蒼き革命のヴァルキュリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
戦場のヴァルキュリアシリーズ > 蒼き革命のヴァルキュリア
蒼き革命のヴァルキュリア
VALKYRIA : AZURE REVOLUTION
ジャンル RPG
対応機種 PlayStation 4
PlayStation Vita
Xbox One (海外のみ)
開発元 メディア・ビジョン
発売元 セガゲームス
プロデューサー 下里陽一
三神桂
ディレクター 小澤武
美術 清原紘
タカヤマトシアキ
シリーズ 戦場のヴァルキュリアシリーズ
人数 1人
メディア PS Vitaカード
PS4 BD-ROM1枚
発売日 [PS4/PSVita]
日本の旗 2017年1月19日
アメリカ合衆国の旗 2017年6月27日
欧州連合の旗オーストラリアの旗 2017年6月30日
[Xbox One]
アメリカ合衆国の旗 2017年6月27日
欧州連合の旗オーストラリアの旗 2017年6月30日
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
コンテンツ
アイコン
犯罪
テンプレートを表示

蒼き革命のヴァルキュリア』(あおきかくめいのヴァルキュリア)は、2017年1月19日セガゲームスより発売されたPlayStation 4およびPlayStation Vita用ゲームソフト。

戦場のヴァルキュリアシリーズの流れを組むヴァルキュリア プロジェクトの作品だがゲームシステム・世界観・登場人物などは一新されている[1]

概要[編集]

架空のヨーロッパ世界の戦争の物語。産業革命により発展し、帝国主義で領土を拡大したルーシ帝国からの独立と解放を目指す小国ユトランド王国の若者たちの戦いを描くRPG。テーマは「復讐」と「死」。

戦闘はリアルタイム制のバトルにシミュレーション要素を加えた「LeGION」(レギオン)というシステムになる。

「GOUACHE」(ガッシュ)と呼ばれる新しい描画エンジンを採用。写真の様なフォトリアルでも、アニメのようなトゥーンレンダリングでもない「絵画的」な色調になる。

2016年2月10日発売予定のPS4用ソフト『戦場のヴァルキュリア リマスター』に本作のバトル部分を遊べる体験版ダウンロード用のシリアルコードが付属する。

2016年8月26日、発売日が2017年1月19日に決定し、PSVita版の同時発売が発表された[2]

あらすじ[編集]

聖暦1954年、後に『解放戦争』と呼ばれた戦いの100年後・・・。『解放戦争』でユトランド王国は厳しい経済封鎖の状況を覆し、欧州列強五ヶ国の一つルーシ帝国に戦いを挑み勝利した。だが、この戦いにおける勝利の立役者となった5人の若者たちは『大罪人』として裁かれ、共にこの国を見守り続けるという願いにより苔生した一つの墓に埋葬される。若き歴史学者の卵は解放戦争を研究するうちに大罪人と呼ばれた5人に本当に罪があったのかという疑問を抱くに到る。彼は忘れ去られたようにモルダの地に佇む墓の近くで、恩師のリシェール・ラウドルップから『解放戦争』に隠された『真実の物語』を聞くのだった・・・。

かつて、不思議な力を秘めた鉱石「ラグナイト」から力を取り出せる「咒術」(じゅじゅつ)を使えるのは一部の才能ある者に限られていた。しかしこれを工業により誰もが扱えるようになると「咒工業」(じゅこうぎょう)として発展した。「蒼き革命」と呼ばれるこの産業革命により、ルーシ帝国は急速に発展し、領土を拡大していった。ルーシ帝国は南の小国ユトランドを経済封鎖する。

聖暦1853年、10月4日。ユトランドは「植民地支配からの解放」を掲げルーシ帝国に宣戦を布告する。ユトランドのアンチ・ヴァルキュリア部隊『ヴァナルガンド』を率いるアムレート・グレンケアは部下たちと共に帝国に占領された旧ユトランド領モルダ奪還を目指して進軍する。高いラグナイト適性からヴァナルガンドに志願し一兵卒となった王女オフィーリアは近衛騎士のゴドーと共に作戦に参加し、戦場の厳しさを肌身に知る。一方、モルダでユトランドへの挑発行動を画策していたルーシ帝国の智将バルデュス・グリッペンベルクはモルダ陥落後に逃走を図るが、アムレートに尋問された後殺害される。その現場をオフィーリアとゴドーは目撃してしまう。

ここに『解放戦争』とアムレートたち大罪人の『復讐劇』が始まるのだった・・・。

登場人物[編集]

語り部[編集]

