レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン

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レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン
ジャンル トーク番組バラエティ番組
脚本 マイク・ギボンズ(筆頭作家)
監督 トロールバック+カンパニー英語版
タイトルシーケンス
ティム・マニシェリ
(番組メイン)
出演者 ジェームズ・コーデン
レジー・ワッツ英語版
ザ・レイト・レイト・ショー・バンド
オープニング 「ザ・レイト・レイト・ショー」
製作
製作総指揮 ロブ・クラッベ
ベン・ウィンストン
マイク・ギボンズ
プロデューサー ジェームズ・コーデン
デビッド・ジャーバーバウム
シイラ・ロジャーズ
マイケル・カプラン
ジェフ・コップ
ジョシー・クリフ
制作 CBS
放送
放送国・地域アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
放送期間2015年3月23日 - 現在
放送分40分
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レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン」(The Late Late Show with James Corden)は、CBS放送されているジェームズ・コーデンが司会を務めるアメリカ合衆国深夜トーク番組英語版。「ザ・レイト・レイト・ショー英語版」の4代目である。月曜から金曜の夜にアメリカで放送されているが、スタジオに観客を入れた収録は月曜から木曜の午後、カリフォルニア州ロサンゼルスボブ・バーガー・スタジオ(スタジオ33)の真上にあるスタジオ56で、初放送の放送が予定されている週に収録される。フルウェル73英語版CBSテレビジョンスタジオ英語版が製作している。

コーデンは、2014年9月8日にクレイグ・ファーガソンの後任として番組の新司会として発表された[1]。元々、2015年3月9日に初回を放送する予定だったCBSは、コーデンのデビューを宣伝する手段としてNCAAバスケットボールトーナメント英語版を利用するため、2015年3月23日に初回放送日を変更した[2]

2017年4月4日、コーデンが3つの特別エピソードを放送するために、「ザ・レイト・レイト・ショー」をイギリスに持ち込むことが明らかになった[3]

エピソード[編集]

定期的に放送される企画[編集]

