平岩米吉
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平岩 米吉(ひらいわ よねきち、1898年2月4日 - 1986年6月27日)は、東京市生まれの在野の動物学者、作家。「動物文学」を主催。
研究対象は、犬と狼、猫の生態、またそれらの歴史や彼らの飼い主である人間側の民俗史など。
長女の平岩由伎子(ひらいわ ゆきこ、1927年 - )は、雑誌「動物文学」を継承している。
生涯
10代から20代にかけては、連珠、短歌、登山に熱中。連珠では七段にまでのぼった。 また、川端玉章に日本画を師事する他、動物学、心理学、国文学、仏教などを独学。
- 1928年、日本犬保存会の設立に参画。
- 1930年から、イヌ科、ネコ科、ハイエナ科、ジャコウネコ科、クマ科などの多数の野生動物を、自由が丘の自宅邸内で飼育し、その行動を研究した。狼を連れて銀座を散歩したエピソードが知られている。
- 1933年、雑誌「動物文学」を創刊。
- 1934年、動物文学会を創立。シートンやフェーリクス・ザルテンなどを日本に紹介した。同年、フィラリア研究会を結成。
- 1937年、平岩犬科生態研究所を発足。日本犬、日本猫の種の保存について尽力した。
- 1986年6月27日、死去。享年88。
著書
- 『私の犬 動物文学随筆集』教材社, 1942 築地書館, 1991
- 『動物とともに』編. 筑摩書房, 1956
- 『犬の生態』(観察と実験文庫) 同和春秋社, 1956 築地書館, 1989
- 『動物を愛した人びと』(おはなし博物館 山本耀也 絵. 実業之日本社, 1965
- 『犬を飼う知恵』池田書店, 1972 築地書館, 1999
- 『犬の行動と心理』池田書店, 1976 築地書館, 1991
- 『狼 その生態と歴史』動物文学会, 1981 築地書館, 1992
- 『犬の歌 平岩米吉歌集』動物文学会, 1982
- 『猫の歴史と奇話』動物文学会, 1985 築地書館, 1992
- 『犬と狼』築地書館, 1990
論文
評伝
脚注
注釈
出典
- ^ 東公平 『近代将棋のあけぼの』 河出書房新社、P.9~。