若き歴史学者のタマゴ
本作における真の主人公。解放戦争終結100年の式典をよそに恩師ラウドルップからアムレートら『大罪人』たちの『真実の物語』を聞くことになる青年。金髪で落ち着いた雰囲気の青年。
リシェール・ラウドルップ
声 - 池田昌子
本作の語り部として、アムレート達「五人の大罪人」による戦争の真実を語る存在。
アムレートやオフィーリアが通っていた「咒術学校」の教授であったシャーロッテの玄孫であるため、本作で展開される出来事は彼女にとって、遠い過去のものとなる。ラウドルップ家は下級貴族でありながら代々の研究家一族であり、リシェール自身も研究家としてだけでなく教育家としても一流の才媛である。

ユトランド王国[編集]

大罪人とその恩師[編集]

解放戦争終戦後にユトランドの『大罪人』として断罪され処刑されたという五人の若者たち。彼らは開戦の10年前にモルダにあった孤児院の出身者たちであり、クローディア皇太子と側近の四将による孤児院襲撃で愛するマリア先生を掠われ、他の仲間たちを惨殺された生き残りの子供たち。「復讐者」としてユトランド王国を利用し、ルーシ帝国への戦争に駆り立てる。尚、孤児院の火災(表向きはそう扱われた)は公式記録からは抹消されたが、当時の新聞記事は残っていた。紆余曲折の末、それぞれユトランドで養子に迎えられて地位を得。それを最大限に利用する。
アムレート・グレンケア
声 - 小野大輔
本作の主人公。兵科は突撃兵。開戦時の階級は大尉。
後に己の復讐のためにユトランドをルーシ帝国との戦争に誘ったとして処刑された「大罪人」と呼ばれる5人のうちリーダーだと目されていたが、実際は単なる実行部隊役。復讐の為の力として「武力」を求めた。ユトランドの「アンチ・ヴァルキュリア部隊」、通称ヴァナルガンドの隊長として部隊を率い、自らも大剣を主武器に最前線で力を振るう。
極端な無口かつ無愛想。クールでいかなる場合も取り乱すことはないため女性隊員たちからは慕われている。反面、女誑しのイザークからは猛烈に嫌われている。オフィーリアとは咒術学校(アカデミー)時代の同窓生であり、主席で卒業した優秀な学生だった。顔に似合わず大の偏食家でニンジンが大嫌い。ヴァナルガンド内ではオフィーリアとそれを打ち明けられた数名に加え、話を盗み聞きしたイザークしか知らないのは献立表を事前に確認し、ニンジン料理の日は隊務をでっちあげて留守にしているため。また側近のゴドーさえ知らないオフィーリア空腹時の秘密を知っており、空腹時にトランス状態に陥った際の対処法(アムレートが学生時代に行きつけだった屋台のケバブを食わせる)を知っている。ちなみに物語の冒頭でオフィーリアが「アムレート・グレンケア」とフルネームで呼んでいたのは学生時代に元孤児で養子かつ平民だと、成績をやっかむアカデミーの同級生たちが侮蔑を込めて「アムレート」と呼んでいたことに対する抗議の意志による。その後、アムレート自身が長いからファーストネームで呼ぶようにしてくれと懇願して改められた。
孤児院の先生にして初恋の人だったマリアを連れ去り、あまつさえ孤児院の院長や仲間達の命を無残に奪った上に帰るべき家を焼き尽くしたクローディアスと帝国四将を5人の中で最も憎んでいる。過去にクローディアス皇帝暗殺を実行。斬りかかった際にヴァルキュリアに阻まれ、返り討ちにされかけたが追跡された際に朝を迎えたことで辛うじて一命を拾う。ルーシ帝国を列強たらしめた圧倒的なヴァルキュリアの力に対抗するため他の4人に協力を仰いでヴァナルガンドを組織させた。自らは帝国四将とクローディア皇帝への「断罪役」として戦地に身を置く。養父母とは死別しており、それ以前の記録が無い。
スレイマン・カーレンベルグ
声 - 神谷浩史
「大罪人」の一人。復讐の為の力を「権力」とした。衆議院議員として真っ先に開戦論を唱えた若手議員。天才的なアジテーター(扇動政治家)であり冷徹な策士。『解放戦争』計画の立役者。大罪人たちの事実上のリーダー。解放戦争における攻撃目標を仲間達に伝えた上で、軍に根回しして間接的にヴァナルガンドにも目標への作戦計画が伝わるように仕向けていた。