コーデンとミュージシャンのゲストが、通常ロサンゼルスの計画されたルートを運転しながら歌を歌う。コーデンは、このコーナーは2011年に放送されたイギリスのチャリティー番組「レッド・ノーズ・デイ2011英語版」に参加したギャヴィン・アンド・ステイシー英語版をテーマにしたスケッチから思いついたと説明している。彼は車の中でジョージ・マイケルと一緒に歌を歌ったのである。「ベン・ウィンストンと私は、普通の状況で自分の歌を歌う有名人というのは、とても楽しそうな何かがあると常に思っていた。私たちがそのとき持っていたアイディアは、ロサンゼルス、交通、相乗り。多分、我々はこれをやってのけることができると思った」。これまでレディー・ガガブリトニー・スピアーズセレーナ・ゴメスジャスティン・ビーバースティービー・ワンダーワン・ダイレクションアデルデミ・ロヴァートマライア・キャリーシーアレッド・ホット・チリ・ペッパーズポール・マッカートニーなどの有名アーティストが出演しており、「レイト・レイト・ショー」のYouTube公式チャンネルでも公開されている。それらはバイラルビデオ英語版として人気を博している[4][5][6]。5日以内に4200万回の再生回数を記録したアデルの出演回は、2013年以降の深夜番組の中で最高のバイラルビデオになっている[7]。アデルの出演回の再生回数は2017年5月時点で1億5700万回以上[8]ミシェル・オバマ大統領夫人が出演した回(最終的にミッシー・エリオットが「ディス・イズ・フォー・マイ・ガール」を歌った)[9]は、2016年7月20日に発表され、2017年5月現在で5,500万回以上の再生回数を記録している。2016年、この企画のハイライトを特集したプライムタイムの特別番組とジェニファー・ロペスの新しいエディションを放送[10]。特別番組は、エミー賞バラエティ/音楽/コメディ番組賞英語版を受賞[11]
インターネット上のこの企画の人気は、2つの異なるシリーズを生み出した。2016年7月、Apple Musicがコーデンの「カープール・カラオケ」をベースにしたシリーズを「カープール・カラオケ:ザ・シリーズ」という題名で配信することが発表された[12]。この決定は、Spikeクレイグ・ロビンソンが司会を務める「カラオケ・ショーダウン」という企画に触発されたシリーズを放送する計画を発表した後に行われた[13][14]
  • ドロップ・ザ・マイクDrop the Mic
コーデンとゲストがラップバトルを繰り広げる。これまで出演したゲストは、デヴィッド・シュワイマーレベル・ウィルソンカーラ・デルヴィーニュデイヴ・フランコケヴィン・ハートアン・ハサウェイなど[15]
  • ザ・ボールド・アンド・ザ・リリカルThe Bold and the Lyrical
コーデンと複数の有名人ゲストが、流行りのヒット曲の歌詞を使って、ドラマチックな昼ドラ風コントを演じる[16][17][18][19][20]
  • テイク・ア・ブレイクTake a Break
コーデンが他の業界に赴いて仕事をし、そこの従業員に「休憩を与える」。この企画ではレンズクラフターズ英語版プラネット・ハリウッド・リゾート・アンド・カジノザ・プライス・イズ・ライト英語版ロサンゼルス市長など様々な職業に挑戦している[21][22][23][24]
  • クロスウォーク・ザ・ミュージカルCrosswalk the Musical
コーデンとゲストが、赤信号になった横断歩道の真ん中でフラッシュモブ形式のミュージカルを行う[25]
  • トーキング・メンタリストTalking Mentalist
2015年、CBSは「ザ・レイト・レイト・ショー」への導入部としてドラマ番組の再放送英語版を行い、「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」の初演に向けて話題作りを行った。「トーキング・メンタリスト」(「アフターショー」トーキング・デッド英語版のパロディ)では、ジェームズとゲストが再放送された「メンタリスト」の感想を話し合った。その後、「トーキング・デッド」の司会者クリス・ハードウィックがゲスト出演した回に、「トーキング・Hawaii Five-0」としてスケッチが再現された[26]
  • セレブリティ・ノーズCelebrity Noses
有名人の鼻に関する不特定活動を取り上げるが、最終的にコーデンが時間を使い果たしてしまう様々な問題によって失速する[27][28]
  • スピル・ユア・ガッツ・オア・フィル・ユア・ガッツSpill Your Guts or Fill Your Guts
コーデンとゲストがお互いに質問しあうゲーム。用意されている質問は、とても恥ずかしく、自己非難的で、論争の的となるようなものである。質問に答えるかどうか選択し、答えられない場合は、用意された不快な食べ物(小さな昆虫、体液、動物の贓物または器官など)を食べなければならない。

受賞と候補[編集]

Awards

部門 結果 出典
2015年 第5回クリティクス・チョイス・テレビジョン・アワード英語版 トーク番組賞英語版 ノミネート [29]
2016年 第6回クリティクス・チョイス・テレビジョン・アワード英語版 ノミネート [30]
第68回プライムタイム・エミー賞 バラエティ・トークシリーズ部門英語版 ノミネート [31]
インタラクティブ番組賞 受賞
演出監督賞バラエティ部門英語版 ノミネート
バラエティ/音楽/コメディ番組賞英語版 受賞
第7回クリティクス・チョイス・アワード トーク番組賞英語版 受賞 [32]

放送[編集]

2016年以来、イギリスアイルランドでは、スカイオンデマンド英語版サービスとナウTV英語版で放送され、各放送はアメリカ放送の翌日に利用可能である。スカイQの利用者はまた、オンラインビデオセクションからいくつかのコンテンツを視聴することが出来る[33]

カナダでは、CBSとの同時放送でCTVで放送されている。この番組は、以前は姉妹局のCTV 2で放送されていたが、2016年2月8日にCTVのメイン局に移動し、「レイト・ナイト・ウィズ・セス・マイヤーズ英語版」と共に深夜放送に切り替わった[34][35]

