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天才バカボン パイロットフィルム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

天才バカボン パイロットフィルム』は、1968年頃に日本放送映画(のちの東京テレビ動画→日本テレビ動画)が製作したとされる『天才バカボン』のパイロット版アニメ[1]。当時としては珍しくカラーで制作され、日本テレビ系列で1968年10月から、15分もしくは30分番組として放送される予定だったが[2]、作品上の問題と諸般の事情から企画は頓挫し、幻に終わる[3]。作品の現存状況は一切不明。

なお、東京ムービーが製作した無印版『天才バカボン』のパイロットフィルムは、再編集され「スキーがなくてもヤッホーなのだ」(第32話)として放映されたのち、DVDに収められている。

余談だが、『COM』1968年12月号にはスタジオ・ゼロ製作でのテレビアニメ化も検討されたこと[4]、『COM』1969年1月号にはテレビ化の企画はいくつかあり、フジオ・プロは実写化に気持ちを傾けていたことが記載されている。

参考文献

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  • 名和広『赤塚不二夫というメディア 破戒と諧謔のギャグゲリラ伝説「本気ふざけ」的解釈 Book2』P35(2014年8月社会評論社
  • 名和広『 天才・赤塚不二夫とその時代 文化遺産としての赤塚マンガ論』P160(2022年1月、デザインエッグ社)
  • コノシート『幻のアニメ制作会社 日本放送映画の世界』P299-301(2023年12月、同人誌)

脚注

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  1. ^ このアニメ企画は原作の連載開始年である1967年から存在していたという。
  2. ^ フジオ・プロ発行『まんがNo.1』第7号「フジオ・プロ・ニュース」(1968年3月)※会報誌
  3. ^ 虫プロ商事COM』1969年1月号「まんがジャーナル」
  4. ^ 陽の目を見なかった!1960年代の幻のアニメ化企画を探る:どーなつたべたい - ブロマガ

外部リンク

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