「日産ディーゼル・RN/EN」の版間の差分
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搭載機関は[[直列6気筒]][[OHV]]のFE6E型(195PS)で、三菱ふそう・エアロミディMJ同様、進行方向横置きとしてアングルドライブによって動力を伝達する。変速装置は[[フィンガーシフト|FCT]]5速マニュアルが採用されている。 |
搭載機関は[[直列6気筒]][[OHV]]のFE6E型(195PS)で、三菱ふそう・エアロミディMJ同様、進行方向横置きとしてアングルドライブによって動力を伝達する。変速装置は[[フィンガーシフト|FCT]]5速マニュアルが採用されている。 |
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当初、選択できる車体は[[富士重工業]]([[スバルカスタマイズ工房|伊勢崎事業所]])製R18型E(8E)のみであったが、[[1997年]]には[[西日本車体工業]]製96MCも加わる。富士重工製の第一陣は京王バスに納入、西工製は西鉄に納入された。 |
当初、選択できる車体は[[富士重工業]]([[スバルカスタマイズ工房|伊勢崎事業所]])製R18型E (8E) のみであったが、[[1997年]]には[[西日本車体工業]]製96MCも加わる。富士重工製の第一陣は[[京王電鉄バス|京王バス]]に納入、西工製は[[西鉄バス]]に納入された。 |
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京王バスに納入された8Eで1997年以降の車両は、フロントマスク |
京王バスに納入された富士8E車体で1997年以降の車両は、フロントマスクを丸みを帯びた形状に変更した「京王マスク」と呼ばれる特注仕様で納入された。後に[[関東バス]]でも同タイプの車体を採用している。[[京王れーるランド]]に特注マスクの車両が保存車両として展示されている。 |
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前中折戸の車両のほか、一部に前扉のみ(トップドア)の車両、引き違い窓(メトロ窓)の車両が存在する。なお |
前中折戸の車両のほか、一部に前扉のみ(トップドア)の車両、引き違い窓(メトロ窓)の車両が存在する。なお中扉を装備する場合は、折戸のみとなっている。 |
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富士重工製のものは1997年には[[西東京バス]]や[[京阪宇治交通]](合併により現在会社解散)にも導入された。京阪宇治交通の導入は上記の西鉄よりも僅かの差で早く[[西日本]]で初めてのRN導入であった<ref>導入台数は8台(京阪電気鉄道社内報「京阪」1997年6月号より。車両番号は<small>7</small>12M-<small>7</small>19M)。京阪宇治交通で導入された車両は[[1999年]][[1月11日]]付けで[[京阪宇治交サービス]]に譲渡され、現在はその分社会社である[[京阪宇治バス]]に再譲渡されている([[京阪宇治バス宇治営業所|宇治営業所]]に配置)。ただし1台は[[2003年]]初頭に京阪宇治交サービスの親会社であった京阪宇治交通に復帰後、その後合併を行った[[京阪バス]]に移籍([[京阪バス男山営業所|男山営業所]]に配置)したが、2008年12月に廃車となり[[浜松市]][[浜北区]]の[[浜松バス]]に移籍した。京阪バスはこれとは別にKC-RN210CSNを2台導入している。なお[[2008年]]以降順次、京阪宇治バス所属車両の[[方向幕]]を[[発光ダイオード|LED]]に変更している。</ref>。同年以降、これら以外の他の事業者でも順次導入された。 |
富士重工製車体のものは、1997年には[[西東京バス]]や[[京阪宇治交通]](合併により現在会社解散)にも導入された。京阪宇治交通の導入は上記の西鉄よりも僅かの差で早く、[[西日本]]で初めてのRN導入であった<ref>導入台数は8台(京阪電気鉄道社内報「京阪」1997年6月号より。車両番号は<small>7</small>12M-<small>7</small>19M)。京阪宇治交通で導入された車両は、[[1999年]][[1月11日]]付けで[[京阪宇治交サービス]]に譲渡され、現在はその分社会社である[[京阪宇治バス]]に再譲渡されている([[京阪宇治バス宇治営業所|宇治営業所]]に配置)。ただし1台は[[2003年]]初頭に京阪宇治交サービスの親会社であった京阪宇治交通に復帰後、その後合併を行った[[京阪バス]]に移籍([[京阪バス男山営業所|男山営業所]]に配置)したが、2008年12月に廃車となり、[[浜松市]][[浜北区]]の[[浜松バス]]に移籍した。京阪バスはこれとは別にKC-RN210CSNを2台導入している。なお[[2008年]]以降順次、京阪宇治バス所属車両の[[方向幕]]を[[発光ダイオード|LED]]に変更している。</ref>。同年以降、これら以外の他の事業者でも順次導入された。 |
