マヒトゥ・ザ・ピーポー
マヒトゥ・ザ・ピーポー(1989年 - )は、日本のミュージシャン。ロックバンド「GEZAN」のボーカル・ギター。作詞・作曲を手がけるほか、GEZANの強烈な音楽性とは反した静謐なうたの活動、文筆、映画制作など多様な表現活動を行っている。
経歴
[編集]高校卒業後、バンドを組むために大阪へ向かう。大阪のレコード屋で出会った灰野敬二から大きな影響を受ける[1]。
2009年、大阪にてロックバンドGEZANを結成し、ボーカル・ギターとして活動を開始。
2010年代以降、バンド活動と並行してソロ活動を行い、青葉市子とのユニットNUUAMMとしても作品を発表。 また音楽活動と並行して、執筆や映像作品の制作などの表現活動も行っている。
2013年、1STアルバム『沈黙の次に美しい日々』が十三月よりリリースされ、GEZANとの活動の落差に驚きの声が寄せられる。
2014年、2nd アルバム『POPCOOON』をリリース。同年NUUAMMの1st アルバム『NUUAMM』がリリースされる。投げ銭にて価値を問う野外フェス「全感覚祭」を主催する。
2015年、peepow名義にてBLACK SMOKER RECORDSよりソロラップアルバムをリリース。K-BOMBをバックDJにライブを行う。
2017年、NUUAMMの2ndアルバム『W/ave』がリリースされる。夢と現実を行き来するような幽遠な音像と評される。寺尾紗穂の『たよりないもののために』のモチーフになり、同曲にコーラスとギターで参加する。
2019年、初の小説『銀河で一番静かな革命』(幻冬舎)を出版。町田康や吉本ばななから絶賛の声が届く。 同年、川本真琴の『へんないきもの』を作詞作曲し提供する。 3rd、4thアルバム、『不完全なけもの』『やさしい哺乳類』が連続でリリースされる。
2020年、豊田利晃監督の『破壊の日』で主演をつとめる。共演に松田龍平、窪塚洋介、渋川清彦などが顔を揃える。この経験が後に監督することになる映画『i ai』へのきっかけになったと語っている。 イーストプレスよりエッセイ本、『ひかりぼっち』が出版される。写真は佐内正史が担当。
2021年、千葉で予定されていた全感覚祭が台風で中止になり、翌日SHIBUYA全感覚祭 - Human Rebellion -[2]として緊急開催される。その準備で体調を崩したマヒトゥ・ザ・ピーポーを折坂悠太が『炎』という曲にする。
2022年 監督・脚本を務めた映画『i ai』を発表。若かりし頃、自身をバンドの道に引きずり込んだ先輩役として森山未來が起用され、加えて小泉今日子や永山瑛太も出演。佐内正史が初めて長編の撮影をする。初監督ながら東京国際映画祭 アジアの未来部門、新藤兼人賞にノミネートされる。同年、UAの『微熱』を作詞作曲、ミュージックビデオの監督をして提供する。 『No War 0305 powered by 全感覚祭 [3]』というロシアのウクライナ侵攻に向けた反戦集会を主催。新宿のバスターミナルに一万人以上が集まり対話を呼びかける。
2023年、踊ってばかりの国の下津光史と共に『WISH』を制作。集まったお金を戦争孤児におくる楽曲を発表する。
2026年2月6日、メンバー4人が25時間ずつソロライブを行う企画「100時間リレー」を実施。親交のある後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、青葉市子、下津光史(踊ってばかりの国)、Bose(スチャダラパー)、中村達也、角銅真実ら30名以上がゲストとして参加してくれている[4]。同年3月14日、GEZANとして初の日本武道館公演「独炎」を完売にて敢行[5][6]。
ディスコグラフィー
[編集]アルバム
[編集]| 発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2014年3月5日 | POPCOCOON | ARTNT-014 | 全9曲 | kiti |
| 2015年4月22日 | DELETE CIPY | BSWT-0027 | 全13曲 | 「PEEPOW A.K.A マヒトゥ・ザ・ピーポー」名義 BLACK SMOKE RECORDINGS |
| 2017年6月28日 | w/ave NUUAMM(青葉市子/マヒトゥ・ザ・ピーポー) |
JSGM-019 | 全10曲 | 十三月の甲虫 |
| 2019年2月13日:CD 2021年8月25日:LP |
不完全なけもの | JSGM-31:CD JSGM-48:LP |
全8曲 | 十三月の甲虫 |
| 2019年4月24日:CD 2021年11月24日:LP |