一議員ながら絶大な政治力を持つのはバイオレットの情報(それ以前の『工作』もある)とそれに基づいたフリートの新聞記事により現職議員たちを次々に恫喝し、屈服させていったことによる。若年ながら非凡で卓越した政治力を持ち理路整然と語る。前述の行いが表には出ないため、国民からは清廉潔白の人だとみなされている。彼が国王に唱えた逆説的な演説が対ルーシ開戦へと踏み切らせた。ユトランドにより帝国から解放された地域においては、イブセリアのように自ら乗り込んで演説を行い『解放戦争』の大義を説いてユトランドに協力させていた。ソフィアという婚約者がいるが結婚は戦勝後に延期した。
とんでもないド近眼で眼鏡を隠された際に養父と庭の木を勘違いしてしまったほど、幼少期はバイオレットとバジルにからかわれてよく眼鏡を隠され、アムレートが呆れて止めるまで続けていたという。
バジル・サバンジュ
声 - 梶裕貴
「大罪人」の一人。復讐の為の力を「財力」とした。養父から受け継いだ咒工業の工房兼会社サバンジュ&カンパニーにより、咒構武器開発と資金面で復讐と解放戦争をバックアップした。既存の大手武器商人たちを抑え戦争特需で大儲けしており、ルーシ帝国側からは当初列強による経済封鎖に屈していずれルーシの属領になるとみなされていたユトランドがルーシに牙を剝き、軍事技術的に帝国軍を圧倒して緒戦で連戦連勝を重ねたことは実働部隊であるヴァナルガンドの活躍もさることながら、彼らを支える優れた咒構兵器によると帝国軍からは分析された。
社員たちから絶大な信頼を置かれるカリスマ経営者。仕事面もさることながら私生活まで気遣う。一方、伊達男を気取る女誑しだが『本命』であるバイオレットには惚れた弱みで全く逆らえない。料理の腕も一流で会社内の釜を使って料理しては「遊び」のガールフレンドたちに振る舞い、おこぼれを社員たちに振る舞っている。また、会社の収益の中から孤児院で暮らす子供たちにお菓子や文房具を振る舞う慈善活動も熱心に行っている。五人の中ではオツムが一番弱いためからかわれることも多い。
フリート・エリクセン
声 - 櫻井孝宏
「大罪人」の一人。復讐の為の力を「扇動」とした。ギゼルシェヒル社の新聞記者を経て王国で発言力のある識者(コメンテーターコラムニスト)となった。その立場を利用して世論を戦争に都合がいいように操った。
性格は生真面目で良識家。反面、帝国属領地域で出回る「怪文書」やコラムニストとして手がけた記事を元の職場である新聞社に持ち込み、ユトランド国内の世論を操作。大衆が厭戦気分に陥らないため、小国ユトランド王国を『善』、列強でもとりわけルーシ帝国を『悪』と定義する二元論に持ち込み、穏健勢力や反戦勢力を封じ、解放戦争継続に都合の悪い事実は伝えない等、細心の注意を払う。ただ、彼自身はおおむねスレイマンの具体的な指示を受けて彼の意に沿う文章を仕上げる文筆家。養家は大学教授であり、むさぼるように読書に耽った。将来の夢は冒険小説作家になることだった。
非常にマイペースでおっとりしている。生活力は全くなく。仕事にのめり込むと空腹で倒れるほど。ちなみに5人で意見が割れたときにはなんでもコイントスで決めることになった。そのきっかけはフリートがマリアと読んでいた冒険小説の一節から。
バイオレット・サンド
声 - 沢城みゆき
「大罪人」の一人で紅一点。復讐の為の力を「情報」とした。軍情報部に所属し、美貌や豊満な体などの女の武器を最大限生かして諜報活動や工作活動にいそしんだ。
マルガリータ」という二つ名を持つ“希代の毒婦”としてレオニード・スミノフ中佐をはじめとする帝国将校に接近しては情報収集に勤しむ一方で、得た情報をスレイマンに報告してその後の指示を仰ぎ、ユトランドとルーシを行き来する。彼女の精度の高い情報がスレイマンの緻密な計画立案につながった。大罪人となった後、情報源である帝国将校を始末していたとされたが、彼女は「殺し」は一切していない。
バジルの猛アプローチを言葉巧みにかわしつつ、アムレートにも色目を使って接近を図るなど真意を伺わせないミステリアスな女性。ちなみにとんでもない酒豪らしく彼女と飲むには樽が必要だという。子供の頃の将来の夢は「ヨーロッパ全土の男たちを魅了する女優になる」と公言し、マリアを絶句させた。
マリア・シュマイケル
声 - 井上喜久子
「大罪人」たちの復讐劇の発端となった人物。彼らが暮らしていた孤児院の先生。
10年前、当時皇太子だったクローディアスと四将に拉致された。当時20歳という若さながらも誰もが母性を感じる、孤児たちにとって母であり姉であり(特にアムレートにとっては)初恋の人であった。5人にとってはかけがえのない存在であった。

王国関係者[編集]

