チメロサール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
チメロサール
{{{画像alt2}}}
特性
化学式 C9H9HgNaO2S
モル質量 404.81 g/mol
外観 白色または淡黄色の粉末
密度 2.508 g/cm3[1]
融点

232–233 °C(分解)

への溶解度 1000 g/L (20°C)
危険性
MSDS External MSDS
EU分類 Very toxic (T+)
Dangerous for the environment (N)
Repr. Cat. 1
Rフレーズ R26/27/28 R33 R50/53
Sフレーズ S13 S28 S36 S45 S60 S61
引火点 250°C
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

チメロサール (thimerosal) は有機水銀化合物のひとつ。チメロサールは商品名であり、薬品としてはエチル水銀チオサリチル酸ナトリウム(エチルすいぎんチオサリチルさんナトリウム)とも呼ばれる。CAS番号は54-64-8。

殺菌作用が注目され、1930年代からワクチンの保存剤として利用されてきた。しかしアメリカ合衆国を中心に、水銀による被害と疑われる自閉症患者の事例が報告されるようになり、1990年代に入るとワクチン中のチメロサールの含有量を低減したり、他の殺菌剤への転換が進められるようになった。これはワクチン1本ずつに含まれる有機水銀量はわずかであっても、乳幼児期には三種混合ワクチンなどの予防接種を繰り返すことで、結果的にかなりの量の水銀が体内に入ることを危惧するようになったためである[2]

出典[編集]

  1. ^ Melnick, J. G.; Yurkerwich, K. et al. (2008). “Molecular Structures of Thimerosal (Merthiolate) and Other Arylthiolate Mercury Alkyl Compounds”. Inorg. Chem. 47 (14): 6421–6426. doi:10.1021/ic8005426. PMID 18533648. 
  2. ^ チメロサールとワクチンについて(横浜市衛生研究所)(2010年12月23日閲覧)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]