公債 (映画)
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公債 | |
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The Bond | |
監督 | チャーリー・チャップリン |
脚本 | チャーリー・チャップリン |
撮影 | ローランド・トザロー |
配給 | ファースト・ナショナル社 |
公開 | 1918年12月16日 |
上映時間 | 10分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 |
サイレント映画 英語字幕 |
『公債』(こうさい、The Bond)は、チャーリー・チャップリン製作、監督のプロパガンダ映画。第一次世界大戦中にアメリカ政府が発行した戦時公債の一種、「自由公債」(Liberty Bond)の購入を促進するため、1918年にチャップリンが自費で製作し、全米の映画館に無料で配給された。
共演は、エドナ・パーヴァイアンス 、アルバート・オースチン、兄シドニー・チャップリン。本作の背景のセットは非常に特徴的で、黒一色の背景に単純化された構図、配置の道具類がくっきりとした照明に照らし出されたものとなっている。内容は、「絆」と「公債」を掛詞にして(英語ではどちらも'Bond')、様々な「絆」を描写した一連の寸劇となっている(友情の絆、結婚の絆など)。「自由公債」は、最も重要なものとして最後に登場し、その寸劇の中でチャップリンは、ドイツ皇帝を「自由公債」と記された大きなハンマーで叩きのめし、観客に公債の購入を呼びかけている。
本作はイギリスでも戦時公債の購入促進のため公開されたが、イギリスで公開された版は、アンクル・サムの登場する場面がジョン・ブルの登場場面に差し替えられていた。
キャスト
- チャーリー・チャップリン – チャーリー
- エドナ・パーヴァイアンス – チャーリーの妻
- シドニー・チャップリン – ドイツ皇帝
- アルバート・オースチン – チャーリーの友人
映像
1918年、政府の肝煎りで、ダグラス・フェアバンクス、メアリー・ピックフォードらと“戦争協力”を叫んでアメリカ各地を遊説した。その時のニュースフィルムが残っており、NHKスペシャル「映像の世紀-第2集」の中で見ることができる。
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『公債』の一場面
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『公債』の一場面
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『公債』の一場面
外部リンク