擬穀類

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キノアは草ではないが、その種は6、000年もの間食べられてきた。

擬禾穀類あるいは擬穀類(疑似穀類、Pseudocereals、Pseudoシリアル)とは、広義の穀物のうち、禾穀類の種子(単子葉植物であるイネ科作物の種子)と似ていることから穀物として利用される双子葉植物の種子をまとめて呼ぶ。

イネ科穀物とほぼ同じ方法で利用されるが、それらの種子は穀粉に粉砕することができ、そうでなくても穀物としてそのまま使用することもできる。

擬似穀類には、ソバタデ科)、アマランサスヒユ科、( Love-lies-bleeding 、 red amaranth 、 Prince-of-Wales-feather ))の他、キヌア(キノア、アカザ科)なども含まれる[1]

主な疑似穀類[編集]


製造[編集]

次の表は1961年[2]、2010年、2011年、2012年および2013年におけるいくつかの擬穀類の生産量を記したものである[3]

穀物 総生産量
(百万トン)
備考
1961年 2010年 2011年 2012年 2013年
ソバ 2.5 1.4 2.3 2.3 2.5 タデ科に属し、インド広域で早期から栽培されている穀物。ユーラシア全域で生産されおよびアメリカおよびブラジルにおいて少量が生産されている。主な利用例はパンケーキ、挽き割り英語版および麺として加工される。
キヌア 0.03 0.08 0.08 0.08 0.10 ヒユ科に属し、アンデス山脈で生産されてきた擬穀類穀物である。現在は他の地域においても生産されるようになった。

上記以外の穀物は限定された地域で主流な穀物である。FAOの統計資料に生産量は記載されていないが次のように記述されている:

参考文献[編集]

  1. ^ Glossary of Agricultural Production, Programs and Policy”. University of Arkansas Division of Agriculture. 2007年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年12月31日閲覧。
  2. ^ 1961年当初の生産量はFAOの統計資料から入手可能である。
  3. ^ ProdSTAT”. FAOSTAT. 2006年12月26日閲覧。