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ポラリス賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ポラリス賞(ポラリスしょう、Polaris Award)は民間航空に関係する賞としては最高位に位置する賞で、国際定期航空操縦士協会連合会 (IFALPA) が民間航空機パイロットに対して、その優れた飛行技術や英雄的行為を表彰するものである。場合により、英雄的行為をとった乗客が表彰されることもある。IFALPAの年次総会で発表されるが、毎年授与されるものではない。

過去の受賞者

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†は事故・事件で死亡したクルー。

年度 受賞した乗員 受賞したその他の関係者 事故 航空会社 状況
1983年 機長・副操縦士 不明 エア・フロリダ90便墜落事故 救助ヘリコプターの乗員
1984年 機長・副操縦士 不明 エア・カナダ797便火災事故 カナダの旗 エア・カナダ 客室火災(機内火災)
1985年 機長・副操縦士 航空機関士 リーブ・アリューシャン航空8便緊急着陸事故 アメリカ合衆国の旗 リーブ・アリューシャン航空 ロッキード L-188のプロペラ脱落および操縦系統故障
1986年 機長・副操縦士 不明 エジプト航空648便ハイジャック事件 エジプトの旗 エジプト航空 ハイジャック
1987年 機長・副操縦士 航空機関士 日本航空123便墜落事故 日本の旗 日本航空 減圧、油圧全損による操縦不能
1989年 機長・副操縦士 不明 アロハ航空243便事故 アメリカ合衆国の旗 アロハ航空 機体の天井が剥がれ落ちたことによる急減圧
1990年 機長・副操縦士 航空機関士・デッドヘッドの機長兼訓練教官 ユナイテッド航空232便不時着事故 アメリカ合衆国の旗 ユナイテッド航空 DC-10型機のエンジン爆発による油圧全損、操縦不能にも関わらず不時着に成功し、乗客のおよそ半分を救った
1991年 機長 チェルノブイリ原子力発電所事故 臨界中の炉心直上でセメント投入のためのホバリング飛行を行った
1992年 機長・副操縦士 スカンジナビア航空751便不時着事故 スウェーデンの旗 スカンジナビア航空 離陸時の両エンジン故障
副操縦士 ブリティッシュ・エアウェイズ5390便不時着事故 イギリスの旗 ブリティッシュ・エアウェイズ 風防ガラス脱落による急減圧
機長・副操縦士 アトランティック・サウスイースト航空2254便空中衝突事故 アメリカ合衆国の旗 アトランティック・サウスイースト航空 空中衝突
1993年 機長[1] ハイジャック機体で2度の強行着陸
1996年 機長 対麻痺で車椅子のパイロット
機長・副操縦士 航空機関士 エールフランス8969便ハイジャック事件 フランスの旗 エールフランス ハイジャック
1998年 機長・副操縦士 エチオピア航空961便ハイジャック墜落事件 エチオピアの旗 エチオピア航空 ハイジャック、不時着水
1999年 機長・副操縦士 パキスタン国際航空544便ハイジャック事件英語版 パキスタンの旗 パキスタン国際航空 ハイジャック
2000年 機長・副操縦士 デッドヘッドの機長、その他5名 全日空61便ハイジャック事件 日本の旗 全日本空輸 ハイジャック
2001年 機長・副操縦士 交代副操縦士 ブリティッシュ・エアウェイズ2069便ハイジャック未遂事件 イギリスの旗 ブリティッシュ・エアウェイズ ハイジャック未遂
機長・副操縦士 ユナイテッド航空93便テロ事件 アメリカ合衆国の旗 アメリカン航空
アメリカ合衆国の旗 ユナイテッド航空
アメリカ同時多発テロ事件
機長・副操縦士 ユナイテッド航空175便テロ事件
機長・副操縦士 アメリカン航空11便テロ事件
機長・副操縦士 アメリカン航空77便テロ事件
2005年[2] 機長・副操縦士 航空機関士 DHL貨物便撃墜事件 ベルギーの旗 DHL ミサイルが左翼に当たったことによる油圧喪失による操縦不能
機長・副操縦士 カトー航空603便不時着事故[3] ノルウェーの旗 カトー・エア英語版 落雷による昇降舵故障
機長・副操縦士 交代要員2名 カトー航空605便[4] ノルウェーの旗 カトー・エア英語版 ハイジャック未遂
機長・副操縦士 オーストリア航空111便[5] オーストリアの旗 オーストリア航空 フォッカー 70の両エンジン故障
2008年 機長 ネーションワイド航空723便[6] 南アフリカ共和国の旗 ネーションワイド航空英語版 エンジン脱落
2009年 機長・副操縦士 イーグル航空2279便ハイジャック未遂事件英語版 ニュージーランドの旗 イーグル航空英語版 ハイジャック未遂
2010年 機長・副操縦士 交代操縦士 カンタス航空30便機体破損事故 オーストラリアの旗 カンタス航空 酸素ボンベ破裂による急減圧
2011年[7] 機長・副操縦士 交代機長・副操縦士・試験官 カンタス航空32便エンジン爆発事故 オーストラリアの旗 カンタス航空 エンジン破損
2014年[8] 機長・副操縦士 キャセイパシフィック航空780便事故 香港の旗 キャセイパシフィック航空 燃料の汚染によるエンジン制御システム故障[9]
2017年[10] スペインの旗 ガリシア沿岸警備隊 難破船「MV Modern Express」と「Gure Uxua」からのヘリコプターでの救出作業

関連項目

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参考文献

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