ドノヴァン・リンデゴーア卿
スレイマンの政敵。穏健派の代表。戦争勃発後は反戦派に鞍替えする。もともと経済封鎖解除についてルーシ帝国との代表交渉役。かの国からの信頼も厚いと自称しているが、要するにクローディアスに国を売る約束をして戦争という暴発事態を止めていた売国奴。4章あたりからユトランドの作戦計画がルーシ側に漏れ始める。長髪で年若い。対ルーシ開戦に最後まで反対であったがスレイマンの工作に押し切られた。このことを苦々しく思っており、彼の暗躍に目を光らせている。
戦後、スレイマンやアムレートら5人が『大罪人』として裁かれた後、ユトランドの正史編纂に関わり、事実の改竄や歪曲、隠蔽を図るなどした歴史的勝者。100年の後、彼の行った様々な工作についてもラウドルップに語られることになる。
マドケイン卿
スレイマンを高く評価して娘の婿にと考えている大貴族。
ソフィア・マドケイン
スレイマンの婚約者。『大罪人』スレイマンの真の貌は全く知らないが、他人にも自分にも厳しいことはよく知っている。正式には結婚していないだけで、既に気持ちの上では彼の妻である。
エストロート・カーレンベルク卿
スレイマンの養父。温厚な人物。
シャーロッテ・ラウドルップ
ユトランド王立咒術学校の女性教授。アムレート、オフィーリアにとっては恩師に当たる。卒業後もオフィーリアにとっては相談役であり、結果的に彼女がこの時代の多くの出来事に精通することになった。
彼女の末裔が語り部であるリシェール・ラウドルップ。

アンチ・ヴァルキュリア部隊(ヴァナルガンド隊)[編集]

