デンキ街の本屋さん
デンキ街の本屋さん | |||
---|---|---|---|
ジャンル | ラブコメディ、日常 | ||
漫画 | |||
作者 | 水あさと | ||
出版社 | メディアファクトリー | ||
| |||
掲載誌 | 月刊コミックフラッパー | ||
発表号 | 2011年7月号 - | ||
巻数 | 既刊7巻 | ||
アニメ | |||
原作 | 水あさと | ||
監督 | 佐藤まさふみ | ||
シリーズ構成 | ふでやすかずゆき | ||
キャラクターデザイン | 國行由里江 | ||
音楽 | 高木洋 | ||
アニメーション制作 | シンエイ動画 | ||
放送局 | #放送局参照 | ||
放送期間 | 2014年10月 - | ||
テンプレート - ノート | |||
プロジェクト | 漫画 | ||
ポータル | 漫画 |
Template:漫画 は 廃止されました |
---|
『デンキ街の本屋さん』(デンキがいのほんやさん)は、水あさとによる日本の漫画作品。『月刊コミックフラッパー』(メディアファクトリー)にて2011年7月号[1]より連載されている。
概要
「日本のとある電気街」に建つ架空の書店「BOOKS うまのほね」を舞台に、店員達の日常を描く青春ラブコメディ漫画である[1]。物語の中心となる7人の店員はそれぞれ強い個性を持ち[2]、秋葉原などに展開する漫画専門書店にも共感される描写[3]が特徴。時系列に従って登場人物間の関係など微妙な変化はあるものの原則として一話毎に話題の変わる漫画であり、作品を通した物語性は無い。
2013年8月にはドラマCDが発売されている[4]。日本国外においては長鴻出版社(台湾)より翻訳版が出版されている[5]。
2014年5月にテレビアニメ化が発表された[6]。同年秋より放送予定[6][7]。
登場人物
- ※単行本第3巻(第15話まで)時点の登場人物及びその情報。この漫画の店員たちは互いを「あだ名」で呼び合い、本名は原則として明確にされない。
- 声優は特に記載のない場合ドラマCD版・テレビアニメ版共通。
BOOKS うまのほね
- 海雄(うみお)
- 声 - 逢坂良太[8]
- この漫画の主人公たる新人男性店員。黒髪に眼鏡をかけた学生アルバイト。あだ名が無く本名そのままか「うみ(ちゃん、くん)」と呼ばれる[注 1]。絵の心得があり、以前から一般公募のPOP広告に採用されており、後には「ジョナ太郎」こと先生の同人活動の手伝いもする。普段は目立たないが、実は漫画やゲームなどに強いこだわりを持ち、熱く語ることがある。つもりんに対しては直に接すると卒倒するほどの大ファン。
- カントク
- 声 - 松岡禎丞[8]
- 茶髪の男性店員。役職は明らかでないが、他の店員を監督する立場。つかみどころが無く、しばしばひおたんや海雄らをからかう。7人の中では勤務歴が最も長く、頼りになる一面もある。つもりんと交際していた過去を持つ。映像を撮るのが趣味で、ハンディカメラ片手にひおたんのおもしろ顔をコレクションしている。
- ひおたん
- 声 - 高森奈津美[8]
- ロングストレートの茶髪を持つ女性店員。海雄の教育係的立場だが、漫画などの知識には疎い。素直な性格で、意識せず“恥ずかしい台詞”を言ったり、カントクの口車に乗せられたりする。また、失敗の多いドジっ娘でもある。かなり巨乳で他の女性店員らに羨まれている。段々とBL趣味に染まりつつある。
- 先生(せんせい)
- 声 - 津田美波[8]
- ロングストレートの黒髪に眼鏡をかけ、ぶっきらぼうな話し方をする女性店員。サークル「そばカレー」の「ジョナ太郎(ジョナたろう)」のペンネームで同人活動を行い、プロ漫画家を目指している。ソムリエと並ぶ読書家。他の女性と比べて女子力に欠けることが悩みであり、つもりんからもよく女子力の低さをネタにされることがある。海雄のことを意識している。
- ソムリエ
- 声 - 杉田智和(ドラマCD) / 富田貴洋(テレビアニメ)[8]
