日経小説大賞

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日経小説大賞(にっけいしょうせつたいしょう)は、日本経済新聞社日本経済新聞出版社が共催する公募の文学賞。長編小説を募集する。2006年日本経済新聞の創刊130年を記念して創設された。2012年の第4回より毎年の実施が予定されている。[1]

原稿用紙換算150枚以上200枚以下の中編小説を募集する「日経中編小説賞」は、 第2回と同時期に実施された。[2]

概要[編集]

400字詰め原稿用紙換算で300枚から400枚程度の長編小説を募集する。応募資格は新人に限らない。大賞の賞金は第1回から第3回までは1000万円、第4回以降は500万円。作品のジャンルは限定しておらず、第1回は恋愛小説、第2回は歴史小説が受賞している。第3回では受賞作の『野いばら』のほかにミステリー小説SF小説経済小説などさまざまなジャンルの作品が最終候補に残った。[3]

受賞作一覧[編集]

特記がなければ、初刊は日本経済新聞出版社、文庫は日経文芸文庫刊。

回(年) 応募数 受賞・最終候補作 著者 初刊 文庫化
第1回(2006年) 610編 受賞 『テムズのあぶく』 武谷牧子 2007年2月
佳作 『ポル・ポトの掌』 三輪太郎 2007年2月 2010年6月[注 1]
最終候補 『蒼い砂丘』 長野慶太
『幻日』 夫馬基彦
『花楽土』 萩耿介
『山の焚き火』 荻原智紀
第2回(2008年) 249編 受賞 『松林図屏風』 萩耿介 2008年11月 2012年7月[注 2]
最終候補 銀二貫 髙田郁[注 3] 2009年6月[注 4] 2010年8月[注 5]
『遙かなる王国』 芦崎笙
『百年のアルマンド』 梶村啓二
『ラプンツェル・サラダ』 牛山喜美子
第3回(2011年) 216編 受賞 『野いばら』 梶村啓二 2011年12月 2013年10月[注 6]
最終候補 『公器の幻影』 芦崎笙
『贋物師見習い』 貴水真由
『逆光のボス』 長野慶太
『爆弾とエリキシール』 本間かおり
第4回(2012年) 200編 受賞 『KAMIKAKUSHI 神隠し』[注 7] 長野慶太 2013年2月
最終候補 『青嵐記』 岡島伸吾
『ジャポニスム漂泊』 霜康司
『海江田多聞の決闘』 葉月堅
『パオモウ(泡沫)』 村上卓郎
第5回(2013年) 200編 受賞 『スコールの夜』 芦崎笙 2014年2月
最終候補 『塩の王』 指方恭一郎
『戦場泥棒』 葉月堅
『エルピスが残った』 廣瀬とり
『過ぎし南都の日々
おさと寧府紀事余聞』
宮澤洋一
第6回(2014年) 224編 受賞 『女たちの審判』 紺野仲右ヱ門 2015年2月
最終候補 『大内水軍の裔と南蛮への道』 乾浩
『幻草花の一族』 高田在子
『百年ソナタ』 仲野芳恵
『ユメノアト』 松田幸緒
第7回(2015年) 196編 受賞 『公方様のお通り抜け』 西山ガラシャ 2016年2月
最終候補 『右手を高く上げろ』 太田俊明
『織田幕府幻想』 兼松稔
『白虎の征く道』 笹木一加
『あなたがさよならを言うならば』 松井綺香
第8回(2016年) 215編 受賞 『姥捨て山繁盛記』[4] 太田俊明 2017年2月
最終候補 『一味の雨』 北岡克子
『川蝉の棲む街』 佐伯琴子
『ハイヌーン』 等々力亮
『別伝 奥の細道』 野見山悠紀彦
第9回(2017年) 248編 受賞 『大友二階崩れ』[注 8] 赤神諒 2018年2月
最終候補 『八月は瑠璃色の鳥が潜んでいる』 佐伯琴子
『サイレントレター』 田中波香
『君は星の歌』 仲野芳恵
『高野秘仏』 葭森大祐

日経中編小説賞[編集]

特記がなければ、初刊は日本経済新聞出版社、文庫は日経文芸文庫刊。

応募数 受賞・最終候補作 著者 初刊 文庫化
2008年 169編 受賞 『フロンティア、ナウ』 野崎雅人 2008年11月
最終候補 『強い犬は吠えない』 廣瀬とり
『デュー・デリジェンス』 夏川十和
『百年より長い1日』 橘彼方
『水窓』 三国美千子

歴代選考委員[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 講談社文庫刊。『あなたの正しさと、ぼくのセツナさ』と改題
  2. ^ 日経ビジネス人文庫刊
  3. ^ 「川富士立夏」から改名
  4. ^ 幻冬舎
  5. ^ 幻冬舎時代小説文庫刊
  6. ^ 日経文芸文庫
  7. ^ 『神様と取り引き』改題
  8. ^ 『義と愛と』改題

出典[編集]

関連項目[編集]