セルフうどん

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セルフうどんとは、料理の受け取りおよび食後の食器の返却を客自ら行うセルフサービスの業態をとるうどん店。

概要[編集]

基本は麺の「玉」の数、もしくは「大・中・小」などの量を選び、自分または店員が適宜湯通しを行う。具(天ぷらきつねとろろ昆布天かす・揚げ玉・その他)や薬味ねぎショウガゴマなど)を選択する。汁や調味料をかけて出来上がる。

通常は麺の数量によって価格が変化するが、店によっては玉数や量の大小に関係なく一律同価格に設定している場合もある。また、揚げ物おにぎりいなり寿司などのサイドメニューを用意している店もある。

セルフ方式は、香川県の製麺所で食事するコーナーがある場合は昔から取り入れられていた。日本全国のうどん専門の飲食店で初めてセルフうどんの方式を開発して店舗を経営したのは、1976年に開店した岡山市中区の「手打ちうどん名玄」である[1]。名玄はライバル店に対抗するためかけうどんを1杯100円で出すために編み出したとされる。湯通しを客が行うことに対して保健所が難色を示したが、「客が肉を焼く焼肉と同じだ」として認めさせたという逸話が残っている。名玄の成功により岡山県内では僅か5年で50店舗ほどの同業者がセルフうどん店を始めたという[2]。このような客が湯通しを行うセルフうどん店は隣り合う香川県にも広まったが、この両県以外では保健所の認可が下りず広まらなかった。

2002年頃から外食産業の大手企業の参入により、セルフうどん(讃岐うどんのセルフ店)のチェーン店が短期間に急増した。背景として「外食デフレ」の時代に合致した低価格路線の商材であったことや、スターバックスドトールコーヒーショップなどセルフ方式を導入したコーヒーショップの普及で、飲食店におけるセルフ方式の懸念が払拭されたこと、B級グルメブームが挙げられている[3]。これらのチェーン店では、岡山・香川の標準的なセルフうどん店で広く行われていた客による湯通しを店員が行うことにより全国どこでも営業を可能とし、かつ初めての客でも戸惑わないよう工夫がされている。この形態を本来のセルフうどんと区別して「セミセルフうどん」と呼ぶこともある。2000年代後期以降、デフレの影響もあって、セミセルフ形式の店は売り上げ・店舗数共に右肩上がりの状態が続いており、新たなファーストフードの一形態として認知され、普及・定着している。

主なチェーン店[編集]

丸亀製麺 松戸二十世紀が丘店
はなまるうどん和泉中央店

香川県資本の讃岐うどんセルフ方式チェーン店は、さぬきうどん振興協議会によると2012年時点で13店に上る[4]

出典[編集]

[脚注の使い方]

関連項目[編集]