やさしい哺乳類 | JSGM-32:CD JSGM-51:LP |
全8曲 | 十三月の甲虫 |
| 2020年6月24日:CD 2021年5月26日:LP |
沈黙の次に美しい日々 | JSGM-04R:CD JSGM-04LP:LP |
全9曲 | 十三月の甲虫 |
参加作品
[編集]| 発売日 | タイトル | 収録曲 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2020年7月22日 | 切腹ピストルズと向井秀徳と小泉今日子とマヒトゥ・ザ・ピーポーとILL-BOSSTINOと伊藤雄和『日本列島やり直し音頭二〇二〇』 | 日本列島やり直し音頭二〇二〇 | |
| 2021年5月18日 | Kyoto After Midnight『After Story』 | See you (Menou) feat.Ichiko Aoba & MahiTo the People | |
| 2023年12月25日 | マヒトゥ・ザ・ピーポー & 下津光史『WISH』 | WISH | |
楽曲提供
[編集]| 発売日 | タイトル | 収録曲 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2022年5月25日 | UA『Are U Romantic?』 | 微熱 | 作詞・作曲 |
| 2022年12月14日 | 木村カエラ『MAGNETIC』 | Color Me feat. マヒトゥ・ザ・ピーポー | 作詞(木村カエラとの共作)、作曲 |
| 2024年1月12日 | 小沢健二『東大900番講堂講義 ep』 | Noize | メインボーカル |
| 2024年3月8日 | 映画『i ai』オリジナルサウンドトラック | AUGHOST (feat. 小泉今日子) | 作詞・作曲 |
| 2024年9月25日 | ハナレグミ『GOOD DAY』 | どこでもとわ | 作詞・作曲 |
劇伴
[編集]- 退屈な日々にさようならを(2017年)
書籍
[編集]- マヒトゥ・ザ・ピーポー『銀河で一番静かな革命』幻冬舎、2019年5月23日。ISBN 978-4344034679。 NCID BB28613164。
- マヒトゥ・ザ・ピーポー、佐内正史(写真)『ひかりぼっち』イースト・プレス、2020年11月15日。ISBN 978-4781619293。[7]
- マヒトゥ・ザ・ピーポー、荒井良二(イラスト)『みんなたいぽ』ミシマ社、2023年2月22日。ISBN 978-4909394835。 NCID BD02604016。
- マヒトゥ・ザ・ピーポー、青葉市子(音楽家)、石田真澄(写真家)、犬山紙子(エッセイスト)他『台湾余香 15人のクリエイターによる、台湾ガイド的ショートストーリー』PARCO出版、2023年9月13日。ISBN 978-4865064322。 NCID BD0377159X。
映画
[編集]- 『i ai』 2024年3月8日(金)公開 監督・脚本・音楽
脚注
[編集]- ↑ “マヒトゥ・ザ・ピーポー(GEZAN)のルーツをたどる”. 2026年4月13日閲覧。
- ↑ SHIBUYA全感覚祭 - Human Rebellion -
- ↑ GEZAN主宰・十三月による街宣「No War 0305」とその裏側を1時間に凝縮して公開
- ↑ “GEZANが100時間リレー完遂、野外ライブと舞台裏ドキュメンタリーで振り返る特番放送”. 2026年4月13日閲覧。
- ↑ “GEZANが満員の日本武道館で示した想像力の向こう側、8000人の心に灯した炎”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2026年3月19日). 2026年3月19日閲覧。
- ↑ “GEZAN、ソールドアウトの初の武道館公演。普遍的で特別な、ロックバンド愛に溢れた美しき夜”. 音楽と人. 音楽と人 (2026年3月21日). 2026年3月21日閲覧。
- ↑ “ひかりぼっち”. 2023年2月26日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- マヒトゥ・ザ・ピーポー (@1__gezan__3) - X(旧Twitter)
- マヒトゥ・ザ・ピーポー (@mahitothepeople_gezan) - Instagram
- マヒトゥ・ザ・ピーポー - トピック - YouTubeチャンネル
- 十三月の甲虫(所属レーベル) HP
- 映画『i ai(アイアイ)』HP
- NUUAMM