ツースマールスハウゼン

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紋章 地図
(郡の位置)
基本情報
連邦州: バイエルン州
行政管区: シュヴァーベン行政管区
郡: アウクスブルク郡
緯度経度: 北緯48度24分04秒 東経10度35分45秒 / 北緯48.40111度 東経10.59583度 / 48.40111; 10.59583座標: 北緯48度24分04秒 東経10度35分45秒 / 北緯48.40111度 東経10.59583度 / 48.40111; 10.59583
標高: 海抜 466 m
面積: 68.6 km2
人口:

6,465人(2021年12月31日現在) [1]

人口密度: 94 人/km2
郵便番号: 86441
市外局番: 08291
ナンバープレート: A, SMÜ, WER
自治体コード:

09 7 72 223

行政庁舎の住所: Schulstr. 2
86441 Zusmarshausen
ウェブサイト: www.zusmarshausen.de
首長: ベルンハルト・ウール (Bernhard Uhl)
郡内の位置
地図
地図

ツースマールスハウゼンまたはツースマルスハウゼン (ドイツ語: Zusmarshausen) は、ドイツ連邦共和国バイエルン州シュヴァーベン行政管区アウクスブルク郡に属す市場町である。この町は連邦アウトバーン8号線沿いに位置し、インターチェンジがある。

地理[編集]

位置[編集]

ツースマールスハウゼンは、ロート湖の西、ロート川が合流する少し手前のツーザム川ドイツ語版英語版沿いに位置している。アウクスブルクはツースマールスハウゼンの東 23 km にある。

自治体の構成[編集]

この町は15のゲマインデタイル(地理上の地区)からなる[2]

  • ガーゲルバッハ
    • クラインリート
    • リュックレンミューレ
  • ガーベルバッハーグロイト
  • シュタイネキルヒ
    • ヴォルフスベルク
  • シュトライトハイム
    • リュフテンベルク
    • ヴァイラーホーフ
  • ファルリート
  • ヴォルバッハ
  • ヴェルレシュヴァング
  • ツーザムスハウゼン
    • フリーデンスドルフ
    • ザーレンバッハ

歴史[編集]

自治体の成立まで[編集]

ツースマールスハウゼン周辺は、2008年に発見されたヴェルレシュヴァングの石の手斧が示す通り、早くも旧石器時代から定住が行われていた[3][4]。集落の成立はおそらく7世紀または8世紀であった。ツースマールスハウゼンは892年アルヌルフ王によって初めて文献に記載された。部族大公の時代には、ツースマールスハウゼンはシュヴァーベン大公領に属した。この町は1295年市場町に昇格した。

三十年戦争最後の大規模な戦闘であるツースマールスハウゼンの戦い1648年5月17日に起こった。現在では、地元のブルワリー「シュヴァルツブロイ」の、三十年戦争時代の旗手を描いたロゴや、ビールの種別「シュヴェーデンピルス」(直訳: スウェーデンのピルスナー)が、この出来事の重要性を物語っている。1684年にこの町は、パリ - ウィーン間の郵便街道沿いに面することとなった。

1803年帝国代表者会議主要決議によって、司教領であったツースマールスハウゼン、アウクスブルク聖堂参事会領であったガーベルバッハーグロイトおよびシュタイネキルヒはバイエルン領となった。バイエルン王国の行政改革に伴う1818年の自治体令によって現在の自治体が形成された。

帰属する郡[編集]

1862年から1929年までツースマールスハウゼンはベツィルクスアムト・ツースマールスハウゼン(ツースマールスハウゼン管区)に、1929年からはベツィルクスアムト・アウクスブルク(アウクスブルク管区)に属した。この管区は1939年にラントクライス・アウクスブルク(アウクスブルク郡)に改組された。

語源[編集]

集落名は、892年には Zusemarohuson1239年Zusemeshusen1246年Zvsmarshvsen1345年Zusmerhausen1654年Zusmershausen1792年Zusmarshausen と記録されている。地名の hausen の部分は古高ドイツ語で「建物」や「家」を表す語の複数形である。基本語は河川名 Zusamドイツ語版英語版に由来するもので、「ツーザム川沿いの人々」を意味している[4]

町村合併[編集]

バイエルン州の地域再編に伴い、1976年にシュタインキルヒ、フォルリート、ヴェルレシュヴァングが合併した。ガーベルバッハ、ガーベルバッハーグロイト、ホルガウ、ヴォルバッハ、それに廃止された自治体シュトライトハイムの一部が1978年5月1日にこれに加わった[5]

地域分離[編集]

ホルガウは、住民たちの長年にわたる抵抗に基づくバイエルン州憲法裁判所の判決によって、1976年10月1日に再び独立した町村となった。新たに選出された町議会は1984年5月1日に始動した。

住民[編集]

人口推移[編集]

1988年から2018年までの間にこの町の人口は4,856人から6,378人へ、1,522人 31.3 % 増加した。

行政[編集]

議会[編集]

この町の町議会は20議席の議員からなる[6]

首長[編集]

ベルハルト・ウール (CSU) が2014年から町長を務めている。彼は、2020年3月15日の選挙で 63.6 % の支持票を獲得して町長に再選された[6]。前任者はアルベルト・レッティンガー (FWV) である(1996年 - 2014年)。

