瀬戸内海側とは違い、季節風の影響を強く受けるため、海が荒れることも少なくない。

響灘に位置する主な島々[編集]

主な沿岸都市[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会編 『角川日本地名大辞典 35 山口県』 角川書店、1988年、ISBN 4-04-001350-6

関連項目[編集]