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ファイル:KeioBusMinami M79712.jpg|富士重工8E車体(特注マスク車)<br/> [[京王バス南]] |
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[[1999年]]、平成10年排出ガス規制に伴いモデルチェンジ。KK-RN252CSNとなった。搭載機関は出力をアップしたFE6F型(205PS)に変更されている。 |
[[1999年]]、平成10年排出ガス規制に伴いモデルチェンジ。KK-RN252CSNとなった。搭載機関は出力をアップしたFE6F型(205PS)に変更されている。 |
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車体は、[[富士重工業]]製は1台が製造されたのみで、大半の車両は[[西日本車体工業]]製である。 |
車体は、[[富士重工業]]製は1台が製造されたのみで、大半の車両は[[西日本車体工業]]製である。 |
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なおこのモデルを最後に、RNシリーズは生産を終了している。 |
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ファイル:Hakoh unyu megurin UD KK-RN252CNS FHI 912.jpg|富士重工8E車体<br/>[[八晃運輸]] (岡山市中心部100円均一循環バス「京橋[[めぐりん (岡山市)|めぐりん]]」用) |
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ファイル:Miyagi-kotsu-377.JPG|西工車体<br/>[[宮城交通]](長町ループバス「ながまちくん」用) |
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2018年6月14日 (木) 17:52時点における版
日産ディーゼル・RN(ワンステップ路線バス) / EN(スペースランナー7)は、日産ディーゼル工業(現「UDトラックス」)が、かつて生産していた全長7m・全幅2.3mの小型バスである。
RN(ワンステップ路線バス)
概要
1996年9月26日から発売されたRNは、JPを一括導入した京王帝都電鉄(現京王電鉄バスグループ、以下京王バス)の要望を受けて開発した全長7m・全幅2.3mのワンステップバスである。標準床路線バスでは既に三菱ふそう・エアロミディMJや日野・レインボー7W、いすゞ・MRが存在したものの、ワンステップの低床構造で車椅子用スロープ板を装着できるという点では日本初の試みであった。実は日産ディーゼルも路線バスのダウンサイジングの可能性を模索しており、当時全国的にコミュニティバスが走り始めていたが、その多くは日野・リエッセなど、標準床の車両に電動リフトを取り付けた物が多く、車椅子での乗車には時間と手間を要し、また床が高いため高齢者や幼児の乗降が難しい状況だった。そこへ、ちょうど京王バスから「JPやRMよりも小ぶりなワンステップバスを」と打診されたことで開発がスタートした。京王バスグループ内では、そのボディの短さから「チョロQ」の愛称で呼ばれていた[1]。
シリーズの変遷
KC-RN210CSN
搭載機関は直列6気筒OHVのFE6E型(195PS)で、三菱ふそう・エアロミディMJ同様、進行方向横置きとしてアングルドライブによって動力を伝達する。変速装置はFCT5速マニュアルが採用されている。
当初、選択できる車体は富士重工業(伊勢崎事業所)製R18型E (8E) のみであったが、1997年には西日本車体工業製96MCも加わる。富士重工製の第一陣は京王バスに納入、西工製は西鉄バスに納入された。
京王バスに納入された富士8E車体で1997年以降の車両は、フロントマスクを丸みを帯びた形状に変更した「京王マスク」と呼ばれる特注仕様で納入された。後に関東バスでも同タイプの車体を採用している。京王れーるランドに特注マスクの車両が保存車両として展示されている。
