名古屋市交通局5000形電車

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名古屋交通局5000形
ファイル:Nagoya subway type5000-amid.jpg
名古屋市交通局5000形電車
主要諸元
編成 6両(4M2T)
軌間 1435 mm
電気方式 直流600V第三軌条方式
最高運転速度 65 km/h
起動加速度 3.3 km/h/s
編成定員 制御車110人
電動車115人
編成重量 制御車22.0t
電動車24.2t
全長 15.580 mm
全幅 2508 mm
全高 3440 mm
車体 アルミ合金
駆動方式 TD平行カルダン駆動方式
編成出力 380kW×4=1520kW
制御装置 電機子チョッパ制御
制動装置 電気指令式ブレーキ
回生ブレーキ
保安装置 ATC
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名古屋市交通局5000形電車(なごやしこうつうきょく5000がたでんしゃ)は、1980年昭和55年)に登場した名古屋市交通局名古屋市営地下鉄東山線用の通勤形電車

概要

東山線で初の冷房装置搭載車として、1980年昭和55年)に試作車(第1編成)が落成し、その後1982年(昭和57年)から1990年平成2年)にかけて量産車6両編成22本(132両)を順次導入し、100形などの旧型車を置き換えた。最大で6両編成23本(138両)が在籍していた。2005年日本国際博覧会(愛知万博)開催期間中は、5050形とともに出展パビリオンの車体広告も一部編成で掲出されていた。

車体はアルミニウム合金製である。前面は非常扉を助士側に寄せた非対称形で、切妻であるが僅かに傾斜させている。冷房装置の搭載に伴い扉間の3連窓のうち2枚を固定式として防音効果を狙った。座席モケットは濃橙色、内壁化粧板は黄電から引き継いだピンクベージュ色である。東山線・名城線を通じて初の網棚(パイプ棚)は、本形式では扉間戸袋部座席の上部8か所のみ設置されている。冷房装置が搭載される車端部は天井が低く、それ以外の部分も平天井ではなくダクトが張り出している。また小型車体のため、本形式以降の東山線・名城線車両は制御装置など主要機器を分散搭載し、編成の半分3両で1ユニットとなっている。

1988年(昭和63年)以降に落成した編成(5021 - 5023編成)では車内案内表示器が装備されている。ただし、5050形のもののように英語による表示はできない。

しかし、初期車の落成から25年以上が経過し、かつ搭載機器の老朽化が進んでいるため、2007年度から2010年度にかけて4本が新型車両であるN1000形に置き換えられる計画である。2003・2004年度に1編成ずつが廃車されたほか、2009年度までにN1000形に取替えられる形で更に3編成が廃車されたため現在は18編成108両が在籍している。

営業区間

編成

高畑
5100 5200 5300 5400 5500 5600

備考

  • 5101編成は、客用ドア等の窓押さえにHゴムが使用されていた。室内側からドアを見ると300形等とよく似た印象を受ける。5102編成以降は金属に変更されている。
  • 2002年(平成14年)にATC化改造が行われた際に、機器により客室側の助手側窓が縮小された。改造前は5050形に近い窓の配置であった。

外部リンク