ドカコック
(ドカせんから転送)
『ドカコック』は、渡辺保裕による日本の漫画作品。おもに『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)に読み切り作品で読み切り作品が4本掲載されたあと、掲載誌を変えつつシリーズは継続している。少年画報社と一迅社より単行本化もされた。
『週刊漫画ゴラク』にて、2018年5月18日発売の6月1日号から2019年1月25日発売号まで『ドカせん』というタイトルで通常連載[1]。
建設現場及びその周辺で発生するトラブルを、ドカコックこと京橋が料理の腕を振るい、解決するストーリー。調理の過程は建築の工程になぞらえて表現され、料理が出来上がることを「竣工」と称する。劇中では「ドカ」を多用した形容(「ドカうま」など)が特徴である。[独自研究?]なお、作中に登場する料理は、すべて作者自らが一度調理したうえで執筆にあたっている。[要出典]
作者は当初、職人ものの漫画を予定していたが、漫画ゴラク編集長にグルメ要素を要望され、偶然テレビで放映されていた『ロボコップ』に着想を得て、『ドカコック』が出来上がる。しかし1話目にOKが出るまで、ネーム修正は17回を数えた。[要出典]
あらすじ[編集]
伝説の流れドカ・ドカコック。名建築の陰には必ずドカコック在りと謳われ、旨いメシでドカたちの腹と心を満たし、現場を必ず成功に導くという。
登場人物[編集]
- 京橋 建策 / ドカコック
- 本作の主人公[2]。各地をさすらう流れ者のドカ。大柄で筋肉質の体躯に、季節を問わずノースリーブの赤いジャケット(背中に「KYOBASHI」のロゴ入り)、ニッカーボッカーズという出で立ち(ニッカーボッカーズや靴は寅壱製)。常に鉢巻きをしめており、調理の際にはそれを襷がけにする。額には大きな傷跡があるが、その要因などは不明。
- ドカとして卓越した技能を持ち、土木工事から建築工事、保線、果ては船大工に至るまで、非常に広範囲に対応できる。現場監督からの信任も厚い。
- 料理に関しても抜きん出た腕前を持ち、自分の銘入りの包丁を常に持参し、数十人分を一度に調理する。ただし、自らの料理を自分で口にした描写は、これまで一度もない。
- ドカコックとしてはネットで話題になるなど知名度があるが、それが京橋であることは知られておらず、また自らも正体は公にしていない。頼られることを嫌い、料理を振る舞ったあと正体を問われると、「自分はただの…ドカですよ」と言い残し、現場を去ってしまう。ジャケットの背中に「DOKACOOK.COM」なるドメイン名を入れており、自らその関係性を匂わせている。
- なお、名前は「健策」表記も混在していたものの、2014年現在は「建策」となっている。
作品[編集]
- 信州伊那を後にして[4]
書誌情報[編集]
- 渡辺保裕『ドカコック ドカうまっ!!満腹編』少年画報社、2010年5月24日発売、ISBN 978-4-7859-3386-9
- 同作者による「極道運動会」「プレゼンター」収録。
- 渡辺保裕『ドカコック』一迅社、2014年8月1日発売、ISBN 978-4-7580-4613-8
- 少年画報社版未収録のエピソード2編のほか、少年画報社版収録のインタビュー改訂版、4コママンガを収録。推薦帯はヤスダスズヒト。
脚注[編集]
- ^ ““ドカコック新連載”渡辺保裕が描く、現場の危機救う男のグルメもの「ドカせん」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年5月18日) 2023年11月12日閲覧。
- ^ a b c “伝説のドカコック、異世界へ 侠気グルメ×美少女描く新シリーズ”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年10月27日) 2023年11月12日閲覧。
- ^ 架空の鉄道会社で、サロマ湖・網走湖・屈斜路湖を結ぶ鉄道という設定
- ^ a b 一迅社版の単行本にてエピソード名が判明
- ^ a b “伝説の職人がスフィンクスの建造現場に、渡辺保裕の新作読切「ドカコックΔ」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年11月29日) 2023年11月12日閲覧。