西澤桃華

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西澤 桃華(にしざわ ももか)は、吉崎観音作の漫画ケロロ軍曹』およびその関連作品に登場する架空の人物。アニメ版声優池澤春菜

人物[編集]

日向家を囲む四方の風西タママが居候している西澤家の令嬢で、彼のパートナー。タママが宇宙闘犬マゼラン・レトリバー[1]に埋められそうになっていたのを助けたことをきっかけに彼を居候させている。

日向冬樹に恋心を抱いている少女。

小学4年生のときに日本の私立四鷹小学校へ転校[2]。それまではフランスで2年間過ごしていた[3]。中学校については原作では当初進学校へ行くことが決まっていたが、それを辞めて吉祥学園へ来ることにした[4]。現在は吉祥学園中等部1年B組で、冬樹と同級生である。

西澤家は私設軍隊を持つような大変な富豪であり、その総資産額は国家予算に匹敵する。ここの家にはがきを送りたければ、はがきに「東京都武蔵市 西澤邸」と書けば届くらしい。

外見・体格[編集]

髪の色は水色で、瞳の色は紫。髪型は父親に似ており、小学生のころはピン留めをしていたが現在ではつけていない。髪と瞳の色は母親譲りである。側頭部に尖って伸びている左右二つずつ生えた髪の毛は原作の初期では細かったが現在は太くなっており、人格が裏桃華になると尖るようになっている。夏では主にホルターネックを着る。

髪型はショートヘアだが、小学生の頃はロングヘアだった。

身長は152cm、体重は44kg[5]

西澤家のスーパーコンピュータによる分析と世界中の高名な権威の鑑定によると、体型は「完璧な幼児体型」とのことであり、そのことに本人もうすうす感づいていたという。しかしクルルの発明した「ジンセイガニドアレバ銃」の誤作動で大人になったことがあり、その際にはなかなかのセクシーな体型になっていた。

吉崎観音がサイン会にてスケッチした女性がモデル。

性格[編集]

母親(西澤桜華)譲りの二重人格である。普段(表)の人格はおしとやかな優しい性格だが、2番目(裏)の人格(通称「裏桃華」)は相当の乱暴者でキレると手がつけられない(詳細は表と裏の変化を参照)。タママに出会うまでは、裏桃華は長い間出現していなかった。しかし、タママが敵性宇宙人が放った宇宙闘犬マゼラン・レトリバーに襲われたときに、タママを助けるために突如出現した。

桃華の心の中における表と裏の対話シーンがよく登場するが、そこではお互いを「表」「裏」と呼び合う。登場した当初は表桃華の性格が裏桃華の性格に豹変したような描写で二重人格とは言い難い感じだったが、原作第27話・アニメ第15話で一度表と裏が2つの個体に分かれたことがあり[6]、それを境に完全に別人格化した(元に戻るには2個体がしばらくの間精神と身体を同調させる必要があり、アーティスティックスイミングをして元に戻った。なお、分裂したままだと寿命もそれぞれ半分ずつになるらしい)。

表と裏の変化[編集]

表の人格の一人称は「私」か「桃華」で、敬語を使って話す。これに対し、裏の人格の一人称は基本的に「俺」[7]で喋り方も暴言を伴った男言葉に変わるうえ、も優しげな大人しい声からドス太い声に変わる(アニメ版では両方とも池澤が声を担当している)。

また、裏桃華になると髪が尖る[8]・目つきが鋭くなる・さらにアニメでは髪のツヤの形がギザギザになるなどの外見上の違いが表れる。

表の桃華は、運動がやや苦手と言っている(原作第39話)が、アニメでは第62話Aパートなどでの「モアピーチサマー」としての桃華は表のままでも難なく走ったり跳んだりしている。日向姉弟と関わるようになってからは、スポーツに意欲的に取り組んでいるようだ。

裏桃華になるとスポーツは普通に出来ており、むしろ得意になっているようにも見える。握力や腕力もかなり強くなっていると見え、裏になったとたんに持っていた湯呑みやティーカップを握り潰したり、重いボウリングの玉をオーバースローで投げたこともある。パワーも増大し、例えばアニメ第108話Bパートではクルル作のパワードスーツ(作中では「特殊ペコポン人スーツ」と呼称)相手に一人で大立ち回りを演じていた。