前中折戸の車両のほか、一部に前扉のみ(トップドア)の車両、引き違い窓(メトロ窓)の車両が存在する。なお中扉を装備する場合は、折戸のみとなっている。
富士重工製車体のものは、1997年には西東京バスや京阪宇治交通(合併により現在会社解散)にも導入された。京阪宇治交通の導入は上記の西鉄よりも僅かの差で早く、西日本で初めてのRN導入であった[2]。同年以降、これら以外の他の事業者でも順次導入された。
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富士重工8E車体(特注マスク車)
京王バス南
KK-RN252CSN
1999年、平成10年排出ガス規制に伴いモデルチェンジ。KK-RN252CSNとなった。搭載機関は出力をアップしたFE6F型(205PS)に変更されている。
車体は、富士重工業製は1台が製造されたのみで、大半の車両は西日本車体工業製である。
なおこのモデルを最後に、RNシリーズは生産を終了している。
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西工車体
宮城交通(長町ループバス「ながまちくん」用)
EN(スペースランナー7)
概要
1993年、それまで全長7m級の小型貸切車が存在しなかった日産ディーゼルから、東京モーターショーにおいて全長7m・全幅2.3mのハイデッカータイプの小型貸切車が発表された。これは同クラスの車両(日野・レインボー、三菱ふそう・エアロミディ、いすゞ・ジャーニーQ)を80年代よりラインナップしていた他のバスメーカー3社に対して大分遅い登場であった。
翌年の1994年より、同車はスペースランナー7の名称で正式発売された。型式はU-EN210DANで、同車はエンジンをミッドシップで搭載し、同クラス唯一の全軸フルエアサスを標準で採用した。車体は富士重工業製のR18型Mと西日本車体工業製のスペースランナーが選択可能。同シリーズは平成10年排出ガス規制にも対応してラインアップされていたが、需要が少なかったのか生産台数は僅かとなり、その後の新短期規制ではラインナップされておらず、現在は生産されていない。
シリーズの変遷
U-EN210DAN
前述の通り1994年に正式発売。平成元年排出ガス規制適合車で、自然吸気のFE6E型エンジン(195PS)またはインタークーラーターボ付のFE6TA型エンジン(235PS)を搭載。FE6E型エンジンは平成元年規制適合のバスでは唯一ENにのみ搭載された。
車体は富士重工業8Mまたは西日本車体工業のスペースランナーが架装された。
KC-EN211DAN・KC-EN250DAN
U-EN210DANに小改良を施し、平成6年排出ガス規制に適合させて1995年に発売。エンジンの設定はU-EN210DANと変わらずFE6E型(195PS)とFE6TA型(235PS)だが、自然吸気式のFE6Eエンジンを搭載した車両がKC-EN211DAN、インタークーラーターボ付のFE6TAエンジンを搭載した車両がKC-EN250DANと型式が分かれる。これはRMやRPも同じである。
KK-EN252DAN
平成10年排出ガス規制に適合させるため、1999年に小規模な改良を施し発売。エンジンはターボ付のFE6TA型(240PS)のみとなる。
生産は少数にとどまり、本型式をもってスペースランナー7は新規生産を終了している。
以降の動向
2006年7月13日、日産ディーゼル工業と三菱ふそうトラック・バスはバス事業における提携を行ない、相互に完成車及びエンジンのOEM供給を行なうことで合意したが、当車と同サイズのバスが販売されることはなかった。なお、同社は既にバス事業から撤退している。
脚注
- ^ 「お疲れさま 京王の“チョロQ” 去り行く京王バスの日産ディーゼルRN」『バスラマ・インターナショナル』第113号、ぽると出版、2009年5月、pp. 49-51。
- ^ 導入台数は8台(京阪電気鉄道社内報「京阪」1997年6月号より。車両番号は712M-719M)。京阪宇治交通で導入された車両は、1999年1月11日付けで京阪宇治交サービスに譲渡され、現在はその分社会社である京阪宇治バスに再譲渡されている(宇治営業所に配置)。ただし1台は2003年初頭に京阪宇治交サービスの親会社であった京阪宇治交通に復帰後、その後合併を行った京阪バスに移籍(男山営業所に配置)したが、2008年12月に廃車となり、浜松市浜北区の浜松バスに移籍した。京阪バスはこれとは別にKC-RN210CSNを2台導入している。なお2008年以降順次、京阪宇治バス所属車両の方向幕をLEDに変更している。