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かんしゃく玉なげカン太郎の東海道五十三次

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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東海道五十三次
ジャンル アクションゲーム
対応機種 ファミリーコンピュータ
開発元 明記されず不明
発売元 サンソフト
人数 1~2人
メディア カセット
発売日 1986年7月3日
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東海道五十三次』(とうかいどうごじゅうさんつぎ)は、サン電子1986年に発売したファミコン用横スクロールアクションゲーム。正式タイトルは『かんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次』。

2001年6月29日発売のWindows用ソフト『Ultra2000 サンソフトクラシックゲームズ2』(メディアカイトより発売。「いっき」とのカップリング)や、その廉価版である『遊遊 サンソフト傑作選2』(2004年7月2日発売)にも収録されているほか、2001年12月27日発売のプレイステーション用ソフト『メモリアル☆シリーズ サンソフト Vol.3』(「マドゥーラの翼」とのカップリング)に収録されている。2003年9月にはiアプリにも移植され、同社の携帯コンテンツよりダウンロードできる。iアプリ版の開発はスペースアウト

ゲームの概要

主人公の花火職人・カン太郎は、京都での修業を終えて愛しのももこちゃんが待つ江戸への帰路に着く。ところが、悪徳商人・剛左衛門一味が火薬の製法を狙ってカン太郎に襲いかかる。

カン太郎の武器はかんしゃく玉。敵に向かって放物線上に投げる。しかし、敵によっては普通に投げても効かない場合があるのでしゃがみながら地面にセットし、敵の足元で爆発させる場合もある。

登場人物

主人公

カン太郎
花火職人の修業を終え、江戸への帰路を急ぐが火薬の製法を狙う剛左衛門一味に襲われる。

一般の敵キャラ

括弧内は得点

ゴロ太郎(百点)
ごろつき。上下にジャンプしながら体当たりを仕掛けて来るが、最も弱い。
黒丸(百点)
忍者。ゴロ太郎とは別のマップに登場するが能力は全く同じ。
御神一刀(千点)
素浪人。かんしゃく玉を投げると刀で一刀両断する強敵。ジャンプして避けようとすると同じくジャンプするので、足元で爆発させて倒す。またこちらのジャンプに釣られた隙に、タイミングよく下をくぐって回避することも可能。
鳥飼源司(三百点)
鷹匠。鷹を飛ばして攻撃する。鷹は無敵だが、飛び立つ直前にかんしゃく玉を命中させると倒せる場合がある。
リョウ(二百点)
仕事人。橋の下から槍で突いてくる。橋から出てこないと倒せない。
シゲ(三百点)
仕事人。かんしゃく玉の届きにくい屋根の上から短刀を投げてくる。下を通り抜けようとしても猛スピードで降りてくる。ある意味最強の敵。
天海(二千点)
僧侶。念力を飛ばして攻撃して来る。時々立ち止まるので足元に仕掛ける方法は通用しない。おまけに当たり判定が狭い。
剛左衛門(三千点)
悪徳商人。短筒を撃って来る。かんしゃく玉を2発当てて倒す。一応このゲームの敵ボスだが、あまり強くない。

お邪魔虫的キャラ

お民
止め女。「いっき」の腰元と同様、捕まるとしばらく動けなくなる。アイテム「かんざし」(ファミコン版では小判4枚)があれば回避可能。
お石
幽霊。捕まるとカン太郎の動きが鈍くなる。アイテム「お札」があれば回避可能。
三太
盗賊。捕まると全てのアイテムを盗まれるが、アイテム「刀」があれば回避可能。
中山主水
関所の番人。アイテム「手形」があれば関所を通れるが、無い場合は「小判」6枚が必要。それもないと殴られる。

いずれも捕まった後、一定時間が経過すれば離れるが捕まっている間は自由に動けないので他の敵キャラクターの攻撃を受けやすくなる。

攻略不可能キャラ

凧忍者
画面上部を左右に移動し手裏剣を落としてくる敵、かんしゃく玉が効かない無敵キャラクター。
野良犬・落石
画面左から右に向かって走り去る敵、凧忍者と同じく無敵キャラクター。落石は樽とか干し草とも呼ばれているが攻略本では落石とされていた。

アイテム

何も無い所にかんしゃく玉を投げると、アイテムが出現することがある。

小判
川止めを渡る時に2枚あれば(川止めの場には必ず2枚隠れているのでクリア不能になることはない)足場が出て来る。また、手形が無い時に6枚あれば関所を通れる。
10枚集めると裏街道への入口が出現する。
かんざし(ファミコン版未登場)
これを持っていると、お民に捕まっても回避することが出来る。
お札
これを持っていると、お石(幽霊)に捕まっても回避することが出来る。
これを持っていると、三太に捕まっても他のアイテムが無くならない。
手形
関所を通る時に必要。
おにぎり
カン太郎の体が丸まって転がり出し、その間は無敵に(穴に落ちた場合は除く)。
ゲタ
これを履くと、雲に乗れるようになる。

ステージ構成

ステージ構成は、タイトル名の通り、実在した旧東海道の五十三の宿場をモチーフにしている。ステージ名は以下の通り(ただし、ゲーム画面では平仮名表記)

これらは、ただ地名を連ねているだけでなく、地理考証に基づき、各ステージの地形、背景、建造物などに忠実に反映されているのが、非常に興味深い所である。たとえば、道中に設けられている関所は、鈴鹿関新居関箱根関などを再現しており、お邪魔キャラの止め女「お民」が登場する地点は赤坂宿や御油宿、藤沢宿、品川宿など遊郭が発展した場所である。また、桑名城吉田城といった城郭や熱田神宮三嶋大社などの神社(ゲーム中には鳥居が出現する)、峠越え川渡し、更に峠の茶屋(代表的なものでは鞠子宿のとろろ汁で有名な丁字屋(丁子屋)など)、松並木(御油大磯など)など細かい点も多数、再現されている所が見受けられる。

裏街道

小判を10枚集めると画面上に黒い長方形が出現する。これは裏街道への入口で、入ると裏街道の面が始まる。

裏街道は2種類あり、1つは敵は黒丸だけが出現しアイテムが豊富に出現する面で、もう1つは天海や御神一刀など強敵が多数出現しアイテムは一切出現しない面である。

クリアすると前者は3面、後者は6面先に進むことができる。どちらになるのかはランダムである。