日本プロ麻雀連盟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本プロ麻雀連盟(にほんプロマージャンれんめい)は、競技麻雀のプロ団体。2019年時点の7つあるプロ団体の中で所属人数がもっとも多い。2019年現在の会長は森山茂和[1]

概要[編集]

1981年3月6日設立[2]小島武夫荒正義二階堂姉妹を始めとして、有名プロが多数在籍している。

WRCルールで行われる麻雀マスターズプロクイーン決定戦を除き、一発裏ドラ無しの日本プロ麻雀連盟公式ルールで行われる[3]

段位制度を採用しており(ただし、昇段規定の詳細は公開されていない)、アマチュアの打ち手に対してもオフィシャルネット対戦サイト「ロン2」を通じて段位・級位の授与を行っている。

組織の概要と沿革[編集]

事業目的は「麻雀専門棋士による競技麻雀の開催を通じ、職業棋士の育成、確立、社会的地位の向上を図り、もって健全なる麻雀遊戯の普及、発展に貢献し、わが国の伝統文化、大衆文化の発展向上と国際親善に寄与することを目的とする。」日本プロ麻雀連盟公式webサイト、「日本プロ麻雀連盟の事業内容」より引用)というもの。

初代会長の小島武夫によれば、当時乱立していた小団体を一つにまとめ一致団結し麻雀界を盛り上げるために作られた団体である[4]。また設立直後、小島はマスコミに対して「麻雀を囲碁・将棋、そのほかスポーツのような地位に押し上げ、麻雀プロ全体が将来的に喰っていけるような世界を作り上げる」(小島武夫 2010 『ろくでなし』 p.199 より引用)などと宣言していた。

1981年1月31日に日刊スポーツ紙上で設立を発表[5]、3月6日に設立された。設立に当たっては、作家の花登筺の大きな協力があった[6]。花登が後援者という形であったという[6]。小島は辞退したが、金銭的な援助までもちかけられたと言う[6]

なおこの時期は折しも1980年12月24日に発生し、麻雀関係者の間に確執を生んだ最高位戦八百長疑惑事件の直後であり、大衆メディアがその事件をきっかけに設立されたと報道したりと言った短絡的な誤解が見受けられたが[7][8]、構想は以前からあったものであり、急遽作られた団体ではない。当時の竹書房『近代麻雀』編集長の岡田和裕は遅くとも1980年6月頃には灘、小島からプロ協会の構想を聞いており[9]、小島は事件の数年前にはすでに設立を考えていたと述懐している[8]。またそもそも近代麻雀側もこの構想には乗り気であった[10]。だが、この事件により当初の予定より立ち上げがいささか早まることとなったようであり[5][11]、また連盟と竹書房/近代麻雀(および近代麻雀側についた雀士)が決別関係になってしまったと言った影響はみられた。連盟は雑誌『月刊プロ麻雀』で活動したため、『近代麻雀』と『プロ麻雀』の代理戦争だ、(雀士たちはそもそも近代麻雀の支配下になどなく、どのメディアにも出られるのに)麻雀界のクーデターだ、などと言う頓珍漢な報道もみられたと言う[8]

小島によれば設立後最初の10年は手探りの運営で資金繰りも苦しく、当時小島は自身が出演していた雀卓のテレビCMのギャラを全額連盟の運営費に回したという[12]。もとより数十年かかる事業であるとは覚悟していたが[13]、活動が軌道に乗ったのはようやく2000年頃からであるといい[12]、2010年現在、ゲーム会社との提携やテレビ対局、介護施設などの訪問など活動は多岐にわたり[12]、多くのタイトル戦を主催している[14]

