地和

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地和(チーホウ、チイホウ、チーホー)とは、麻雀におけるのひとつ。役満。子が配牌時点で聴牌し、かつ第1ツモで和了することで成立する。ただし、第1ツモの前に他家によるチーポンカンが入ると無効になる。

概要[編集]

四萬五萬六萬 六筒七筒八筒 五索五索五索七索七索七索九索九索    アガリ 九索

第1ツモでのアガリということで、親の天和と類似した役であると言える。ただし、天和が親にしかできないのに対し、地和は子でしかあがれない。第1ツモでのアガリなので、第1ツモの時点で暗槓し嶺上開花により和了した場合も無効になる。完全に運に左右されるため「第一ツモでのあがりはすべて役満払いとする」というルールのひとつともいえる。

競技麻雀の放送対局では、2014年に日本プロ麻雀連盟猿川真寿三人麻雀[1]、2016年に日本プロ麻雀連盟佐々木寿人があがっている。[2]

歴史[編集]

元々は親の第一打を地に下りた最初の牌という意味で「地牌」と呼び、これをロンすることを「地和」としていた(原義の地和)。現在は上記のように「子の第一ツモ」の意味に変化していることが多く、元の意味での地和を採用するルールはローカルルールに近くなっている。親の第1打をロンするアガリつまり「元々の地和」は、現在の一般的なルールでは人和の一種であるとすることが多い。ただし人和自体を採用していないルールも多く、その場合はただの門前ロンということになってしまう。つまり、場合によってはチョンボの可能性も秘めている。(人和のページも参照のこと)

脚注[編集]

関連項目[編集]