岡田弘

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岡田 弘(おかだ ひろむ、1943年12月27日 - )は、日本地球科学者北海道大学名誉教授。専門は火山物理学、火山噴火予知火山災害理学博士(北海道大学、1977年)。長野県長野市出身。

略歴[編集]

研究活動[編集]

十勝岳有珠山噴火の際にテレビ、新聞に現れ、俗世にまみれぬ真っ白な長髪の風体が、いかにも学者然として注目を集めた。また、2000年有珠山噴火を的確に予想した事から「有珠山の主治医」とも評された。同年には「長年の有珠山研究に基づく火山噴火予知と防災活動への貢献」の功績により北海道新聞文化賞特別賞を受賞[1]

しかし、有珠山は有史時代の噴火でほぼ例外なく体に感じるような地震を伴うことなどから噴火は予知しやすい火山とされており、有珠山の噴火を予知したことだけでなく火山の静穏な時期から地元に密着した住民への啓発活動等によってスムーズな事前避難をうながしたこと、自治体職員など防災機関の人たちと常に連携した活動をして有珠山の噴火期に的確な災害対策について助言をした功績により、平成13年(2001年)度防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞した[2]

著作[編集]

関連項目[編集]

出典・脚注[編集]

  1. ^ 北海道新聞文化賞”. 北海道新聞社. 2023年12月21日閲覧。
  2. ^ 広報ぼうさい 2001年9月 第5号 p.23”. 防災&情報研究所(監修:内閣府政策統括官(防災担当)). 2023年12月21日閲覧。

外部リンク[編集]