ユナイテッド航空811便貨物ドア脱落事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
ユナイテッド航空811便
Flt 811 damage.JPG
緊急着陸後の事故機
出来事の概要
日付 1989年2月24日
概要 電気系統の故障による貨物ドアの脱落
現場 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ハワイ州 ホノルル国際空港付近の太平洋上空
乗客数 337
乗員数 18
負傷者数
(死者除く)
35
死者数 9
生存者数 346
機種 ボーイング747-122
運用者 アメリカ合衆国の旗 ユナイテッド航空
機体記号 N4713U
テンプレートを表示

ユナイテッド航空811便貨物ドア脱落事故(ユナイテッドこうくう811びんかもつドアだつらくじこ)は、1989年2月24日午前2時9分9秒(ハワイ標準時)にハワイホノルル国際空港付近の高度約22,000フィート (約6,700m)で発生した航空事故である。飛行中のユナイテッド航空811便 (ボーイング747-122型機)の貨物ドアのロックが飛行中にはずれ、同ドアが脱落した。

事故当日のユナイテッド航空811便[編集]

UA811便事故当該機のN4713U
1982年4月14日 ロサンゼルス国際空港にて撮影

事故内容[編集]

事故機の貨物ドア

離陸からわずか17分後に、機体の右前部の貨物ドアのロックがひとりでに解除され、ドアが開き脱落した。さらにドア周囲の壁に大きな穴が空いて急減圧が発生し、乗客9人とその他固定されていないものが機外へ吸い出された。それらが右主翼、第3エンジンおよび第4エンジンにダメージを与えた。この際、吸い出された乗客の少なくとも1名がエンジンに吸い込まれたことが、後の事故調査によって判明している。 特に第3エンジンのダメージはひどく、すぐに故障したため、機長らが出力を下げた。 さらに第4エンジンも故障し炎を吹き始めたため、第4エンジンも止められ、811便は下降を始めた。

機体に穴が空いたことを知ったクルーは、旋回してホノルル国際空港に引き返し、811便は奇跡的に緊急着陸を果たした。死者は9名、負傷者は35名であった。機長が前方に薄雲を発見したために、シートベルトサインを点灯させたままにしていたので、乗客の多くはシートベルトを着用しており、機外に吸い出されずに済んだ。

事故原因[編集]

当初事故原因と考えられたのは、金属疲労だった[要出典]。ドアロックの金属疲労が起こり、飛行中にロックがはずれ脱落したと考えられた。

しかし実際は、貨物室ドアの電気システムの不具合により、ドアをロックしていたアームが動いてしまったためにドアロックが外れ、脱落していた。この事実は犠牲者の家族により突き止められ、NTSB(アメリカ国家運輸安全委員会)により認定された。

映像化[編集]

関連項目[編集]