- 眼を覆い隠すほどの前髪と長身の男性店員。基本は無口だが、客の望む漫画を的確に勧めることのできる漫画知識を持ち、イベントフロアで催す「ソムリエ会」には大勢の客が詰めかける。巨乳好きで胸関連の言葉が書かれたシャツを着ている。また、お化けが苦手。腐ガールに好意を寄せており、第6巻ではその想いを告白している。
- エロ本Gメンは小学校の頃の同級生だった。
- 腐ガール(ふガール)
- 声 - MAKO(ドラマCD) / 竹達彩奈(テレビアニメ)[8]
- 赤いショートカットに小さなツインテール、ノコギリのような歯が特徴の女性店員。かなり小柄で貧乳な16歳の高校1年生。ゾンビが大好きで[注 2]、何かにつけ海雄らをゾンビに見立てて棒などで殴ろうとする。ゾンビ関連ばかりだが造形が得意。苗字は「谷津(やつ)」で、弟のタイシからは「ハルちゃん」と呼ばれている。ソムリエに想いを寄せており、第6巻では自身の気持ちをソムリエに伝えている。
- カメ子(カメこ)
- 声 - 相沢舞[8]
- キャスケット帽子を被った癖っ毛の女性店員。常に一眼レフカメラを携行し写真を撮るのが好きだが、自分を撮られるのは苦手。7人の中ではカントクに次いで勤務歴が長く、店員時代のつもりんとも面識があった。カントクに想いを寄せているが、叶わぬ恋だと割り切っている。記録係を自称し、喧騒や恋愛事から一歩引いた立場にいることが多い。貧乳。
- お酒は弱いが、全く飲めない訳ではない。しかし、過去の飲み会において飲み過ぎたことが原因でカントクや他のメンバーに迷惑をかけて以来、お酒は全く飲めないということにしている。
その他
- エロ本Gメン
- 声 - 小林ゆう[8]
- 成人向け図書の管理状況を調査に訪れる役人。長髪を後ろの首元で束ね、縁の尖った眼鏡をかけた女性。実は自身も成人向け、特にBL系漫画を好み、ソムリエのファンでもある。
- ソムリエは小学校の頃の同級生だった。エロ本Gメンの家庭は非常に厳しく、その頃から公務員を目指していた。兄がいる。
- つもりん
- 声 - 佐藤聡美[8]
- 「つもり はるか」の名で活動中のライトノベル作家。両側頭部で2本ずつに分けた髪型が特徴の朗らかな女性。BOOKS うまのほねの元店員で、カントクの元恋人。
- 酒癖が非常に悪く、また宴会では他のうまのほねメンバーを飲みすぎるまで酒を飲ませ、ほぼ毎回ダウンさせる。
- 谷津 タイシ(やつ タイシ)
- 腐ガールの弟で、中学2年生。腐ガールのことを「ハルちゃん」と呼び、腐ガールからは「たいちゃん」と呼ばれている。
- 腐ガールによく殴られる海雄に嫉妬し、ライバル視している。自分より強いソムリエのことを尊敬している。
- そら
- 海雄の妹。中学生。第7巻で初めて登場した。
- 海雄同様かなりオタク濃度の濃い人物。特にBL系漫画を好んでいる。
世界観
- BOOKS うまのほね
- とある電気街に建つ、少なくとも8階建て[注 3]ビルの複数階にフロアを持つ漫画専門の書店。通称「うま」。一般向け商業誌だけでなく成人向け図書や同人誌も扱う。人気書籍の発売日や即売会直後の委託同人誌発売日などには夥しい顧客が来店し、深夜販売を決行したり入場制限を設ける必要が生じる。また、特典などの付く商品の発売直前には、店員が夜間まで封入作業に追われる。メインキャラクターである7人の他に店長や他フロアの店員も居る。
- みかんBOOKS
- BOOKS うまのほねと同じ電気街に同様の店舗を構える競合書店。本編では第5話に登場したのみだが、本誌2012年7月号[9]及び短編集『宮田書店へようこそ!』では「『デンキ街の本屋さん』外伝 みかんBOOKSの場合」と題し、のはら・たまちん・漆黒の凶鳥(しっこくのきょうちょう)の女性アルバイト店員3名と彼女らを統括する男性社員・花田の物語が描かれた。
書誌情報
- 水あさと『デンキ街の本屋さん』メディアファクトリー<MFコミックス フラッパーシリーズ>、既刊7巻。日本国外においては長鴻出版社より翻訳版が出版されている[5]。
タイトル | 発売日 | 初版発行日 | ISBN | 表紙 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | デンキ街の本屋さん 1 | 2011年11月12日[10] | 2011年11月30日 | ISBN 978-4-8401-4063-8 | ひおたん |
