神社神道
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神社神道(じんじゃしんとう)とは神道の一つの形態である。以下の2つの意味で使われる。
現在では単に「神道」という場合、神社神道を指す。祭祀の場となる神社は日本各地に数多くあるが、そのほとんどが神社本庁によって包括されている。
神社神道には教典は存在せず、『古事記』や『日本書紀』などの神典にのっとり祭祀をおこなう。 祭祀の担い手となるのは神職であり、神社本庁の定める研修を修了した者に資格が授与される。ただし、神社本庁以外の包括団体に属する神社や、単立神社ではこの限りではない。
包括組織[編集]
かつて神道は神道事務局によって管理されようとしたが、最終的に神道事務局は神道大教とする教派神道ととして神社神道とは切り離された。その後神社神道は内務省によって管理されたが、国民精神総動員運動の影響を受け1940年(昭和15年)には神祇院として独立した。しかし直後の敗戦によって目立った成果は上げなかった。
戦後は神祇院の後継組織である神社本庁が最も多くの神社が所属する団体であるが、神社本庁は原則として宗教法人格を有することが加盟の条件であるため法人格を有しない小規模な祠等はそもそも所属できない。また宗教法人格を有する神社に限っても、例えば東大阪市は法人格を持つ神社の半数以上が神社本庁未加盟でありその中には式内社の石切剣箭神社等も含まれている[2]。さらに全国でも鎌倉宮・靖国神社・伏見稲荷大社・日光東照宮・気多大社・梨木神社・新熊野神社・富岡八幡宮・日前宮など、有名な神社であるにもかかわらず神社本庁の包括下にない例も存在する。
神社本庁以外の包括組織(包括宗教法人)も存在する。誠心明生会には91社、神社本教には78社、神社産土教には72社、北海道神社協会には60社、日本神宮本庁には23社、日本神社教団には15社の神社神道の神社が属している[3]。
「神社神道」の語の由来[編集]
神社神道という言葉は比較的新しく、明治以降、教派神道と区別するためにつくられた。1882年(明治15年)1月24日の内務省達乙第7号「自今神官ハ教導職二兼補ヲ廃シ葬儀二関係セサルモノトス」により、「神社神道は宗教ではない[4]」とし、宗教(教派神道・仏教)と祭祀(神社神道)を分離させ、神道は国の祭祀として非宗教とされた。
第二次世界大戦終結までの間、政府に保護され、明治末頃から、これを国家神道と称していた。
さらに、これを国家的神道と称し、そして、「国体神道」と「神社神道」とに細分して説を展開した有力な学者もいた [5]。第二次世界大戦前は神社神道とは近代になって政府による統制の加わった神社における儀礼・思想・組織を指す言葉であったのである。
脚注[編集]
- ^ 景山春樹 「神道」『世界大百科事典』 219頁。
- ^ 大阪府神社庁 第六支部 東大阪市
- ^ 『平成29年版 宗教年鑑』参照
- ^ 武田政一 「神社」『世界大百科事典』 118頁。
- ^ 加藤玄智(陸軍士官学校教授・東京帝国大学神道講座助教授)は1924年(大正13年)の著書『東西思想比較研究』以降、この説を展開した。