桜井昌司

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さくらい しょうじ
桜井 昌司
生誕 (1947-01-24) 1947年1月24日(74歳)
日本の旗 日本 栃木県塩谷郡塩谷村(現在の塩谷町

桜井 昌司(さくらい しょうじ、1947年1月24日 - )は、布川事件の元被告人社会運動家

経歴・人物[編集]

栃木県塩谷郡塩谷村(現在の塩谷町)生まれ。1962年4月、茨城県立竜ヶ崎第一高等学校に入学するが、同年9月に中退。その後いくつかの職を転々とした[1]

1967年8月30日茨城県北相馬郡利根町布川で強盗殺人事件(布川事件)が発生。同年10月、窃盗容疑で別件逮捕。知人の杉山卓男と共に強盗殺人罪起訴され、1978年無期懲役が確定した。1983年、獄中から第一次再審請求を行ったが、1992年に棄却された。29年間収監され、1996年11月仮釈放。土木建築会社に勤務しながら、第二次再審請求に向けて活動した。1999年7月、支援者と結婚。2001年12月、日本弁護士連合会日本国民救援会の支援を受け、杉山と連名で水戸地方裁判所土浦支部に第二次再審請求を申し立てた。 2005年9月、同地裁支部で再審開始が決定。検察即時抗告があったが、2008年7月、東京高等裁判所は再審開始決定を支持し即時抗告を棄却。検察が特別抗告したが、2009年12月、最高裁判所第二小法廷はこれを棄却、再審開始が確定した。2011年5月、水戸地裁土浦支部で杉山とともに強盗殺人罪の無罪判決(別件で窃盗罪や暴行罪について懲役2年・執行猶予3年)[1]水戸地方検察庁控訴を断念し、同年無罪が確定した[2]

服役中にを書き、雑誌への投稿もしていた。それを読んだ声楽家佐藤光政が面会に来て、作曲を勧められた。刑務所の音楽クラブに加入、自作の詩に曲を付け佐藤に郵送して添削を受けた。千葉刑務所収監中に200編近い詩作と作曲をした[3][1]。仮釈放後、著書『壁のうた : 無実の二十九年・魂の記録 : 獄中詩集』(高文研、2001年、コンパクトディスク付きで2011年再刊)を刊行した。

現在、冤罪を訴える活動の支援や、容疑者取り調べの可視化を求める活動[4][5]に取り組んでいる。2018年8月、冤罪被害当事者による全国団体結成を呼び掛けた[6]

桜井はテレビ東京が2019年9月27日18時55分から放送した「0.1%の奇跡!逆転無罪ミステリー【実録…やってないのに逮捕】衝撃冤罪4連発」に出演し、29年の獄中生活で1億3000万円の刑事補償をされたが、20歳から服役したために年金受給資格が無く、年金は受給していないと語った。

出演[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 桜井 昌司 プロフィール 高文研
  2. ^ 布川事件で再審無罪、杉山卓男さん死去”. 朝日新聞 (2015年11月8日). 2015年11月8日閲覧。
  3. ^ 「自白」17分足りないぞ”. 朝日新聞 (2012年2月16日). 2015年11月8日閲覧。
  4. ^ 布川事件の冤罪被害者、桜井昌司さんが「取調べの可視化と証拠の全面開示」を求める署名キャンペーン開始”. ハフィントンポスト (2013年9月9日). 2015年11月8日閲覧。
  5. ^ 桜井氏「冤罪防げない」=取り調べ可視化法案”. 時事通信 (2015年6月10日). 2015年11月8日閲覧。
  6. ^ 冤罪被害者の会が発足へ 初の当事者組織 志布志事件など機に”. 西日本新聞 (2018年9月20日). 2018年11月10日閲覧。
  7. ^ ショージとタカオ”. キネマ旬報映画データベース. キネマ旬報社. 2018年11月10日閲覧。
  8. ^ 獄友”. キネマ旬報映画データベース. キネマ旬報社. 2018年11月10日閲覧。

外部リンク[編集]