オーストラリアでは、この番組はCBSのオーストラリアパートナーであるネットワーク・テンによって買い取られた[36][37]。2015年5月24日にネットワーク・テンの姉妹局イレブン英語版で、北半球の夏の動きに追いつくために週7日間の放送スケジュールで放送された(9月までに、新しいアメリカのテレビ番組の開始に追いついて、週末のリピート放送で1日遅れで放送する)。CBSはイレブンの1/3の株式を保有している[38]

フランスでは、毎週月曜日から金曜日の午後11時35分に、MCMで放送されている。

ニュージーランドでは、2016年3月20日から国有放送局のTVNZのチャンネルデューク英語版で放送が開始された。

アジアでは、2015年8月3日にRTL・CBS・エンターテインメント英語版で放送開始。それは「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」に続いて平日の夜に放送されている[39]

ドイツでは、2016年5月以来、放送局RTLのオンラインサービスRTL II Youで放送されている。

脚注[編集]

  1. ^ Carter, Bill (2014年9月8日). “James Corden to Replace Craig Ferguson as Host of 'The Late, Late Show' on CBS”. The New York Times. https://www.nytimes.com/2014/09/09/business/media/james-corden-to-replace-craig-ferguson-as-host-of-the-late-late-show-on-cbs.html 2014年9月8日閲覧。 
  2. ^ CBS Pushes James Corden’s Debut On ‘Late Late Show’ To March 23”. Variety. 2014年12月12日閲覧。
  3. ^ http://www.digitalspy.com/tv/the-late-late-show-with-james-corden/news/a824177/james-corden-late-late-show-coming-to-uk-london-specials/
  4. ^ James Corden’s 5 most viral ‘Late Late Show’ clips”. New York Post. 2015年12月25日閲覧。
  5. ^ The secret behind James Corden’s ‘Carpool Karaoke’ sensation”. New York Post. 2015年12月25日閲覧。
  6. ^ Niall Horan Answers Selena Gomez Marriage Question in Carpool Karaoke: Watch”. Billboard. 2015年12月25日閲覧。
  7. ^ ‘Adele Carpool Karaoke’ Most Viral Late-Night Video Since 2013”. Variety. 2016年1月20日閲覧。
  8. ^ Adele Carpool Karaoke The Late Late Show with James Corden. YouTube. Retrieved 28 January 2017.
  9. ^ This Is For My Girls - Single by Kelly Clarkson, Chloe & Halle, Missy Elliott, Jadagrace, Lea Michele, Janelle Monáe, Kelly Rowland & Zendaya”. iTunes. 2017年6月3日閲覧。
  10. ^ James Corden ‘Carpool Karaoke’ Primetime Special to Air on CBS”. Variety. 2016年3月29日閲覧。
  11. ^ The Late Late Show Carpool Karaoke Prime Time Special”. Television Academy. 2016年9月21日閲覧。
  12. ^ Porter, Rick (2016年7月26日). “‘Carpool Karaoke’ will become a series … on Apple Music”. TV by the Numbers. 2017年6月3日閲覧。
  13. ^ Goldberg, Lesley (2016年2月4日). “Spike Orders 'Caraoke Showdown' Hosted by Craig Robinson (Exclusive)”. Hollywood Reporter. 2017年6月3日閲覧。
  14. ^ Wagmeister, Elizabeth. “Spike TV Greenlights ‘Caraoke Showdown’ Series Hosted by Craig Robinson”. Variety. http://variety.com/2016/tv/news/caraoke-showdown-craig-robinson-spike-tv-series-1201822579/ 
  15. ^ Norlisa Hanlon Rosslee (2016年5月31日). “Rebel Wilson just took on Ross Geller in an epic rap battle (courtesy of James Corden, naturally)”. Marie Claire. 2017年6月3日閲覧。
  16. ^ James Corden, Claire Danes, Christine Baranski and Jack McBrayer Star in Katy Perry's The Bold and the Lyrical”. E! Online. 2017年4月5日閲覧。
  17. ^ Bryan Cranston, Jessica Biel appear in James Corden’s Kanye West soap opera”. Entertainment Weekly. 2017年4月5日閲覧。
  18. ^ JAMES CORDEN IS BOOTYLICIOUS IN HIS HILARIOUS BEYONCÉ-INSPIRED SOAP OPERA”. MTV. 2017年4月5日閲覧。
