タマガワホトトギス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
タマガワホトトギス
Tricyrtis latifolia 3.JPG
福島県会津地方 2014年7月
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
: ユリ目 Liliales
: ユリ科 Liliaceae
: ホトトギス属 Tricyrtis
: タマガワホトトギス
T. latifolia
学名
Tricyrtis latifolia Maxim.[1]
和名
タマガワホトトギス(玉川杜鵑草)[2]

タマガワホトトギス(玉川杜鵑草、学名:Tricyrtis latifolia )はユリ科ホトトギス属多年草[2][3][4]

特徴[編集]

は多少ジグザクに曲がり、直立または斜上し、高さは40-80cmになる。は互生し、葉身は広楕円形で長さ8-18cmになり、先端は急にとがり、基部は心形になって茎を強く抱く。花茎を除き、葉や茎にほとんど毛がない[2][3][4]

花期は7-9月。茎先と上部の葉腋に腺毛のある散房花序をつける。花被片は6個あり、斜めに開き、黄色で内面に紫褐色の斑点がある。長さは約20mmになり、3個の内花被片は長楕円形、3個の外花被片は広長楕円形で、外花被片の方が幅が広く、外花被片の基部に袋状のふくらみがある。雄蕊は6個で、花糸は互いに寄り添って立ち、上部で反り返って先端に葯を外向きつける。花柱の先は3つに分かれ、各枝の先はさらに2裂し、粒状の毛があり紫色の斑点がある。果実は披針形体の蒴果で3稜があり、胞間裂開する[2][3][4]

分布と生育環境[編集]

日本固有種[5]で、本州、四国、九州に分布し、山地の沢沿いや湿った林内など、水気のある場所に生育する[2][3][4]

和名の由来[編集]

ホトトギス属の花被片の斑点を鳥類のホトトギス(杜鵑)の胸にある斑点になぞらえてホトトギスという。さらに、牧野富太郎によればタマガワホトトギスの黄色をヤマブキの色に見立て、ヤマブキの名所であった京都府綴喜郡井手町木津川の支流である玉川の名を借りて、その名としたという[3][4]

下位分類[編集]

  • ハゴロモホトトギス Tricyrtis latifolia Maxim. var. makinoana (Tatew.) Hiyama[6] - 北海道、本州の東北地方に分布し、葉の裏面に毛のあるものを変種とする[3]が、基本種のタマガワホトトギスと区別しない見解がある[6]。この場合、タマガワホトトギスの分布地は、北海道、本州、四国、九州となる。

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ タマガワホトトギス 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ a b c d e 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.81
  3. ^ a b c d e f 『日本の野生植物 草本I 単子葉類』p.25
  4. ^ a b c d e 『新牧野日本植物圖鑑』p.847
  5. ^ ホトトギス, 国立科学博物館
  6. ^ a b ハゴロモホトトギス 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)

参考文献[編集]