2 | デンキ街の本屋さん 2 | 2012年4月23日[11] | 2012年4月30日 | ISBN 978-4-8401-4458-2 | 先生 |
3 | デンキ街の本屋さん 3 | 2012年8月23日[12] | 2012年8月30日 | ISBN 978-4-8401-4713-2 | 腐ガール |
4 | デンキ街の本屋さん 4 | 2013年1月23日[13] | 2013年1月31日 | ISBN 978-4-8401-4787-3 | ひおたん |
5 | デンキ街の本屋さん 5 | 2013年7月23日[14] | 2013年7月31日 | ISBN 978-4-8401-5089-7 | 先生 |
6 | デンキ街の本屋さん 6 | 2013年12月21日[15] | 2013年12月31日 | ISBN 978-4-8401-5089-7 | 腐ガール |
7 | デンキ街の本屋さん 7 | 2014年5月23日[16] | 2013年5月31日 | ISBN 978-4-04-066559-7 | カメ子 |
- 水あさと『宮田書店へようこそ! 水あさと短編集』メディアファクトリー<MFコミックス フラッパーシリーズ>、全1巻
- 2012年8月30日初版第一刷発行(2012年8月23日発売[17]) ISBN 978-4-8401-4714-9 ‐ 『デンキ街の本屋さん』外伝「みかんBOOKSの場合」を含む7編を収録した短編集。
ドラマCD
HOBiRECORDSから2013年8月5日にコミックとらのあな限定で発売[18]。
- 「デンキ街の本屋さんドラマCD〜うまのほねの人々〜」
- 収録内容
- 第1話「ラブ&エロス フォー オール」
- 第2話「胸の旅人」
- 第3話「アルバムに残らない今日」
- 第4話「シークレットパラダイス」
脚本は第2話を水あさとが、それ以外を日暮茶坊が担当している。また、CDジャケットは水あさとが書き下ろした。
テレビアニメ
この節には放送または配信開始前の番組に関する記述があります。 |
2014年5月にアニメ化が発表された。2014年10月よりTOKYO MX、BS11にて放送予定[19]。
スタッフ
- 原作 - 水あさと
- 監督 - 佐藤まさふみ
- 監修 - 森脇真琴
- シリーズ構成 - ふでやすかずゆき
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 國行由里江
- 音響監督 - 平光琢也
- 音楽 - 高木洋
- 音楽制作 - ポニーキャニオン
- 音響製作 - ダックスプロダクション
- アニメーション制作 - シンエイ動画
主題歌
- オープニングテーマ「齧りかけの林檎[20]」
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - 筒美京平 / 編曲 - 小林俊太郎 / 歌 - 竹達彩奈[19]
- エンディングテーマ「two-Dimension's Love」
- 作詞 - 水あさと / 作曲 - 石井伸昂 / 編曲 - 梅堀淳 / 歌 - denk!girls(高森奈津美、津田美波、竹達彩奈、相沢舞)[19]
放送局
放送日時については公式サイトなどでの表記をそのまま引き写さず、プロジェクト:放送番組/表記ガイド#表の書式に沿った形式へ改めたうえで記述されるよう、お願いします。 |
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
東京都 | TOKYO MX | 2014年10月2日 - | 木曜 22:30 - 23:00 | 独立局 | |
日本全域 | BS11 | 2014年10月4日 - | 土曜 23:00 - 23:30 | BS放送 | ANIME+枠 |
ニコニコ動画 | ネット配信 | ||||
dアニメストア |
関連商品
CD
発売日 | タイトル | 規格品番 |
---|---|---|
2014年10月15日予定 | 齧りかけの林檎 | PCCG0-1427(初回限定版) PCCG-70222(通常盤) |
