死んだ男の残したものは

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死んだ男の残したものは」(しんだおとこののこしたものは)は、谷川俊太郎作詞武満徹作曲による無伴奏合唱のためのベトナム戦争のさなかの1965年、「ベトナムの平和を願う市民の集会」のためにつくられ、友竹正則によって披露された日本反戦歌の1つである。[1]

概要[編集]

谷川に作曲を依頼された武満は1日で曲を完成させた。武満はそれを「メッセージソングのように気張って歌わず、『愛染かつら』のような気持ちで歌って欲しい」という手紙を添えて渡したというエピソードが残っている[1][2]

倍賞千恵子沢知恵鮫島有美子林美智子ドミニク・ヴィス石川セリ高石友也小室等岡村喬生やもり森山良子矢野顕子)のように、ポピュラーからクラシックの歌手まで広く歌われている。後に、林光ピアノつきの混声合唱曲に編曲。その後、作曲者の武満自身も1984年無伴奏の合唱曲に編曲した。これら合唱編曲も合唱団のレパートリーとして重要なものとなっている[2]

6節の有節歌曲である。各節で、死んだ人たちや歴史の「残したもの」が2つずつ列挙されるが、その2つ以外に残したもの、あるいは残っているものは何もない、という内容の歌である。河出書房の『日本の詩人17 谷川俊太郎詩集』(1968年)に収録されている。

1969年森谷司郎監督の東宝映画『弾痕』で使用された[3]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 『武満徹全集 第5巻』小学館、2004年。