平山優 (歴史学者)

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平山 優(ひらやま ゆう[1]1964年1月10日 - )は、日本教員歴史学者。専門は日本中世史・近世史。現在は山梨県立中央高等学校教諭(定時制)、元山梨県埋蔵文化財センター文化財主事、山梨大学非常勤講師、山梨県史編さん室主査、山梨県教育庁学術文化財課主査、山梨県立博物館副主幹。武田氏研究会、中世史研究会、戦国史研究会、織豊期研究会、山梨郷土研究会会員。武田氏研究会副会長。

略歴[編集]

東京都新宿区に生まれる。両親が武田家滅亡の地である田野(山梨県甲州市大和町)の出身であり,幼少期から武田家の歴史に関心を持っていたという[2]

立教大学大学院文学研究科博士前期課程修了。1990年代より戦国大名武田氏の領国における在地支配・戦国期の郷村に関する研究を展開し、戦国大名の税制と地域社会の慣習との接点の分析に力を注いでいる。1999年には『戦国大名領国の基礎構造』として集成する。

また、1998年には韮崎市教育委員会・韮崎市遺跡調査会編『能見城跡』において武田氏滅亡後の武田遺領の争奪過程である天正壬午の乱についてはじめて総論を展開し、1999年には『改訂南部町誌』において、河内領の有力国衆である穴山氏に関する総説をはじめて展開している。

その後は同じく武田領国をフィールドに在地支配のみならず治水史家臣団貫高制の成立などをテーマに研究を展開しているほか、一般向け著作の執筆や編集も手がける。また、甲府城や近世初期の領主支配、甲州金など武田氏とも関係する甲斐国近世史に関するテーマにも言及している。


著作[編集]

  • 『戦国大名領国の基礎構造』校倉書房、1999年
  • 『川中島の戦い(戦史ドキュメント)』 学研M文庫、2002年
  • 『武田信玄(歴史文化ライブラリー)』 吉川弘文館、2006年
  • 『山本勘助』講談社現代新書、2006年
  • 『新編武田二十四将正伝』武田神社、2009年
  • 中世武士選書5 穴山武田氏』(戎光祥出版、2011年、初出は1999年刊行『改訂南部町誌』収録)
  • 『天正壬午の乱 本能寺の変と東国戦国史』 学研、2011年
    • 『増補改訂版 天正壬午の乱 本能寺の変と東国戦国史』戎光祥出版、2015年
  • 『武田遺領をめぐる動乱と秀吉の野望―天正壬午の乱から小田原合戦まで』 戎光祥出版、2011年
  • 『真田三代 幸綱・昌幸・信繁の史実に迫る』PHP新書、2011年
  • 『長篠合戦と武田勝頼 敗者の日本史9』吉川弘文館、2014年
  • 『検証長篠合戦 (歴史文化ライブラリー)』吉川弘文館、2014年
  • 『大いなる謎 真田一族 最新研究でわかった100の真実』PHP文庫、2015年
  • 『真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実』 角川学芸出版、2015年
  • 『真田信之 父の知略に勝った決断力』 PHP新書、2016年 ISBN 978-4-569-83043-8
  • 『武田氏滅亡』 角川選書、2017年 ISBN 978-4-04-703588-1

共編著[編集]

  • 『武田勝頼のすべて』柴辻俊六共編 新人物往来社、2007年
  • 『戦国大名武田氏の権力と支配』丸島和洋共編 岩田書院、2009年
  • 『武田氏年表』武田氏研究会編(秋山敬・鈴木将典・丸島和洋と共同執筆)高志書院、2010年
  • 『武田氏家臣団人名辞典』 柴辻俊六・黒田基樹・丸島和洋・柴裕之・鈴木将典)東京堂出版、2015年

その他[編集]

  • 1991年、第2回テレビ山梨サイエンス振興基金受賞
  • 2000年、著書『戦国大名領国の基礎構造』で、第24回野口賞受賞
  • 2007年、NHK地域放送文化賞を受賞
  • 2010年、11月24日放映:NHK歴史秘話ヒストリア』第58回「こんなBOSSならついていきたい!~武田信玄 悩んで学んで大きくなった~」コメンテーター
  • 2011年、9月14日放映:NHK『歴史秘話ヒストリア』第83回「真田一族 戦国最強の絆~真田昌幸・信之・幸村 父と子の物語~」コメンテーター。
  • 2016年のNHK・大河ドラマ真田丸』で、黒田基樹丸島和洋と共に時代考証を担当。

脚注[編集]

  1. ^ 吉川弘文館の著者紹介、PHP選書『真田三代』『真田信之』、角川選書『武田氏滅亡』、戎光祥出版『増補改訂版 天正壬午の乱 本能寺の変と東国戦国史』各著作末尾の著者紹介、いずれも振られている読みは「ひらやま ゆう」である。
  2. ^ 平山「追憶」『甲斐 第131号』山梨郷土研究会、2013年

外部リンク[編集]