ラグナイト適正により選抜されたユトランド王国の誇る最精鋭部隊。軍歴や前歴、年齢を問わずに適正重視で選抜された。このため階級も出自もバラバラ。アムレートに率いられ、最も苛酷で危険な作戦を実行して軍本隊の行動を支える。
オフィーリア・アウグスタ・ア・ユトランド
声 - 早見沙織
本作のヒロイン。ユトランド王国の王女。階級は上等兵。兵科は偵察兵。
ユトランドを属領化しようという思惑からルーシ帝国皇帝クローディアスが主導して敷いた苛酷な経済封鎖で物価高騰と物資不足に苦しむ国民たちを救うために自ら剣を取って立ち上がった救国の王女。解放戦争のシンボルと扱われる。
性格は純真無垢。年若いが弁が立ち、曲がったことや卑劣な事が大嫌いで相手もお構いなしに自説を吹聴する。彼女自身がルーシ帝国の圧政から属領の人々を『解放』することが『大義』であると信じ、周囲の反対を押し切ってヴァナルガンドに参加した。戦場の苛酷な現実という洗礼を受けるが、そこでなにも出来ない自分を責め、元同窓生のアムレートに従って戦う。だが、アムレートの行動に疑問を感じるようになり、解放戦争に対する考え方も次第に変わっていく。幼い頃から国民に歌を披露し、「歌姫」として国民たちに愛されてきた。彼女の歌こそが「咒歌」でありヴァルキュリアの「咒歌」に対抗する手段だと後に判明。その力で部隊の仲間たちや国軍兵士たちを救う一方で、クローディア皇帝に危険視され命を狙われる。
可愛らしい顔と華奢な体つきに似合わず「大食い」。空腹に陥るとトランス状態になってしまう。戦場では一人だけ純白のドレスをひらひらさせつつ、レイピアで華麗に敵兵を切り裂く。
ゴドー・ヴィルフォルト
声 - 森川智之
オフィーリア姫の近衛兵。階級は少尉。兵科は装甲兵。
ユトランド王の命令によりオフィーリアの参戦に帯同する。下級貴族の出身でミランダの兄。ヴァナルガンドではアムレートの副官を務める。王家への忠誠厚く、生真面目で厳格な性格で隊内の規律維持に勤める。オフィーリアと共にいち早く、アムレートの不審な行動を目撃したことで彼に疑問を抱き、過去を丹念に調べる。やがてこの行動は『大罪人』たちに危険視されるようになる。その一方、作戦中のアムレートの行動に隊員たちが一斉に不信感を抱くと、逆に規律維持のために問題の預かり役に回る。その後、オフィーリアとは意見を異にして、アムレートたちの復讐を止めようとせず秘密を守る。
男前だが強すぎる愛国心を持ち、ユトランドの土の話に夢中になって見合い相手の女性に呆れられ、数々の縁談をぶち壊しにしてきた過去を持つ。
戦場では剣に巨大な盾を構えて戦う。
5章までの各作戦ではフリーミッションの解説役。
ミランダ・ヴィルフォルト
声 - 藤村歩
オフィーリア姫の近衛兵。階級は少尉。兵科は装甲兵。
ゴドーの妹。オフィーリアの遊び相手として仕えて来た同い年の女性。オフィーリアに対して超過保護かつ遠慮が無い。本当はオフィーリアに帯同したかったが、彼女の希望により城の留守を任される一方で、オフィーリアに接近したサラの素性調査をするなど意外に抜け目がない。
5章でオフィーリアの推薦により志願入隊した。
6章以降はゴドーの受け持っていたミッション解説役も引き継ぐ。
ブルム・トマソン
声 - 島﨑信長
エルシノアにある仕立て屋トマソン工房の跡取り息子。トレードマークは帽子。階級は上等兵。兵科は支援兵。
幼馴染のヘレナに強引に志願させられ入隊した。気が弱く、身体つきも貧弱だが実はヘレナよりも高いラグナイト適正を持つ。性格は温厚で基本的に常識派だが意外やノリもいい。基本的にボケが多い隊員たちのツッコミ役。幼馴染みのヘレナに恋愛感情を抱いており隊内では公然の秘密。自身に対する悪口はへらへら流すが、ヘレナへの中傷には血相を変え、人格も一変させて激怒する。(その様は歴戦の勇士であるダリルが腰を抜かした挙げ句に気絶するほどであり、正に冷血激怒モード。)その実、経済封鎖による品不足で店の切り盛りに苦しむ母親の姿を見て、現状打破により母親に楽をさせたいため入隊した孝行息子。「トマソン工房」はアムレートが装備開発に利用する施設でもあるため親子ともにヴァナルガンドに貢献している。
ジョルダー・クヴィスト
声 - 中井和哉
ユトランド陸軍から志願してきた現役軍人。階級は軍曹。兵科は装甲兵。
お調子者で普段はダリルの酒に付き合い彼に迎合する「オヤジコンビ」の片割れ。ストーリーモードではやや地味目な存在だが、戦闘では巨大咒兵器相手にロケットランチャーをぶっ放し、手足をもぎ取って擱座させ、斧を振り回して屠る頼りになるアニキ。
実はバツイチで子持ち。息子ジェミルの写真をお守りとして肌身離さず持つ。ただ、「隊長」だと息子の手前、見栄を張っている。その後、見学に来たジェミルを欺くため、ブルムたちの協力とアムレートの気を利かせた嘘で乗り切った。