  19. ^ Watch: James Corden, Salma Hayek, and More Channel Justin Bieber For Latest Edition of The Bold and The Lyrical”. Stuff Fly People Like. 2017年4月5日閲覧。
  20. ^ Julianne Moore, John Stamos Act in Taylor Swift Soap Opera on 'Corden'”. Rolling Stone. 2017年4月5日閲覧。
  21. ^ “James Corden Guest Models on THE PRICE IS RIGHT Today”. broadwayworld.com. http://www.broadwayworld.com/bwwtv/article/James-Corden-to-Guest-Model-on-THE-PRICE-IS-RIGHT-1012-20151009# 2016年7月31日閲覧。 
  22. ^ “James Corden Jokes About Drought, Cuts Ribbons as He Plays L.A. Mayor for Day”. The Hollywood Reporter. http://www.hollywoodreporter.com/news/james-corden-mayor-los-angeles-874528 2016年7月31日閲覧。 
  23. ^ “Take a Break: Planet Hollywood”. The Late Late Show with James Corden. https://www.youtube.com/watch?v=OfBv1eK-JzE 2016年7月31日閲覧。 
  24. ^ “Take a Break: LensCrafters”. The Late Late Show with James Corden. https://www.youtube.com/watch?v=bonTR6EQ7x4 2016年7月31日閲覧。 
  25. ^ Seth Rogen has miserable Crosswalk the Musical experience with James Corden”. USA Today. 2016年7月17日閲覧。
  26. ^ “Late Night TV: James Corden giving CBS viewers reasons to smile”. Orange County Register. http://www.ocregister.com/articles/corden-670133-late-colbert.html 2015年12月25日閲覧。 
  27. ^ Nerd Alert: Deadpool Trailer Trivia & Hugh Jackman Photobomb”. MovieWeb. 2016年2月3日閲覧。
  28. ^ VIDEO: Allison Janney & Jesse Tyler Ferguson Discuss Sex Scenes on CORDEN”. Broadway World. 2016年2月3日閲覧。
  29. ^ Rouse, Wade (2015年5月6日). “HBO and FX Lead 5th Annual Critics' Choice Television Awards Nominations”. People. http://www.people.com/article/critics-choice-tv-awards-2015-nominees 2016年7月17日閲覧。 
  30. ^ “Critics’ Choice Awards - Television Categories”. Critics’ Choice Awards. http://www.criticschoice.com/television-awards/ 2016年7月17日閲覧。 
  31. ^ The Late Late Show with James Corden”. Television Academy. 2016年7月17日閲覧。
  32. ^ Lincoln, Ross (2016年11月14日). “Critics’ Choice TV Nominations Unveiled”. deadline.com. 2016年11月15日閲覧。
  33. ^ James Corden’s ‘Late Late Show’ Heads to Sky in U.K. and Ireland”. Variety (2016年6月30日). 2016年7月7日閲覧。
  34. ^ THE LATE LATE SHOW WITH JAMES CORDEN Joins CTV Two's Supercharged Late-Night Lineup, March 23”. Bell Media. 2015年3月9日閲覧。
  35. ^ The Brit is on the Move: THE LATE LATE SHOW WITH JAMES CORDEN Lands on CTV Just in Time for February Sweeps”. Bell Media. 2016年2月8日閲覧。
  36. ^ Knox, David (2015年1月9日). “Corden but no Colbert for TEN”. TV Tonight. 2015年5月21日閲覧。
  37. ^ Knox, David (2015年3月25日). “No date for Late Late Show with James Corden”. TV Tonight. 2015年3月31日閲覧。
  38. ^ Eleven - Ballarat, 24-May-2015”. Southern Cross Ten listings for 24 May 2015. 2015年6月13日閲覧。
  39. ^ First and Exclusive: The Late Late Show with James Cordon and The X Factor UK on RTL-CBS Entertainment”. SkyCable. 2015年8月8日閲覧。

外部リンク[編集]