ヴィーリナ・ウクライナ (装甲列車)

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ヴィーリナ・ウクライナ(ウクライナ語:«Вільна Україна»ヴィーリナ・ウクライィーナ)は、西ウクライナ人民共和国の軍事組織ウクライナ・ハルィチナー軍(UHA)の編成した装甲列車(Панцерний потяг)である。名称は、「自由ウクライナ」という意味。

概要[編集]

牽引は蒸気機関車によってなされ、機関銃塔や塔を搭載していた。装甲機関車と砲塔搭載車輌、それらの前後に連結された各1 輌の装甲車輌の4 輌編成であった。

ヴィーリナ・ウクライナはウクライナ・ハルィチナー軍の精鋭部隊ウクライナ・シーチ銃兵隊に用いられ、西ウクライナから北ウクライナベラルーシ一帯を転戦した。最も熾烈な戦いとなったのは1919年アントーン・デニーキン将軍の白軍(白衛軍)組織義勇軍との間に行われたカリヌィーイの戦いで、この戦いではホールトィツャなど他の装甲列車とともに戦場へ投入された。