裏桃華の活躍により、冬樹から「パワーキャラ」(原作第15話)や「トップアスリート」(原作第39話)と認識されている(本人はショックを受けていた)。

さらに、表から裏になるとポテンシャルも上昇するらしく、アニメ第120話Bパートではダーイシ星人の「トレンディビーム」により金縛り状態となるものの、冬樹が攻撃されて裏の人格になった途端に術が解けて星人を張り飛ばしていた。また、アニメ第168話Bパートにて西澤ピーチグループ主催の七夕パーティで人ごみにまぎれて自分の所へたどり着けない冬樹に会いたいあまりに、その怒りのパワーで大勢の人ごみや桃華親衛隊、ポールまでを吹き飛ばしてしまっていた。

なお、裏桃華になるときには「裏ドルフィン」という物質が分泌される(原作第39話)。

さらに裏桃華は自らの愛の力(パワー)によって心臓の動きを弱らせ、体温を下げることができる[9]

原作110話で、クルルの洗脳バッジによって表と裏の人格が一つになった際にはタママと互角の戦いを繰り広げ、両親譲りの格闘センスを見せた。

3番目の人格[編集]

アニメ第75話では、クルルの兵器によって西澤梅雄のデータをインストールされたことで「3番目の人格」が出現したことがある。本来人格は変化しないはずだったが、クルルの徹底的なコストダウンにより安いパーツを使ったせいでこの人格が出現した。

この人格は父・梅雄と同様のキレ者でありサングラスをかけ、服も着替えていた。流し目がかなり怖く、ナレーターを仰天させてしまう。声質は裏桃華に近いが、しゃべり方は梅雄そっくりで命令口調が多い。一人称は「私」。

ケロロ小隊に地球侵略を依頼し「冬樹ハイロゥ966ギガヘルツ」という特殊な洗脳電波により冬樹を「世界の支配者」の座につけようとするが、彼の抵抗とケロロ小隊の謀反により計画は頓挫。冬樹の本質とその魅力を理解し、「冬樹君には今のままでいて欲しい」と告げて元に戻った。

家族について[編集]

両親は西澤梅雄と西澤桜華。2人とも格闘技に縁の深い人物だが、彼女はそれを継がなかった。とはいえ裏桃華の驚異的な身体能力と格闘技術はやはり親譲りのもので、結局のところ『この親にしてこの子あり』といったところである。

両親そろって極度の「親ばか」であり、例えば父親の梅雄は桃華と二人三脚をする為だけに5兆500億円という途方も無い金額を費やし、挙句桃華の依頼で妨害を図ったケロロ小隊と一戦交えている(アニメ第131話Bパート)。しかもこの時は浮かれていたのかスコットランド日本時差を考慮せずに予定を組んでしまい、結局参加できていない。

普段は攻撃的かつ冷徹な母親の桜華も、娘の前では牙を抜かれたようになり、ややツンデレみたいになってしまっている。さらにポールの回想の中では赤ちゃんの桃華にデレデレになった(裏の)桜華が登場し、アニメ第160話の最後でカーネーションを一輪もらった時も思わず裏の優しい人格が出ていた。

梅雄とは週に一度、彼の住むスコットランドの古城で一緒にお茶を飲んでいる。

外見上の遺伝としては「髪形」が梅雄似、「髪・瞳の色」と「人格交代と共に髪が尖る」のが桜華似。性格上の遺伝としては「二重人格」であるところが桜華ゆずり、「巨額の金額を費やしてまで自分の願望を実現させようとする」ところが梅雄ゆずりだと思われる。ただし、先述の通り桜華とは人格の表裏が逆となっている。

恋愛関係[編集]

前述の通り小学4年のときに私立四鷹小学校へ転校し、その当初学校の廊下で日向冬樹とぶつかってしまう[10]。これが2人の最初の出会いである。桃華は大富豪の令嬢という「特別」な立場であったが、それゆえの特別扱いは望んでおらず、むしろ周りから「普通」に接してもらうことを望んでいた。そのような彼女にとって、冬樹は「決して特別ではないが、ものごとを普通に・ありのままに受け入れてくれそうな人」である、とその後の学校生活を通して感じられ、次第に冬樹に好意を寄せるようになっていった。そして冬樹との「共通の趣味」を手に入れるため、この頃からオカルトを学び始めている[11]