2014年10月29日予定 | two-Dimension's Love | PCCG-70228 |
脚注
注釈
- ^ 4巻において海雄のあだ名を決めるべく会議が開かれ、海雄が昔つけられていたあだ名である「シーマン」が決定したが、全く浸透しなかった。
- ^ 腐ガールのニックネームはいわゆる腐女子が由来ではなく、ゾンビ好きであることから。(水あさと (w, a). "ショップ・オブ・ザ・デッド" デンキ街の本屋さん, vol. 1, no. 1, p. p.21/1コマ (2011年11月12日). メディアファクトリー)
- ^ エレベーターの階数表示より。(水あさと (w, a). "ラブ&エロス フォー オール" デンキ街の本屋さん, vol. 1, no. 2, p. p.47/4コマ (2011年11月12日). メディアファクトリー)
出典
- ^ a b “水あさと、コミック専門書店員描く新連載がフラッパーで”. コミックナタリー (2011年6月4日). 2012年11月11日閲覧。
- ^ “エディターレビュー「一見地味な世界で飛び回る、元気なキャラクターたちのお話」”. ダ・ヴィンチ電子ナビ (2012年9月2日). 2012年11月11日閲覧。
- ^ “水あさと デンキ街の本屋さん(1) 「デンキ街のディープで楽しい本屋の毎日」”. アキバBlog (2011年11月23日). 2012年11月11日閲覧。
- ^ “8/5(月)ドラマCD『デンキ街の本屋さん』発売です!/水あさと”. アライ部ブログ. メディアファクトリー. 2013年10月14日閲覧。
- ^ a b “電器街的漫畫店 (1)”. 長鴻出版社. 2013年12月26日閲覧。
- ^ a b “「デンキ街の本屋さん」アニメ化決定!2014年秋から放送”. コミックナタリー. 2014年5月1日閲覧。
- ^ “コミックフラッパー6月号5/2(金)本日発売!!! 『デンキ街の本屋さん』重大発表!!!!”. コミックフラッパー編集部ブログ. 2014年5月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “「デンキ街の本屋さん」新声優に竹達彩奈ら” (2014年7月5日). 2014年7月5日閲覧。
- ^ “コミックフラッパー7月号 デンキ街の本屋さん番外編「みかんBOOKS編ですよ!!」”. アキバBlog (2012年6月6日). 2012年11月16日閲覧。
- ^ “デンキ街の本屋さん 1”. メディアファクトリー. 2013年12月26日閲覧。
- ^ “デンキ街の本屋さん 2”. メディアファクトリー. 2013年12月26日閲覧。
- ^ “デンキ街の本屋さん 3”. メディアファクトリー. 2013年12月26日閲覧。
- ^ “デンキ街の本屋さん 4”. メディアファクトリー. 2013年12月26日閲覧。
- ^ “デンキ街の本屋さん 5”. メディアファクトリー. 2013年12月26日閲覧。
- ^ “デンキ街の本屋さん 6”. メディアファクトリー. 2013年12月26日閲覧。
- ^ “デンキ街の本屋さん 7”. メディアファクトリー. 2014年5月24日閲覧。
- ^ “宮田書店へようこそ! 水あさと短編集”. メディアファクトリー. 2012年11月10日閲覧。
- ^ “「デンキ街の本屋さんドラマCD」が発売決定!”. コミックとらのあな. 2013年10月15日閲覧。
- ^ a b c “「デンキ街の本屋さん」OPテーマは竹達彩奈 自身初のアニメタイアップソング”. アニメ!アニメ! (2014年8月5日). 2014年8月6日閲覧。
- ^ “6thSG「齧りかけの林檎」情報更新!作詞藤林聖子、作曲筒美京平による楽曲!”. 「竹達彩奈」スペシャルサイト (2014年8月11日). 2014年8月11日閲覧。
外部リンク
- コミックフラッパー公式サイト
- TVアニメ「デンキ街の本屋さん」公式サイト
- アニメ「デンキ街の本屋さん」公式 (@anime_denkigai) - X(旧Twitter)