イザーク・ベアグリーン
声 - 高橋広樹
上級貴族だが家の体面から志願させられ入隊した。階級は上等兵。兵科は偵察兵。
平民出身のアムレートの事が大嫌いで隊長だとは認めておらず、揶揄する意味でしか「隊長」と呼ばない。隊内一の女誑しで隊の女性たちを次から次へと口説くが全く相手にされていない。キザなナルシストでエセフェミニスト。言動面で隊の規律を乱す一番の問題児。綺麗な女性、可愛い女性なら相手が誰だろうと構わないナンパ師。浪漫小説の愛読者であり「道ならぬ恋」には滅法目がなく、密かにオフィーリアも狙うが本命はブリギッタ。天性の偵察兵で尾行(ストーキング)は得意だが、ブルムが呆れて絶句するほど。議員である優秀なアニキに唯一勝てるラグナイト適正だけに誇りを持っていたがアムレートを見て粉々に打ち砕かれた。戦場でもキザったらしいセリフを吐きつつ二刀流セスタスで華麗に戦う。優秀な切り込み役だが方向音痴かつ高所恐怖症なのが弱点。
ダリル・ロンメダール
声 - 石塚運昇
退役軍人だが国難に際し、渋々現役復帰して入隊した赤ら顔の中年男性。階級は曹長。兵科は突撃兵。
前段通り「オヤジコンビ」の片割れ。酒と女をこよなく愛し、毎夜繁華街に繰り出しては朝まで飲んだくれている豪快なオヤジ。ただ、戦場においては伝説級の実力者。過去にユトランド軍兵士として数々の活躍を成し遂げているが、「女を口説くための嘘」と「実際の武勇伝」とがごっちゃになっており、一つ一つの真贋のほどについては不明。30代半ばにして訓練中の事故で部下を死なせてしまい、監督責任により退役した。退役軍人だという割に年齢が若いのはこのため。
ヘレナ・アンデルセン
声 - 藤井ゆきよ
エルノシアの王宮通りにあるカフェの看板娘で街の人気者。階級は上等兵。兵科は突撃兵。
高い正義感からブルムを巻き込んで志願し入隊した。ブルムに対してはお姉さんぶって常に上から目線の物言いだが、実のところブルムにべったり甘えている節もある。朴念仁級の極端な恋愛音痴。ブルムから寄せられる思いには全く気付いていない。このため二人に気を利かせている他の女性隊員たちを「嫌って避けている」と勝手に勘違いしたり、ブルムの“冷血激怒モード”について解除方法は知っていても、原因については全く知らない。隊内ではサラと共にお子ちゃまの部類に入り、お姉様方の影響を良い意味でも悪い意味でも受けている。体つきについてブリギッタからはスタイルが良いと称されているが、まだまだ成長途上の様子。戦場では身の丈ほどの薙刀を振り回して豪快に戦う。
ブリギッタ・ウルリッヒ
声 - 嶋村侑
元教師。眼鏡でキツイ印象のお姉様。兵科は偵察兵。
隊の女性陣をまとめるリーダー格で理知的かつ理性的な女史。お節介なほどに世話好きで、とかく口煩い正に隊の風紀委員長。彼女が黙っている方が逆におっかない等、大人たちに対してはとことん厳しい反面、元の仕事柄子供に対しては滅法甘くショタコンの気があり、ハンスにはぞっこん。(実際はブラコンで病死した弟のせい。生きていたらハンスと同じ年頃だという)また、“愚痴る”、“泣く”、“銃を抜く”、“鬱になる”、“幼児化する”、“吐く”等ありとあらゆる酒乱の気があるため表向き隊内では「飲まない」と言っている。だが、ティルダを付き合わせは飲んでは愚痴をこぼしまくっており、隊員行きつけの「マリアの酒場」では有名。戦場ではトリガーハッピーの気があり、人格が豹変し普段の理性的な言動がどっかに行ってしまい「邪魔よ、ルシアン」ととにかく威勢が良い。
サラ・ベナー
声 - 津田美波
元職人兼デザイナー。天然の人たらしでむらっけのある天才。兵科は支援兵。
隊内で唯一、アムレート隊長を「アムレートくん」、オフィーリア姫を「オフィーリアちゃん」と呼ぶ自由人。立場上孤立しがちだったオフィーリアを持ち前の人当たりの良さで溶け込ませた功労者。反面、社会人からの入隊とは思えないほど言動行動共に幼い。実はイプセリア難民で戸籍は養父に改竄されており、それこそ大罪人たちとは似た立場。戦場では長槍を手に戦い、咒力も滅法高い。
ティルダ・ゲーゼ
声 - 小松由佳
元咒工業技術者。兵科は装甲兵。
ブリギッタとは様々な意味で親友でありお姉様コンビ。女性陣では一番口数が少なく、一見すると物静かで頼りになりそうだが酷いものぐさ。生活態度に関してはブリギッタの血圧が上がるほどにだらしない干物女。更には他人の世話を焼くことがブリギッタを一番輝かせると詭弁を弄して自らを正当化する極めつけに厄介な女性。その実、ブリギッタにとっては良き相談相手で、愚痴や泣き言を受け流す技術は超一流。またケンカの仲裁役でもある。制服には様々な可愛らしいアップリケがついている。ダジャレが好きで、ボソッとしょーもないダジャレを言う。

