神社神道

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神社神道(じんじゃしんとう)とは神道の一つの形態である。以下の2つの意味で使われる。

  • 第二次世界大戦前の「国家神道」の異称。国家神道を参照。
  • 第二次世界大戦後の神社を中心に、氏子・崇敬者などによる組織によっておこなわれる祭祀儀礼を信仰の中心とする形態[1]

現在では単に「神道」という場合、神社神道を指す。祭祀の場となる神社は日本各地に数多くあるが、そのほとんどが神社本庁によって包括されている。

神社神道には教典は存在せず、『古事記』や『日本書紀』などの神典にのっとり祭祀をおこなう。 祭祀の担い手となるのは神職であり、神社本庁の定める研修を修了した者に資格が授与される。ただし、神社本庁以外の包括団体に属する神社や、単立神社ではこの限りではない。

「神社神道」の語の由来[編集]

神社神道という言葉は比較的新しく、明治以降、教派神道と区別するためにつくられた。1882年(明治15年)1月24日の内務省達乙第7号「自今神官ハ教導職二兼補ヲ廃シ葬儀二関係セサルモノトス」により、「神社神道は宗教ではない[2]」とし、宗教(教派神道・仏教)と祭祀(神社神道)を分離させ、神道は国の祭祀として非宗教とされた。

第二次世界大戦終結までの間、政府に保護され、明治末頃から、これを国家神道と称していた。

さらに、これを国家的神道と称し、そして、「国体神道」と「神社神道」とに細分して説を展開した有力な学者もいた [3]。第二次世界大戦前は神社神道とは近代になって政府による統制の加わった神社における儀礼・思想・組織を指す言葉であったのである。

脚注[編集]

  1. ^ 景山春樹 「神道」『世界大百科事典』 219頁。
  2. ^ 武田政一 「神社」『世界大百科事典』 118頁。
  3. ^ 加藤玄智(陸軍士官学校教授・東京帝国大学神道講座助教授)は1924年(大正13年)の著書『東西思想比較研究』以降、この説を展開した。

参考文献[編集]