しかし普段の表の人格は内気であるため、中々告白できずにいる。そこで彼に想いを伝えるため、内気な表を積極的な裏がフォローして仲が進展するように作戦を立てるストーリーがいくつかある。作戦は富豪令嬢という立場をフル活用しているため非常に大規模で、経費も数十億円から最大1兆円強になる[12]が、その大規模さゆえに大概はあらぬ方向へ話が転がり大騒動となってしまう。また、作戦は基本的に冬樹と2人きりになれるように練られる[13]が、夏美、ケロロ小隊(たまに小雪モア)が同行して水を差されることもある。最近ではアニメ第230話Aパートや第261話Aパートのように、できるだけ西澤家の財力に頼らずに桃華が自分の力で成し遂げようとする作戦もある。ほぼ冬樹と2人きりになる作戦を練ったり、妄想も多いため、半ばストーカー行為にも及んでおり、裏の桃華が出ると少々変態的な一面も見せることがある。

原作とフラッシュアニメ版では「日向君」と下の名前で呼ぶことすらできずにいるが、テレビアニメ版では第2話Bパートのエピソードをきっかけに「冬樹君」と呼べるようになった。

桃華の恋愛において、ケロロ小隊は重要な存在となっている。初期にはケロロやタママが桃華を冷やかしているシーンもあったが、特にタママは桃華が冬樹に話しかけるための「きっかけ」になっており、タママが頻繁に日向家に行っていることを口実に冬樹に会いに行っている[14]。原作第53話・アニメ第51話では、ケロロ小隊が一時地球を離れたことで小隊の記憶を失った桃華は「会話に繋がるきっかけが無い」と言って冬樹に話しかけることが出来なくなった。また前述の通りアニメでは冬樹を「冬樹君」と呼べるようになっているが、これにもケロロ小隊が関わっている[15]。クルルは「もしケロロ小隊が日向家で発見されずすぐに地球から撤退していたとしたら、桃華と冬樹の関係はそれほど親密になっていなかっただろう」と語っている[16]

冬樹に急接近する作戦を練る時、ファーストキスを妄想することが多いが、実は作中にてファーストキスは済んでしまっており、一回目の計画(原作第8話・アニメ第6話)で海に溺れてしまい、ケロロが宇宙ダコで人工呼吸させたのでファーストキスの相手は宇宙ダコになる。本人は知らない様子で、冬樹にその場面を見られている。さらにそのことで何度もナレーターに突っ込まれる。

しかしアニメでは冬樹とは現在までに(奇禍によってだが)二度ほどキスをしたりされたりしている。キスをされたのは木下黎が登場した第61話Aパート[17]、逆にキスをしてしまったのは第128話[18]。ただしどちらも部位はおでこであり、少なくとも裏桃華にとっては物足りなかった様子[19]

夏美も初期は遠慮がなくて桃華をイラつかせていたが、最近では冬樹との関係に配慮して、冬樹の背中を押していることが多い。

桃華の妄想の中ではしばしば彼が美化されており、その際には「誰→」「冬樹くん?→」(矢印の先には美化された冬樹がいる)のようなテロップが入ることがある(例:アニメ第67話Aパートなど)。

後に、あるエピソードがきっかけで同じく冬樹のことが好きな月神散世とメル友になった。

なお、冬樹以外の男の子にバレンタインチョコレートは贈らない[20]

冬樹に近づく女性には、誰であろうと嫉妬の炎を燃やしてしまうことが多い。特に、初登場したとき(原作第98話・アニメ第133話)に「フユキをもらう」と宣言したアリサに対しては憎悪に近い感情を抱いており、アニメ第163話Bパートで彼女が教室に乗り込んできたときには思いっきりにらみつけていたが、アニメ第344話では、女子限定・氷上障害物レースの最終種目「ジャンプラージヒル」で不慮の事故により落下した所をアリサに自主的に助けられ、彼女との間に友情らしきものが芽生える。原作での人物相関図ではアリサに対して「トマドイ」と記されている。

その他のエピソード[編集]