紋章[編集]

図柄: 赤地の土地に青い屋根の礼拝堂風のの家。その開かれた扉から銀の川が流れ出している[7]

文化と見所[編集]

ツースマールスハウゼン城

中世盛期、10世紀の城砦跡ヴォルフスベルク城趾はシュタイネキルヒ地区の高台にある。アントニベルクには謎めいた土塁跡がある。その起源は多くの考古学者の推論を呼び起こしている。

ツースマールスハウゼン城は1505年に司教領主ハインリヒ4世・フォン・リヒテナウによって司教の養護本部として建設された。この建物は世俗化までアウクスブルク司教領ドイツ語版英語版の所有であり続けた。

ツースマールスハウゼンでは ZusKultur という共通の傘下で文化イベントが組織されている[8]

市民天文台プラネタリウムがシュトライトハイム地区にある。天文台は1999年8月11日の皆既日食の日に開館した[9]。実際の天文現象を紹介する「天文ペルゴラ」が天文台周囲の周回路に設けられている。

経済と社会資本[編集]

ツースマールスハウゼンには自動車部品製造業者のゾルティモがある。バイエルン州森林局のツースマールスハウゼン営林署は、この地域の州有林を経営している。

学校[編集]

ツースマールスハウゼン学校連合は、アルテンミュンスターホルガウ、ツースマールスハウゼンの基礎課程学校からなり、生徒はその後、周辺のギムナジウム、ツースマールスハウゼン実科学校、ツースマールスハウゼン中等学校へ進学する。

人物[編集]

出身者[編集]

  • アドルフ・クラツァー(1858年 - 1926年)数学者
  • レオンハルト・バウマイスター(1904年 - 1972年)政治家
  • Raif Husićドイツ語版英語版(1996年 - )サッカー選手

関連図書[編集]

  • Leonhard Both; Franz Helmschrott (1979). Zusmarshausen – Heimatbuch einer schwäbischen Marktgemeinde.. Weißenhorn 
  • Geschichte eines schwäbischen Marktorts – Dauerausstellung des Museums Zusmarshausen. Zusmarshausen. (2002) 
  • Joachim Jahn (1984). Augsburg Land. Historischer Atlas von Bayern. Teil Schwaben, Heft 11. München. pp. 225–246. ISBN 978-3-7696-9924-1 
  • Walter Pötzl (1998). So lebten unsere Urgroßeltern – Die Berichte der Amtsärzte der Landgerichte Göggingen, Schwabmünchen, Zusmarshausen und Wertingen. Beiträge zur Heimatkunde des Landkreises Augsburg. Bd. 10. Augsburg. ISBN 978-3-925549-05-2 
  • Walter Pötzl, ed (1992). Zusmarshausen – Markt, Pflegamt, Landgericht und Bezirksamt. Zusmarshausen 
  • Jürgen Schmid (1998). Zum Beispiel: Ortskernsanierung in Zusmarshausen – ein Beitrag zum europaweiten „Tag des offenen Denkmals“ am 20. September 1998. Zusmarshausen 

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ Genesis Online-Datenbank des Bayerischen Landesamtes für Statistik Tabelle 12411-003r Fortschreibung des Bevölkerungsstandes: Gemeinden, Stichtag (Einwohnerzahlen auf Grundlage des Zensus 2011)
  2. ^ Ortsteile mit Postleitzahl / Markt Zusmarshausen / BayernPortal”. 2023年7月2日閲覧。
  3. ^ Leif Steguweit (2008). “Ein Faustkeil von Wörleschwang (Gde. Zusmarshausen, Lkr. Augsburg)”. Archäologie in Bayerisch-Schwaben (2): 18–22. 
  4. ^ a b Wolf-Armin Frhr. von Reitzenstein (1991). Lexikon bayerischer Ortsnamen. Herkunft und Bedeutung (2., verbesserte und erweiterte Auflage ed.). München: Verlag C. H. Beck. ISBN 978-3-406-35330-7 
  5. ^ Statistisches Bundesamt, ed (1983). Historisches Gemeindeverzeichnis für die Bundesrepublik Deutschland. Namens-, Grenz- und Schlüsselnummernänderungen bei Gemeinden, Kreisen und Regierungsbezirken vom 27.5.1970 bis 31.12.1982. Stuttgart / Mainz: W. Kohlhammer. pp. 767, 768. ISBN 978-3-17-003263-7 
  6. ^ a b “Wahl der Stadt- bzw. Gemeinderäte am 15. März 2020” (PDF), Statistik kommunal 2022 Markt Zusmarshausen (Bayerisches Landesamt für Statistik): 10, https://www.statistik.bayern.de/mam/produkte/statistik_kommunal/2022/09772223.pdf#page=10 2023年7月3日閲覧。 
  7. ^ Markt Zusmarshausen / Bayerns Gemeinden”. Haus der bayerischen Geschichte. 2023年7月3日閲覧。
  8. ^ Kulturkreis - ZusKultur”. Markt Zusmarshausen. 2023年7月3日閲覧。(準備中)
  9. ^ Volkssternwarte und Planetarium Streitheim”. Markt Zusmarshausen. 2023年7月3日閲覧。

外部リンク[編集]