その他[編集]

ハンス
声 - 小林由美子
伝令係の少年兵。陸竜の扱いに秀でるため本隊とヴァナルガンドとの連絡役として活躍する。本人は子供扱いされるのを嫌っているがブリギッタは容赦無く子供扱いしている。アムレートに憧れており、ヴァナルガンドに編入隊するのが密かな望み。アムレートとブリギッタには特に気に入られており、彼の前でだけアムレートが滅多に見せたことがない笑顔を見せた。

ルーシ帝国[編集]

ヴァルキュリアシリーズでも最悪の敵軍。なによりヴァルキュリアであるブリュンヒルデの存在を全面に押し出すため、夜までの時間稼ぎのために平気で自国兵士や咒機を捨て石にしている。ここまで極端に偏った戦術を採った敵軍は例を見ない。
クローディアス・パウロヴィッチ・キエフ
声 - 磯部勉
小国だった「ルーシ王国」を一代でヨーロッパ五大帝国の一つに数えられる大帝国にした乱世の覇王。四将たちと計らい父親も兄も謀殺して皇位についた。
凄まじい野心の持ち主で「乱世に生まれたからには覇を」との野望に加え、卓抜した軍才と政治手腕を併せ持つ。「死神」ブリュンヒルデを従え、他国の技術を参考にして密かに蓄えていた軍事力を背景に急速且つ強引に勢力を広げる。
当時皇太子だった10年前、突如として孤児院に大軍で襲撃をかけ、孤児院の先生にしてアムレート達の姉代わりでもあったマリアを彼らの眼前で強引にさらったばかりか、後の帝国四将らに命じて孤児院を徹底的に破壊して焼き尽くし、辛うじて生き延びたアムレートら五人を除いた院長や全ての孤児の命を無残に奪い尽くした。
ルーシにとっては傑出した英雄だが、自国民の兵士を平然と犠牲にする(それも敵をおびき寄せるためにわざと自軍部隊を集中させて味方もろとも葬る)という在り方は自国兵士の犠牲を最小限にしようと身体を張って最も苛酷な戦場で戦うアムレート、オフィーリアとは正に対極にある。アムレートら五人の大罪人にとっては自分達から全てを奪った男であり、倒すべき最大の怨敵である。
ギルーシュ・ベンケンドルフ
声 - 玄田哲章
ルーシ帝国四将No.1にして筆頭。強面の陸軍元帥で、陸軍大臣を兼務。孤児院襲撃事件にも参加したアムレート達の仇の一人。
クローディアスとは乳兄弟であり、彼が皇太子の時から仕えている忠臣。No.1だけあって武勇に優れ、統率力にも秀でている。
移動能力や機動力を捨てた代わりに堅牢性、防御力、攻撃力を最優先にしてカスタマイズされた専用の人型重咒機「ガーディアン」を操る。
ヴィクトール・チマシェフ
声 - 谷昌樹
ルーシ帝国四将のNo.2。陸軍参謀本部のトップ。後退した頭髪と片目を覆うアイパッチが特徴。孤児院襲撃事件にも参加したアムレート達の仇の一人。
帝国四将の中で最もクローディアスに心酔しており、更に彼を崇拝する様はある種の狂気を孕む。クローディアスに対してのみ物凄く礼儀正しいが、それ以外の者に対しては嫌味たらしく陰湿で、なおかつ慇懃無礼な敬語口調で話し、クローディアスのためなら破壊や虐殺も嬉々として実行する、残虐非道な冷血漢。ヴィアン会議において皇帝代理として出席した際は他の列強の外交特使を愚弄するかのような振る舞いも見せる。
隠密性と踏破能力、自身の作戦能力(搦め手を最も好む)を重視した蛇型の専用重咒機「スネーク」を操る。
グスタフ・メクレンブルク
声 - 関俊彦
ルーシ帝国四将のNo.3。海軍のトップ。孤児院襲撃事件にも参加したアムレート達の仇の一人。
元は陸軍に所属していたが、類稀な咒機運用技術をクローディアスに見出され、新設された海軍を任される。「陸軍に戻りたい」と口癖のようにぼやくが、北ヨーロッパの制海権を掌握するまでに海軍力を拡大させている。だが、どこか軽薄で飄々として洒落っ気がある性格で、それゆえに底の見えない、食えない男。自軍についても自身についても「所詮は駒」という認識で、どうせ死ぬのだから生きているうちにせいぜい楽しまなければという達観した考えの持ち主。
輸送能力を強化した専用の鯨型飛行重咒機「ホエール」を操る。
バルデュス・グリッペンベルク
声 - 野島健児
ルーシ帝国四将のNo.4。陸軍大将。ギルーシュの補佐役で、外務大臣を兼務。孤児院襲撃事件にも参加したアムレート達の仇の一人。
四将の中では最年少。末子気質の人たらしだが対人スキルは非常に高く、降伏交渉を含めた版図拡大に大きく寄与している。外交能力に長けているがゆえにTPOを弁えた口調をしているが、基本的に甘え上手。逆に軍人然としている訳でもないが、戦場では適度に粗野な感じになる。
四将最初の犠牲者となったが、その死後彼の卓越した手腕は他の四将たちや皇帝に改めて高く評価され、クローディアスが彼の棺に向かって誓う様子も見せる。
攻撃能力を徹底重視した竜型(形状としては竜脚下目型)の専用重咒機「ドラゴン」を操る。
ブリュンヒルデ
声 - 坂本真綾
『死神』と呼ばれる不死のヴァルキュリア。青白い髪で、赤い目、赤い鎧を身に纏い、大きな鎌を持っている。「指輪」の契約によりクローディアスに与する。
マクシム
声 - 鈴村健一
帝国の若き将。後、四将。帝国に併呑されたイプセリアの元第二王子レアティーズ。クリミアス王家は彼を除いて悉くルーシに処刑されたが、クローディアスは彼に目を掛けた。以来、クローディアスに忠誠を誓い。仕えるにあたって、自ら志願して「咒体」と呼ばれる改造手術を受けた。その恩恵による超人的な身体能力と二丁拳銃の咒構武器を用いてアムレート達に猛然と戦いを挑む。敗北の際にオフィーリアから素性を問われて逃走を図る。
敗将としてイプセリア陥落を報告した際に、バルデュスの死で空席となった四将に抜擢される。その後、オフィーリア暗殺を命じられるが躊躇ったため、ヴィクトールが引き受けた。施政を半ばユトランドが引き受ける形で自治権を回復した祖国の実情を目の当たりにして苦々しく思い、それを『解放』と称するユトランドの欺瞞を責める。
レオニード・スミノフ
帝国軍中佐。「マルガリータ」ことバイオレットの情報源。婿養子で家庭環境に恵まれず、癒やしを求めて彼女に心を許す。