なお初代会長の小島は1984年に会長職から身を退き最高顧問となっている[12]。その後は、灘が30年に渡って二代目会長を務めていたが、2013年4月1日より三代目となる森山茂和が会長に就任し、灘は名誉会長職となった[15]。小島が2010年に評したところによれば、連盟設立当初より参加し当時副会長だった森山は小島・会長の灘、および他の二人の副会長伊藤優孝、荒などのようにただ麻雀が強いだけの人物ではなく、団体のとりまとめやトラブル解消などに尽力してきた「縁の下の力持ち」であり、連盟がここまで大きくなれたのは彼の手腕によるところが大きいと賞賛している[16]。 また、2013年現在、相談役に畑正憲が名を連ねている[17]

これまでタイトル戦のネット中継は十段戦、鳳凰位戦、女流桜花、グランプリのみでアルバンスタジオを借りて中継していた。2013年10月からはアルバンスタジオ引越しにより、連盟独自のスタジオ『夏目坂スタジオ』を開設。王位戦やプロクイーンなどのタイトル戦も中継されるようになった。2014年からは、麻雀最強戦の予選と夕刊フジ杯麻雀女王決定戦の東日本リーグ・本選対局も中継され、事実上連盟主導の大会運営となっている。

主な所属プロ雀士[編集]

男性[編集]

高段位者 九段~八段

七段

六段

五段~初段

女性[編集]

京都 車折神社内 芸能神社に 女性雀士が奉納した玉垣

高段位者 七段~六段

五段

四段

三段~初段

過去に在籍したプロ[編集]

主催タイトル戦[編集]

日本プロ麻雀連盟4大タイトル戦・グランプリMAX[編集]

プロリーグ(鳳凰戦)[編集]

1984年創設。連盟所属プロのリーグ戦で実施され、団体最高峰タイトルの位置付け。

前年度鳳凰位と、最上位であるA1リーグの1位~3位が、鳳凰位決定戦を行い、その期の鳳凰位を決定する。

  • 特別昇級リーグ

40歳未満の選手の内、Dリーグ昇級者・各種タイトル戦決勝進出者などで争われるリーグ戦。年2回開催。

優勝者はB2リーグ、準優勝者はC1リーグ、第3位にはC2リーグへの飛びつき昇格が認められる

十段戦[編集]

1984年創設。連盟所属プロのみ参加でき、各卓2名勝ち上がりのトーナメント方式を採用。

タイトル戦成績を元に定められている段位によって、スタート地点が変わるのが特徴。

十段位決定戦に関しては、準決勝勝ち上がりの4名に現十段位を加え、5名で争われる。

王位戦[編集]

1973年創設(かきぬま主催)、1989年より連盟主催。他団体を含むプロの他、予選を勝ち抜いたアマチュアも参加できる。

規定半荘の得点上位者が勝ち上がる方式。

A級決勝(予選の最上位)を15名が突破し、現王位を加えた16名で準決勝→決勝(4名)を戦う。

麻雀マスターズ[編集]

1992年創設。毎月4月に行われる、プロアマオープン戦。王位戦同様、他団体プロも参加する。2017年よりWRC世界選手権ルールを採用。

全国の一般(アマ)予選とプロ予選を勝ち上がった選手により行われる本戦では、トーナメント制を採用している。

また、王位戦同様、現マスターズはベスト16からの登場となる。

麻雀グランプリMAX[編集]

2010年より「麻雀グランプリ」をリニューアルし創設。出場権は、現タイトルホルダーや四大タイトルを持つ九段、及びポイントランキング上位者の連盟所属プロに限られる。

ポイントランキングは、各種タイトル戦の成績によって定められており、そのポイントによって出場段階も変わってくる。

尚、上記四大タイトル・地方リーグ・女流タイトル戦(女流桜花及びプロクィーンの両方)のうち、3つ以上出場していることが最低条件となる。

女流タイトル戦[編集]

女流桜花[編集]

2006年創設。連盟所属の女流プロによるリーグ戦。

Aリーグ6節終了時点の上位8名がプレーオフに進出し、プレーオフ1節の成績を加えた7節の上位3名が女流桜花決定戦に進出。

現桜花を加えた4名で、女流桜花決定戦を行い、その期の女流桜花を決定する。

プロクイーン[編集]