  • 日向家がらみの話で、小雪と張り合うことが多い。例えば原作第70話・アニメ第34話Aパートでは「温泉のチケット」を巡って、アニメ第115話Aパートでは「ケロロが監督する映画」のヒロインの座を賭けて小雪と火花を散らしていた。前者は実戦にまで発展し、「スーパーアーマー」を纏った桃華はである小雪相手に互角の戦いを披露した。
  • その小雪とは対照的に料理が得意で、作中で何度も手製のお弁当を持参しては冬樹に絶賛されている。またお菓子作りにも心得があり、バレンタインになるごとに原料のカカオから作った手製のチョコレートを冬樹にプレゼントしている。
  • 上記の通り初期の夏美は桃華に対して無配慮だったからか、PlayStation 2用ゲーム『ケロロ軍曹 メロメロバトルロイヤル』及び『ケロロ軍曹 メロメロバトルロイヤルZ』では夏美が嫌いと設定されているが、実際は特段夏美を嫌っているわけでもなく、決して仲は悪くない。
  • アニメ放送当時、バンダイナムコゲームスには「西澤冬樹」という社員がおり[21]DS版ケロロ軍曹ではスペシャルサンクスに名を連ねている。2020年6月現在、西澤はバンダイナムコアミューズメントラボ取締役[22]
  • ケロロRPG 騎士と武者と伝説の海賊』の海賊ケロエリアでは人魚族のお姫様である桃華のそっくりさん・モモエルが登場している。二重人格やヴィンター(冬樹のそっくりさん)に恋をしているところも桃華に似ている。

コスプレ・変身[編集]

スーパーアーマー(仮)
西澤ピーチグループが2015年完成をめどに開発中の新製品。左腕にタママの頭部を模したキャノン砲が装備される。必殺技はモモカ・インパクト(初登場時は調整中で制御に問題あり)。その威力は絶大で、裏状態で着用したときはギロロと互角の戦闘を見せていた(アニメ第117話Aパートより)。
スーパーアーマーII(仮)
1との互換性をなくして大幅な出力UPを実現した。必殺技は1と同じくモモカ・インパクト。英名は「URANUS」。対アリサ戦に使用したもので原作のみの登場だが、似たようなタイプの物が超劇場版で確認されている。
怪盗モアピーチサマー
モア・夏美とともに「ビーナスの降臨」を盗むために結成された。

脚注[編集]

  1. ^ 原作第146話より。桃華は野良犬だと思っている。
  2. ^ クラスは1組。また冬樹も当時同校の転校生であった。
  3. ^ 原作第146話・アニメ第282話Aパートより。「2年間」という設定は原作のみ。
  4. ^ 第5話。
  5. ^ 『ケロロ軍曹 ひみつ超ひゃっか』より。
  6. ^ 質量保存の法則は無視している模様。
  7. ^ 当初は裏桃華も「私」だったが分裂後から「俺」と言うようになった。フラッシュアニメ版では裏人格も「私」を使っている。
  8. ^ 原作では分裂後にこの描写が加わった。なお、それ以前が描かれた原作146話では尖っていない。
  9. ^ 原作第69話・アニメ第36話。ナレーターはうっかり「悪の……」と言いかけ、慌てて修正している。
  10. ^ 桃華は男子児童が自分のすぐ近くを通ったことにとまどいを覚えたらしいこと、冬樹は読書をしながら歩いていたことが原因。この時、桃華が石頭であることが判明。
  11. ^ 原作第146話・アニメ第282話Aパートより。
  12. ^ ストーリーはナレーターによる決算報告で締められることが多い
  13. ^ 執事であるポールが作戦を手伝うことはある
  14. ^ そもそも桃華がタママをマゼラン・レトリバーから救い西澤家に居候させたのもこのためである
  15. ^ 同じくアニメ第51話で呼称が「日向君」に戻っていることより。
  16. ^ アニメ205話より。また、同話では西澤グループが前述の「作戦」での経費流出により、「奥東京市を中心に全国に地下鉄を通らせる」という計画を断念していたことが発覚し、同話に登場した「ケロロ小隊が発見されていなかった世界」では地下鉄が通っている。つまり、ケロロ小隊がいなければ「作戦」が立てられることがなかったということになる。
  17. ^ 絶対幸運石のパワーによる。しかし2人とも記憶に残っていない
  18. ^ おギロ様のご利益による。ただしその後ひどい目に遭っている。
  19. ^ 61話でもう一度キスをするよう命じている。
  20. ^ 本人曰く「(冬樹以外にチョコを贈ることは)ありえない」。
  21. ^ [1]
  22. ^ 企業概要”. バンダイナムコアミューズメントラボ (2020年). 2021年2月16日閲覧。

関連項目[編集]