地域[編集]

ユトランド王国
ヨーロッパ大陸東にある立憲君主国家。面積約78万4千㎢、人口800万人、首都エルシノア。
ルーシ帝国
ヨーロッパ大陸北にある絶対君主国家。ヨーロッパ五大帝国の一つ。面積約2280万㎢、人口6900万人、首都ザントベルク。
モルダ
元々はユトランドの領地であったがルーシ帝国に占領された。ヴァルキュリア遺跡があり古代人の聖地のひとつ。大罪人が幼少期を過ごした孤児院が占領前にはあった。「大罪人のアジト」(ヴァルキュリア地下遺跡跡)、「誓いの丘」(孤児院跡地)、そして、語り部たちが『真実の物語』を語る「苔生した墓」はすべてモルダにある。
イプセリア
ルーシ帝国の植民地。
ダンファレスト
ルーシ帝国の植民地。以前ルーシ帝国とブリタニア帝国で所有権を争っていた。
アヴァルーネ
元々は工業製品の生産で栄えたアヴァルーネ共和国と呼ばれる国であったがルーシ帝国の侵攻を受け植民地になった。ラグナイト実用化による産業革命により工業から咒工業に転換、咒工業地帯として発展しルーシ帝国の武器開発をになう造兵廠となった。
ムガルーシ
旧ルーシ王国の首都。ルーシが帝国になってから国境から遠いザントベルクに遷都した。遷都してから人口が減り今は田舎町。
グローツェン
コバロティス
ブリタニア帝国
ヨーロッパ大陸北西にある立憲君主国家。ヨーロッパ五大帝国の一つ。
島国でありいち早く産業革命を成し遂げ強大な軍事力を獲得し世界で最も多くの植民地を持つ大帝国となった。南方やアジア方面への侵出を重視しヨーロッパでは紛争に介入することはなかったがルーシ帝国からのユトランド割譲の提案に乗りBRuFH包囲網に参加する。一方でルーシの台頭に危機感を抱き、戦争終了後のダンファレスト譲渡を条件にユトランドと秘密裏に通じていた。
ユトランド王家とも緊密な関係にあり、オフィーリアはブリタニア王家の血を引く。
プロイセン帝国
ヨーロッパ大陸中西部にある立憲君主国家。ヨーロッパ五大帝国の一つ。列強が足並みを揃えたユトランドへの経済封鎖(BRuFH包囲網)については反対の立場から参加していない。
フランセーズ帝国
ヨーロッパ大陸西にある絶対君主制国家。ヨーロッパ五大帝国の一つ。
ハプストリア帝国
ヨーロッパ大陸中西部にある絶対君主制国家。ヨーロッパ五大帝国の一つ。
ヴァルキュリアを信奉するユグド教を国教とする宗教国家であり、ヴァルキュリア遺跡を作った古代人の末裔が建国したとされる。ルーシ帝国にヴァルキュリアがいることで半ば盲目的に同盟を結ぶ。BRuFH包囲網に積極的に参加し、解放戦争でもルーシ帝国に味方した。

用語[編集]

解放戦争
ユトランド王国が経済封鎖を主導したルーシ帝国に対して行った戦争。緒戦の段階では「窮鼠猫を噛む」と揶揄され、列強支配体制への反逆行為と非難された。その後、スレイマンの外交工作で列強の結束も乱されることになる。なお、正史上、命名者はリンデゴーア卿とされるが、実際はスレイマンの命名。
BRuFH包囲網
戦争の発端となり、ユトランド王国に数万人の犠牲者を出した理不尽な経済封鎖。経済封鎖に参加したブリタニア、ルーシ、フランセーズ、ハプストリアの頭文字を取ったもの。参加した列強側の言い分としては「そんな事実はない」というもの。事実上、ルーシ帝国クローディアス皇帝の一存で実施され、その目的はユトランド王国の領有にある。
産業革命(蒼き革命)
現実世界のそれとは全く異なるもの。ラグナイトが持つエネルギーは咒者と呼ばれる一部の人間にしか扱えなかったが、それを一般人にも扱えるようにしたヘルメス咒構の確立により急速に社会に浸透・普及したことを称する。このためラグナイトの主産地を巡っては激しい争奪戦となる。
ヴィアン会議
ハプストリアの首都ヴィアンで開催されていた国際会議。事実上、ヨーロッパの在り方について列強同士の利益衝突を避けるため行われていた。この会議に基づく表向き平和な支配体制をヴィアン体制と呼ぶ。

出典[編集]

外部リンク[編集]