2003年創設。所属団体を問わず、女流プロであれば参加できる。WRC世界選手権ルールを採用。

ベスト16以降はトーナメント方式となり、準決勝勝者4名に現プロクイーンを加えた5名で、決勝戦を争う。

麻雀日本シリーズ[編集]

他団体も含むタイトル保持者や、それに準ずる成績をおさめ連盟会長に推薦された選手によるリーグ戦。WRC世界選手権ルールを採用。

参加資格の関係上、内外のトッププロによって争われるタイトル戦となっている。

麻雀日本シリーズ[編集]

女流プロ麻雀日本シリーズ[編集]

その他タイトル戦[編集]

JPML WRCリーグ(旧チャンピオンズリーグ)[編集]

2001年より「内外タイムス杯」をリニューアルし創設。連盟プロのみ出場だが、WRC世界選手権ルールを採用している。

シードはタイトル保持者に限られるため、実績のあるトップリーガーと、まだ実績のない若手選手が早い段階で対戦できるのが特徴。

新人王戦[編集]

1985年創設。入会5年目までの連盟プロのみが参加できるタイトル戦。

優勝者は、四大タイトルなどのシード権が与えられる。

小島武夫杯(帝王戦)[編集]

麻雀プロアマオープン競技会(日本プロ麻雀連盟本部道場)[編集]

インターネット麻雀日本選手権(ロン2、ハンゲーム)[編集]

地方プロリーグ[編集]

  • 北海道プロリーグ(雪華王)
  • 東北プロリーグ(天翔位)
  • 北関東プロリーグ
  • 北陸プロリーグ
  • 静岡プロリーグ
  • 中部プロリーグ
  • 関西プロリーグ(太閤位)
  • 九州プロリーグ(皇帝位)
  • 地方リーグチャンピオンシップ

王位戦、麻雀マスターズ、小島武夫杯(帝王戦)麻雀プロアマオープン競技会、インターネット麻雀日本選手権は他団体のプロ、アマチュアの参加が認められている[18]

著書[編集]

関連項目[編集]

  • 麻雀格闘倶楽部(日本プロ麻雀連盟公認のアーケードオンラインゲーム)
  • ロン2(日本プロ麻雀連盟公認ネット対戦ゲーム)

脚注[編集]

  1. ^ 日本プロ麻雀連盟の事業内容”. 日本プロ麻雀連盟. 2013年8月3日閲覧。
  2. ^ 小島 2010, p. 198.
  3. ^ 連盟サイト 競技ルール FAQ参照
  4. ^ 小島 2010, p. 194.
  5. ^ a b 岡田 1986, p. 185.
  6. ^ a b c 小島 2010, pp. 197-198.
  7. ^ 岡田 1986, p. 165.
  8. ^ a b c 小島 2010, p. 193.
  9. ^ 岡田 1986, pp. 185, 193.
  10. ^ 岡田 1986, pp. 186-187, 191-193.
  11. ^ 小島 2010, p. 192.
  12. ^ a b c d 小島 2010, p. 200.
  13. ^ 小島 2010, p. 199.
  14. ^ タイトル戦情報/日本プロ麻雀連盟”. 日本プロ麻雀連盟. 2013年8月3日閲覧。
  15. ^ 日本プロ麻雀連盟 新会長就任のご挨拶/日本プロ麻雀連盟”. 日本プロ麻雀連盟. 2013年8月3日閲覧。
  16. ^ 小島 2010, pp. 218-219.
  17. ^ 連盟員名簿/当連盟について/日本プロ麻雀連盟”. 日本プロ麻雀連盟. 2013年8月3日閲覧。
  18. ^ 連盟サイト タイトル戦情報

参考文献[編集]

  • 岡田, 和裕 (1986), 実録・麻雀盛衰記 麻雀プロ・その世界, 三一書房 
  • 小島, 武夫 (2010), ろくでなし 伝説のミスター麻雀、酒と女とカネの無頼75年, 徳間書店, ISBN 978-4198630874 

外部リンク[編集]