草の根運動

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草の根運動(くさのねうんどう、: Grassroots)とは、特に社会運動・政治運動のあり方を示す一種のスローガンで、支配層ではなく被支配層(一般市民層・大衆)による連帯・連携を行って横の繋がりを重視する運動あるいは、革新大衆政党・団体が自身の組織化や運動において被支配階級(一般市民層)や地域社会に基盤を置き活動させることである。

概要[編集]

運動を組織する際に、既成の組織や地域有力者や名望家層に頼るのではなく、ひとりひとりと向き合いながら少しずつ連帯の輪を広げていこうとするのが草の根運動の理念である。"上"からの呼びかけ・号令による運動・団体(ピラミッド型組織)は強力かつ効率的で、実行力が高い反面、トップが崩れた場合に全体が崩壊しかねない脆い性質を持ち、末端の参加者の意見がしばしば黙殺される傾向がある。これに対して“下”同士の横の連携は雑草のように固く強い根を張れる(=結束できる)場合がある。

草の根運動の広まりは、組織化された運動につきもののある種の胡散臭さへの警戒と同義であるが、近年では既成組織が草の根運動を"装って"行う活動(アストロターフィング)も見られる。

語源[編集]

「草の根」を表す英語grass rootsである。直訳すれば農業地区、末端、基礎等の意味になる。また派生して大衆、有権者の意味になる。「草の根」は最初19世紀アメリカで始まったとされる。当時アメリカはゴールドラッシュで、は草のよく茂った山脈土壌の表層の下に隠れていると噂された。やがて草の根は末端の民衆の意味を表すようになった。

関連項目[編集]